エイジ (新潮文庫)

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著者 : 重松清
  • 新潮社 (2004年6月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349169

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エイジ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2017年6月2日
    中学生通り魔の話。
    同級生が通り魔になり逮捕されたが、もしかしたら自分もやってしまうんではないかという中学生ならではの葛藤がリアルに書かれている。

  • 中学生の頃って、どんなんだっただろう?と思い出しながら読んでました。
    描かれていた頃と、僕が中学校だった頃、そして今じゃぜんぜん時代が違うんだろうけど、そんなに変わってないんじゃないかなぁ?なんて思ったりもします。

    自分を隠して生きてたり、そうじゃない人が羨ましく見えたり。
    部活のしんどさ、狭いクラスでの人間関係。

    そんな内容でもないんだけれども、そんな事を感じて、良くも悪くも無い気持ちになりました。

  • 同級生が起こした連続通り魔事件を軸に
    被害者側の気持ちになるつかちゃん、
    加害者側の気持ちになるエイジ、
    冷静に第三者としての意見を言うタモツくんがそれぞれの考えをぶつけていく。
    事件だけでも答えが出ないのに、恋愛、部活、友情といった事も絡んでくる。
    最後には、登場人物一人一人が事件をきっかけに変わった所が清々しい。
    日々悩み、成長していく。気づいたら、大人に近づいている。

  • 中学生の生活をオッサンがよく書いたものと筆力に圧倒された。

  • 中学生の少年が主人公。通り魔の犯人が友達だったってところから、部活とか恋愛とか、中学生の青春っぽいこと書いてる。ちょっと10年前を思い出す。共感できるとこあるだろうし、どっちかというと男におすすめかな。結構面白かった

  • 思春期まっさかりの人に読んでほしい。大人になった今読むと懐かしさがこみあげる。それくらい生々しい。登場キャラクター全てに血が通っている

  • どこにぶつけていいかわからない感情、それが鎮ったりばくはつしそうになったりを繰り返す。

    小学生・中学生の頃覚えがありすぎて喉のあたりが苦しくなった。懐かしくて微笑ましくもなった。

    決めつけられるのが大嫌いだったのに、今わたしは娘たちを決めつけてはいないだろうか。
    まだ幼い今のうちに、決めつける母にだけはならないと心に決めた。

    いそうでいない、ツカちゃんみたいな子がクラス1人いればいいのにな。

  • 巷を賑わせていた連続通り魔の犯人が、クラスメイトの中にいた。

    「キレる十代」という言葉が、ニュースでしばしば見られるようになったのは、いつ頃だったか。多感で敏感、その時期特有で、独特な感情を持つ14歳の少年少女たちが、「クラスメイトが通り魔だった」という衝撃的な事実を前に、何を思うのか、どう行動するのか。

    クールかつ客観的に物事を捉える、成績トップのタモツくん。
    被害者のことを考えてパンク寸前の、お調子者だけど優しいツカちゃん。
    そして「少年A」である、タカやんのことを考えるエイジ。

    それまでのエイジには、通り魔の気持ちなんて1ミリも理解できなかった。テレビやニュースを見ても、遠い世界の話のように感じていたものが、今は隣に佇んでいる感覚。
    そして、エイジにも「その気」は存在した。

    見えないナイフを振り下ろすことで、根っこは繋がっているのだと実感し、
    同じなのだと噛みしめることで、同じにはならないのではないか。

    じわりじわりと描かれる主人公の成長と、思わず
    ふふっと笑ってしまうような表現が面白かったです。
    題材自体は重いものではあるけど、たいへん爽やかでした。
    ツカちゃんはほんといいキャラしてる。

