きみの友だち (新潮文庫)

  • 6649人登録
  • 4.20評価
    • (1108)
    • (846)
    • (519)
    • (38)
    • (5)
  • 726レビュー
著者 : 重松清
  • 新潮社 (2008年6月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (436ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349220

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

きみの友だち (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「みんながみんなでいるうちは、友だちじゃない」小4の時に事故で足が不自由になった頭がよくてちょっと意地悪な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんはある事件をきっかけにクラスの誰とも付き合わなくなった。恵美の弟ブンちゃんは学校の人気者だが転校してきた優等生のモトくんが面白くない。彼らに関わる1人ずつが主人公になり友だちの本当の意味を探す物語です。この夏ご家族で読んでみませんか。

  • 「友だち」とは何か。学校での色々な立場の子、それぞれを主人公にした連作短編集。皆それぞれが様々な悩みや弱さを抱えていて、それと向き合いながらも前に進んでいく姿に心を打たれた。恵美ちゃんのかける言葉の数々が印象的でとても心に残った。また、恵美ちゃんと由香ちゃんの関係性も素敵。「気が合うか合わないかではなく、歩く速さが同じかどうか」。この言葉にハッとした。そして、共感もした。終盤はもう涙が止まらなかった。切ないけれど温かい、心にしみる作品。

  • お気に入りの本。
    いろんな人が主人公になってる。
    ゆかちゃん、えみちゃんが好き。
    前に図書館で借りて読んだら、とても面白かったからお年玉で買いました。

  • よかった。甥(中2)にプレゼント。我が子にもあと1・2年で読ませたい。大人になっても読んでみるべき本だなぁ。

  • タモリだったか「1年生になったらぁ…ってあの歌嫌いだ、友だちなんて100人もいらない、友だちなんてのは人数を競うものではないだろ」って。

    人間関係なんてのは。じっくり時間をかけて熟成して、その中で自分も相手も選択淘汰を繰り返して、選んだり選ばれたりして、そうして残ったり磨かれたりするもんや。ずっと一緒に遊ぼうね…なんてのはまだまだ真の友情じゃなく、まして「トイレ行くのも友だちと一緒」なんてのは友情なんてものじゃない。って言うてる人もいた。

    この連作短編集はそういうことを描いている。本当の友だちなんてのは「本当の友だち」なんて言わなくてもつながっているものだし、距離や時間に関わりなくつながり続けているものだし、当然ながらたくさんなんてできないもので、ひょっとしたら人生に一人も現れないかもしれない。

    意見や立場が食い違っても、お互いの個を尊重しあえる友達。意見や立場が一緒の「みんな」の中に友達はいないかもしれない。

    「みんながいってる」「みんながそうだから」のが行動方針になるのは怖いし稚拙なんだと思う。「自分はこうしたい」をしっかり持つこと、その中で共感できる、できなくても自分を認めてくれる人がいて、その人との関係をじっくり熟成させることで友達は生まれるんだと思う。

    この小説はそういうことを書いている。SNS疲れのおっさんには、ちょっと耳が痛く、かつ救われる物語だった。

  • 人間関係の機微や温かみがすごくよく表現されている。オチは少し弱いと感じた。

  • 恵美ちゃんの強さと優しさに支えられた。

  • 読んだのは、いつだったか・・・だいぶ前。
    2011年頃?もう少し前?

    哀しみ、憤り、喜び、寂しくなり、厳しい現実の中のささやかな喜びを見出し、、、、

    ほんのりとした友情の芽生えを目撃し、しかし、その終焉を予感させられつつ読み進め、、、

    一見落ち着いたように見えるヒロインの生活に少々安堵し、、、忘れかけていた悲劇の予感。

    出来事だけをあげつらうなら、何ともやり切れない気持ちにさせられる物語のはず。

    ごくごく普通の小学生女子が、理不尽な交通事故により障害を負う。自分の身体と向き合う覚悟をすぐにもつには、自分も周囲の友人たちも幼すぎて・・・待ち受けたのは、非道いいじめ。そんな中で心を通わせた「友だち」は死の病を抱えていて・・・奇跡的に完治だなどというご都合主義も当然発生せず、、、。

    しかし、その過程で見せてくれた主人公の成長の様子と、彼女が身につけた「強さ」と、永遠に生き続ける「友情」との物語・・・と考えると、なんと素敵なストーリーなのだろうか。

    ★5つ、10ポイント。
    2010年頃orそれ以前。

    ※好きな小説の映像化作品を観るのは大好き。原作と映像作品とのストーリーの相違等については、批判する向きもあるだろうが自分は逆に「その相違(製作スタッフのアレンジ具合)を楽しむ」派。

    ↑であるが、、、、↑であるはずだが、、、この「きみの友だち」だけは、映画版を観る勇気が未だ持てないでいる。

    ストーリーの改変については何も言うつもりはない。だが、役者の演技が悪くて作品が台無しに・・・という事態は、この作品でだけは味わいたくないため。というくらいに好きな小説♪

