日曜日の夕刊 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 257
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  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349145

感想・レビュー・書評

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  • ぽっかぽかなお話が
    いくつも詰まった短編集。

    日々のいろんな当たり前なことが
    実は、とってもシアワセで。
    だけど、当たり前すぎて
    簡単には気付けなくて。


    言葉にできないポカポカが
    誰の人生においてもたっくさんあって
    それをうまく言葉に
    おこしてもらえた感じ。

    だから本ってだいすき。

  • 短編集でした。一つ一つのお話に温かみがあり、とても心の和む一冊でした。

  • 巻末の北上氏の解説が秀逸。
    なぜ重松清の小説が魅力的なのかが、腑に落ちた。

    本文はいつもながらの重松清節が全開。
    家族に対する心情を揺さぶられ続けた。

  • ほのぼのとした短編集。
    ミステリーばかり読んでいた後で読むと、心が温まる話ばかり。

  • 重松清の短編集。
    日常の些細な出来事がお話になっています。
    家族の話が多いかな?
    なんだかすごくほっとします。

    最後の「卒業ホームラン」は、中学校に実習に行ったときに3年生の国語でみんなと勉強したから、なんだか思い出深いのです。
    2009年09月04日

  • 心温まる短編集

  • 12タイトルの短編集だ。
    4月から始まって3月で終わる春夏秋冬の話。

    日常の些細な出来事で構成されているが、どれも陰があり、センチメンタルな気分になる。

    誰しもが、陰を抱えて生きているということを如実に表現した作品に思える。

    キャッチフレーズには"思わず微笑む、12の短編"とあるが、ちょっと違うな、物悲しくなる作品集だな、と感じた。

    この作品で一番感心したのは、やはり心理描写だ。

    特に子どもの心情を上手に掴んでいて、もやもやして上手く表現できない思いをよくぞここまで、文章にしてくれたな!ありがとよ、

    と言いたくなる。

    この作品を通して、昔の忘れたかった記憶、忘れていた過去を思い出したりして、向き合うことができたように思う。

    人生の節目に読むにふさわしい作品だった。

  • ちょっと情けないお父さん。
    ちょっとだけ遠くなった家族。

    そんないつもの日常に、
    ちょっとだけ彩りが加わる瞬間を描いた短編集。

    さかあがりの神様。
    卒業ホームラン。
    サマーキャンプへようこそ。

    各短編のタイトルも良いんだ。

    読後のほっこり感と軽い哀愁が、
    日曜日の夕暮れ時思い起こさせます。

  • いかにも身近にいそうな人物設定で展開もありがちなんだけど、読後ちょっと心が温かくなるのは重松さんの持ち味かなぁ。

    国文学専攻卒のせいか、うちには「桜桃忌の恋人」が一番面白かったです。

    大宰好きとか三島好きには濃いファンが多いんよね。
    純文学から離れてたけど、読み返してみようか、という気にさせられました。

  • いじめ・不登校・家庭崩壊など現代の社会的な事柄を題材に据えた短編集。どの作品もハッピーエンドを予感させる形で締めくくっているので後味が良い。ただ、何点かは「サビがない」という印象を与えてしまうものが混じっているように思われたので3点。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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