  • ツカちゃんは優しい奴なんだと思う。優しいから、被害者のことばかり考えている。じゃあ、ぼくはータカやんのことばかり考えるぼくはー。
    ーエイジ

  • エイジみたいに自分事に考えられるようになりたいと思った。

  • 中学や高校の頃、どうやってクラスのなかで生活していたか、ほとんど覚えていない。それは部活動に打ち込んでいた、というか没頭していた?気を紛らせていただけかもしれないが、日中の休み時間に誰とどんな話をしていたか?全く覚えていないが、誰としゃべるかあるいはつるむのかが、安定した毎日を過ごすのに不可欠であったことを思い出した。
    ともするとステレオタイプに括られがちな少年時代であっても本人達はそれぞれの個別の毎日をなんとか生きていたのかなと。少しグレ気味の友達との仲やムシするといったイジメのなかを掻い潜りながら、あれらがあって今があるというような流れのようなものを再確認した作品だった。

  • 中学時代の少年の気持ちを書いている。小学時代に比べて考えなければならないことが増えて、自分は成長しているけど、子供扱いする親にキレそうになって。大人になって読むからか、あーあったなそんなこと、みたいに感じた。読みやすいけど、モヤモヤだね。

  • 物語の主人公は14歳の男子、中学2年生。
    そのくらいの子供が居てもおかしくない年齢だけど、なるほど、読んでいて懐かしくもあったな。
    読み始める前は、独身だし子供も居ないし、最近の中学生の感覚とか伝わってくるかなぁ、なんて思っていたけど、けっこう伝わってきたんじゃないかな。
    あの頃の、なんていうか・・・モヤモヤ~ッとした感情なんかも描写されていて、当時のいろいろな出来事なんかを思い出したりしたな。

    タモツくん、ツカちゃん・・・、うん、確かに居たよな、こんな同級生。部活やら恋やらイジメなんかの話も、当時を思い出すトリガーになった。基本的に自分が中学生だった頃と変わってないんだな、と再認識。

    と言って、物語にのめり込めたか、というと・・・そうでもないんだよな。物語の中のエピソードと同じような事は、自分の中学時代もあったし、懐かしくも感じたけど、それだけなんだよなぁ。懐かしさ以上の、なんていうか、胸に迫ってくるものがなかった。それだけ自分が歳をとって感覚が鈍くなってるのかもしれないけど・・・。

    ☆3個

    背表紙~

    ぼくの名前はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった━。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?・・・・・・家族や友達、好きになった女子への思いに揺れながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎章受賞作。

    物語の登場人物と同年代の子が読むと、また違った感覚を覚えるんだろうけど、オジサンには懐かしさばかりが際立った小説だったな。

  • 中学生の気持ち、親になると忘れてしまう思いなどが、しっかり書かれているナリ。

  • まだ途中。
    今までいろんな本読んだけど、ここまでキツイ本はなかなかない。
    エイジ年齢が息子に近いからかな。
    怖い。

    読了。
    エイジもツカちゃんも本当に辛い時期をよく乗り越えてくれた。本当に成長したと思う。
    良かった〜。
    完全に母親目線で心配してしまった。

    思えばその頃私もなんだか変だった時期あったなぁ。

  • 去年の夏かな?本屋の「徹夜本フェア」でこちらを見つけて購入しました。
    でも読んだのは今。春になってから。失礼なはなし私の中で重松清は「暗い清」「綺麗な清」「下ネタの清」に分けられていて、この作品は「暗い清」なんじゃないかと思い「今はそういう気分じゃないな~」と避けていたのです。そしたら春になって暗いのが読みたくなるっていうね。やだね。

    しかし、エイジは暗いだけの小説じゃなかった。
    クラスメートの前の席のやつが通り魔事件の犯人だった。そんな恐ろしい話だからこそ、深く深く掘り下げて、最後まで描かれていた。
    まずそれが印象的だった。途中で終わるんじゃないんだ、と。ラストを受け入れるというかなんというか…あ~うまいこと言葉にできない。
    とにかく読後感がすごい爽やかだった。あんなに悩んで、最後の方なんてツカちゃんが結構病んでいたのに!
    登場人物たちのいろんな顔が見ることもできたし、主人公であるエイジにすごく共感もできた。私も思春期はこんな感じだったなぁって。
    毎朝レタスとプチトマトを食べさせられているエイジ。朝に野菜を食べたらキレにくくなると言われているから。そういう描写もすごく好きだった。

    この小説を読んで、そんな簡単に分けられるもんじゃないな、重松清作品…と思いました。
    ナイフが兄弟本らしいので、またそちらにも挑戦してみたい!