  • 悩みを持ちながら生きていく様々な少年少女の話。多くの若者が描かれているが、それぞれの悩み一つ一つはすべて一人でも持ちえるもの。

  • 疲れ気味でほっこりしたくて、久しぶりに重松清さんの本を読みました。
    大好きな本になりました。
    自分の娘たちにぜひ読んでほしい本です。

  • 短編ごとにクローズアップされる主人公はそれぞれどれ自分の子供の頃の葛藤や意味のない意地とかそんなものを思い出しながら読んでしまう作品でした

  • ぐりこが特に好き。
    じゃんけんのゲームでグリコ。
    よく子どもの頃に遊んだけど、パイナップルやチョコレートで買った方が得なのに、なぜかグリコでしか勝てない要領の悪い子。
    でもそれでこつこつと勝つという方法もある。
    今は塾や親に近道を教えられて要領ばかり良い子が増えている。大人としては効率の良い上手な生き方をして欲しくなるけど、自分で考える力を失わせることになるかも。
    ブンのお姉さんは身体が不自由になったことで本当の友だちを手に入れて、これからいろんな人を救って素晴らしい人生を歩むと思う。
    好きだった言葉
    みんながみんなでいるうちは友だちじゃない。
    いなくなっても一生忘れない友だちが、一人、いればいい。

  • 友達の本当の意味を探す連作長編

  • ずっと読みたいなと思っていた重松清作品。初めての作品がこの「きみのともだち」になりました。
    「友達」ってなんだろう。小さいころからなんとなく抱いていた違和感を、重松さんが代弁してくださっているようでした。
    ひとりひとりの小さな物語は、どこかで誰かの人生と絡み合っているんだなと思いました。
    来年から教員になります。誰にでもその子なりの悩みがあって、一生懸命もがいている。そんな当たり前のことを、教員になる前に実感させてくれるこの作品に出会えてよかったです。

  • 「友だちの密度」について考えさせられた。
    恵美は、精いっぱいまっとうしたのだな。
    一人のために、「みんな」はいらない。
    誰にでも当てはまることではないけれど。

    それにしても「みんな」の方の、女の子の人間関係は、どうしてこんなにもやり切れないのだろう。
    その世界の勝ち抜き方は、いつになっても分からない。

    最後の種明かしでタイトルの意味もわかる。

  • あ、そうだったそうだった。あ、そういう人いたいた。あ、これってあの頃の私。
    その辺の女子たちとは恵美と由香ちゃんは全然違うのですが、二人を取り巻く同級生たちが登場すると、自然と出るのが最初の3つの気持ち。

    もろいし確かなものではないし、たけどうまく築かないといけない人間関係。中学生のころの女子の間での息詰まるような人間関係のもやもや。
    を思い出しました。

    わたしはとっくのむかしにその時代を過ぎました。そしていまど真ん中にいる子どもたち、特に女の子に言いたい。今がすべてのようだけどすべてじゃないよ。まあいいか、の気持ちと、時間の流れが教えてくれることがあるよと。

  • 二人称が新鮮。またいじめの話か、と思ったけれど、さすが重松さん、読ませます。意外なラスト。

  • 重松清では『とんび』と2トップで好きな作品。恵美ちゃん、由香ちゃん、ブンちゃん、モトくん、恭子ちゃん、中原先輩、みんな味のある奴らばっかり揃ってる。めんどくさいし時々ウザいけど、「友だち」ってやっぱり良いもんだよ、うん。

  • この作品を初めて読んだときには、もう失う怖さを知っていました。

    でも、初めて読んだときから年齢を重ねて読むと、また違う失う怖さを知ったことに気づきました。

    自分にとって友達とは何なのかを考える機会を与えてくれます。

    きっと30代以上の人は10代の頃に読んでおきたかったと思いますよ。

    さて、友達に手紙でも書こうかな。

  • この本は買ったのだけれど、集めている新潮文庫スペシャルカバーバージョンが欲しくて購入。
    重松清氏の著書は読んだことがなく初めて真っ白な状態で読み始めた。
    事故で足が不自由になった女の子と病気がちな女の子を中心にその周りの人物たちの短編で話が進んでいく形式。
    病気の女の子が亡くなってしまうのも途中でわかっててもだーだーと泣けてしまうのは涙腺が弱くなったのかもしれない。
    過剰な期待をしていなかった分、良かった。
    「新潮文庫の100冊」って感じで読書感想文にうけそうな本。

  • 2015年12月24日に開催された第1回ビブリオバトル市内中学生大会E会場で発表された本です。

  • 友だちって、純粋で、有難いことなんだと…友だちってなにをいうのか、少しわかった気がした一冊
    重松さん、時々エッジが効いていて怖い

全726件中 1 - 25件を表示

きみの友だち (新潮文庫)に関連する談話室の質問

きみの友だち (新潮文庫)に関連するまとめ

きみの友だち (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

きみの友だち (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

きみの友だち (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

きみの友だち (新潮文庫)の作品紹介

わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる-。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。

きみの友だち (新潮文庫)のKindle版

きみの友だち (新潮文庫)の単行本

ツイートする