卒業 (新潮文庫)

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著者 : 重松清
  • 新潮社 (2006年11月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349190

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卒業 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • ★4.0
    誰もが経験する学校の卒業ではなく、人生を一歩前に進めるための様々な出来事からの卒業を描いた短編集。全4編に共通しているのは、親子の関係と死が絡むということ。そして、ただ悲しいだけではなく、ほっこりと温かく優しいということ。と同時に、自分がどちらの立場であったとしても、いつか訪れる大切な人との別れの時に、少しでも後悔が少なくなるように生きていきたい、としみじみ思った。全てが心に迫る内容だったけれど、個人的には「追伸」が一番ぐっと来た。でも、「まゆみのマーチ」も良かったな。母親が絡むものに弱い。

  • 泣かせてくる。特に「あおげば尊し」。死がテーマの短編は過去亡くなった身近な人々を思い出してしまい、必ず涙が出てきてしまう。だから号泣しても平気な自宅で読むのが一番。

  • 目次より
    ・まゆみのマーチ
    ・あおげば尊し
    ・卒業
    ・追伸

    一歩を踏み出すために、とどまっている位置から卒業をする。
    確執のある親の死をきっかけに。
    四編とも話の骨格は同じ。

    じれったいほど妹に甘い母。
    その母の死を看取りながら自分の息子との向き合い方を考える『まゆみのマーチ』

    厳格な教師だった父は、それゆえに生徒たちから慕われることがなかった。
    同じく教師となった息子は、死に向かっていく父の命を使って一人の生徒の死へのこだわりをときほぐす『あおげば尊し』

    自殺した親友の娘が突然訪ねてくる。
    一人の男が生きて死ぬということは、一体何をこの世に残すのか『卒業』

    子どもの頃に亡くなった生母への思い。
    嫌いなわけではないのに上手くいかない継母との関係。
    不器用な二人の思いがすれ違い、そして…『追伸』

    『卒業』以外はどれも大人になった主人公が、子どもの立場で親を見ている話だが、私は親目線で読んでしまう。
    そして、達観できていない自分にがっかりしてしまう。
    まだまだ生臭いのよ、私の人生は。
    そして子供の立場で親を見るとき…やっぱり生臭いんだわ。
    死ぬときはもうちょっとモヤモヤを削ぎ落としてすっきりと逝きたいと思うのだけど。

    『まゆみのマーチ』が一番好き。
    重松清とは同世代だから、『悟空の大冒険』も知っているし、歌もちゃんと覚えてました。
    絶対的に子どもの味方であり続けることって難しい。
    躾との兼ね合いも、世間の目との戦いも。
    でも、絶対的に子どもの味方でありたいと母は思っているのだよ。

  • 40歳男性が主人公の4つの短編集。
    許す、許されるがテーマとして共通で、死が必ず含まれている。
    決して明るい話題ではないが、親友に勧められたので読んだ。

  • 死に関わるテーマばかりで暗い。

  • いちばん身近な主に家族の死にまつわる4つの お話。どの話も胸に響く。一話目のまゆみのマーチが良かった。娘を信じ愚かしいほどまっすぐに愛を注ぐ母親にぐっときた。二話目と四話目も良かった。
    私の父が緊急入院したタイミングで読んだので、色々と感じた。

  • 泣かせるお話ばかり。

  •  人生の中での「卒業」 ----- 大切な人との死別と、そこから始まる新たな出発 ----- をテーマにした4編からなる短編集です。

     子供達に無条件の愛を注ぐ不器用な母親、あくまで自分の生き方を貫いた厳しく冷たい高校教師の父親、まだ生まれぬ娘を残して自分勝手に自殺した若い父親、僅か六歳の少年に闘病日記の大学ノートを残して死んだ母親 ----- 残された人たちがそれぞれの死にどのように向き合い、どのように受け入れ、そこからどんな出発の途を見いだすのかが著されています。