  • 通り魔がクラスから出た。しかし話はそこに終始しない。「でもぼくの日常は事件にかまけているほど暇じゃない」。その言葉に表されるように、そんな事件の中でも、部活、友情、恋など様々な感情が行きかう。
    単純ではない思考回路の中で変わっていく自分、自分でも自分がわからない、そんなリアルさが読んでいて心地よい。

  • 実社会で犯罪が起こった時、人(報道)の多くは被害者の側に寄り添おうとする。本書では、クラスメートが起こした通り魔事件を発端に、主人公であるエイジが加害者の心に、ワルのツカちゃんが被害者の心に寄り添い事件を消化しようとし、秀才タモツが傍観者の視点から見つめる。どんな人であれ、被害者となりうるのと同時に加害者にもなりうる。そのジレンマの中で人は他者を受容し、罪を許す事を覚え、生き、成長する。最後の方のページの大人になりつつある少年たちは、私にはスタンドバイミーの主人公の少年たちを彷彿とさせ、心に残った。

  • 思春期のモヤモヤした心情をヒリヒリした感覚で描いた傑作。
    日々、妄想は膨らむがスレスレのところで実行しない。フツーのヒトは。
    先に読んだ『日曜日の夕刊』は、子ども達の言葉づかいがウソくさくて読んでいるこちらが恥ずかしくなってしまったのだが、本作ではそんな風に思わなかった。
    当然、映画化されているものばかりと思ったら単発モノのテレビドラマにしかなってなかったのは不思議。
    映像化向きの作品だと思うのだがナゼ?

  • 中学生の心の揺れ。既に親の世代になっているからか、自分がちょっと違うのか、よくわからないけれど、そんなこともあるんだろな、というちょっと遠い感じ。

  • 東京郊外に住む中学二年生の少年エイジが主人公。近くで起きた通り魔事件の犯人がクラスメートだった…という話。
    犯人と自分の違いは何だったのかと、加害者の気持ちを考えるエイジ。思春期特有の危うさがリアルに描かれている。
    私が中学生の時に読んで、そのリアルさに驚いた作品。10年以上ぶりに読んで、思春期ってこんなだったかもと少し思い出した。

  • 中学生のときに読んで、もう何年ぶりだかに読んだ。
    前読んだときにどう思ったかは分からないけど、
    大人になるにつれて自分の中に出てくるもやもやっとした部分とか、とにかく主人公のエイジの気持ちに驚くほど共感する。
    そして、なんでもないのに泣きたくなる。自分では言葉にできないからこそ、本を読んでここにわかってくれるものがある。と思うととにかく泣きたくなる。安心するというか。
    幻のナイフを刺したり、めちゃくちゃな世の中だけど、その中で生きてる感覚というかそれしか知りようがないというか…
    言葉にするのは下手くそだけど、大きくなって読み返して良かった。
    いい本に出会えた。

  • ちょっと掴みが弱いというか、とっつきにくかった。
    ラストまであまり興味がもてないまま終ってしまった。
    重松さんは全体的に世界が善でできていると思う
    出てくる人はろくでなしやヤクザ、不良とか悪い人はいろいろいるんだけど
    なんか最終的にはそういう人も含めてみんな心根が善だと思う。
    そういうところがちょっと嘘くささを感じてしまうし
    理想だなあ美しいなあとも思う。

  • 親からも大切にされ育ったエイジもこんな風に思うんだとちょっとショックでした
    バスケが続けられてたらまた違ったのかな・・・
    思春期の難しさを改めて感じました

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エイジ (新潮文庫)の作品紹介

ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった-。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。

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