     表題作「卒業」は特に重い。

     重松清氏の職人技が光っています。

  • 「卒業」生きる・生きているということ
    「追伸」

  • 大切な人がいるのに、死んでしまうのは、そう言う回りにいる人たちのことを考えられない弱い人間である。と。
    苦い思い出であっても、過去を振り返られる、というのは幸せである。と。

  • 親子の関係のものが多く、涙してしまうお話もありました。
    心が温かくなるオススメの一冊です。

  • 学校と生きづらさと許しと。

  • 本棚にずっとあってのに読んでなかったみたい。重松清節にまた涙してしまった。

  • いくつかの短編集。親子関係を中心に、ギクシャクした状態が、いろんな出来事を通じてうまく変わったりかわらなかったり。完全なハッピーエンドは訪れないが、なんとなく良かったと思う話も。それが現実に近いのかもしれない。

  • 重松さん、やっぱ狡いですね。
    一つ一つの作品に、なんというか、温かくて、魂が込められてて、人目を憚らず、泣いてしまいました。
    私の母は重松さんの作品に出てくるような、誰もが羨む素敵な母ではありません。が、この作品を読んでいると心の底から健康が取り柄だと笑う母に無償に会いたくなります。
    家族っていいもんだな。
    先生って素晴らしいな。
    人って弱いけど、前を向いて生きていたいな。
    そう思わせてくれる、優しい言葉たち。重松さんには、いつも本を通して何かを与えてもらっているような気がします。これからも重松さんとは長い付き合いになりそうです。

  • 追悼 泣けました。

  • 家族の死に向き合う重松さんらしい話が4編。

    「まゆみのマーチ」〈誰でもできることができない〉悔しさが伝わってきてよかったです。僕にも誰でもできるのに自分はできないことがありますし。

    「あおげば尊し」小5で「興味のあることは死体です。」なんて言ってる康弘にオイオイと思ったけど、最後は割とハッピーエンドで良かったです。

    「卒業」亜弥が無事でよかった。

    「追伸」主人公を応援したくなるとてもいい話。主人公が母のゴーストライター(?)になっているけど。

  • まゆみのマーチみたいなお母さんになれたら良かったなあ。

  • ★まゆみのマーチ

    自分が親になったとき、目の前に悩んでる人が現れたとき、
    どういった言葉をかけるのが一番なのか、ちょっと参考にしてみようと思った。

    「頑張れ」という言葉よりも「好きだよ」と言う言葉の方が効果は絶大らしい。
    自分に当てはめてみてもなんか分かる。

    ★あおげば尊し

    一番感動した!
    あるべき教師の姿、本当に生徒のためになる教師ってどんなんだろう、
    って改めて考えるきっかけになった。

    ★卒業

    どうしても結末がしっくりこなかった。
    結末、というか結局どうして自殺したのか、
    その理由の方が気になってしまう。
    ★追伸

    これまた感動!
    最後のページで号泣した。
    読み終わってからも涙が収まらんくてしばらく泣いてた。


    死とはどういうものなのか、
    命の重み、
    どうして命は大切にしなきゃいけないのか、
    こういうことについてよく考えるきっかけとなった。
    そして自分なりの答えも出た。

    良かったです。
    重松清さんの作品をもっとたくさん読みたいと思った。

    20071007

  • 重松さんの本は必ず泣いちゃう。最後の1ページで泣かされることもある。『まゆみのマーチ』が一番良かったかな。あれだけの歌詞だけど、グッとくるね。

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卒業 (新潮文庫)の作品紹介

「わたしの父親ってどんなひとだったんですか」ある日突然、十四年前に自ら命を絶った親友の娘が僕を訪ねてきた。中学生の彼女もまた、生と死を巡る深刻な悩みを抱えていた。僕は彼女を死から引き離そうと、亡き親友との青春時代の思い出を語り始めたのだが-。悲しみを乗り越え、新たな旅立ちを迎えるために、それぞれの「卒業」を経験する家族を描いた四編。著者の新たなる原点。

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