青い鳥 (新潮文庫)

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著者 : 重松清
  • 新潮社 (2010年6月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349268

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青い鳥 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • もし自分に子供がいたならば、絶対に読んでもらいたい本の一冊です。
    私自身、どんなことが一番良いことなのかを知ることができ、自分を見つめ直すきっかけをくれた作品になりました。
    寄り添い、見守ってくれる先生のなんとも言えない暖かさに感動して、涙が出るほどでした。

  • 新年早々、良い本に出会えた。
    あぁ、重松さんの本に出てくる人はほんとに優しいな。とくにこの本の村内先生はとことん優しかった。
    正しいことを教えるためじゃない、大切なことを教えたいから先生になったんだ…村内先生の生徒に掛けるいろいろな言葉、話が心の中に静かに積もっていくようでした。

  • 作者、重松清さんの投影とも言える、主人公の村内先生。
    吃音で、中学の国語の非常勤講師。
    「たいせつなこと」しか話さない。
    ひとりぼっちの子どもの「そばに」いる。
    泣けて泣けて、仕方なかった。
    こんな先生がいたら、自分の学生生活は、もっと違うものになっていたかもしれない。

  •  ひとに優しくなれる人間になろう……そう思える作品でした。たいせつなことがこの本の中にたくさん散りばめられています。

  • 吃音という障害のために、上手に話せない村内先生。

    上手に話せないから、村内先生はほんとにたいせつなことしか言わない。

    「僕みたいな教師が必要な生徒もいる。」

    私みたいな先生でも、必要としてくれるこどもたちがいるといいな。

  • 大切なことを教えてくれる先生。こんな先生に会えたら、人生変わるね。

  • 終盤の畳み掛ける様な幸せの波に、もう涙が止まらない。P433は完全に涙でふやけている。
    先生は上手く喋れません。だから皆んなにも迷惑かけてしまうかもしれません。でも一生懸命喋ります。〈たいせつなこと〉〈そばにいること〉〈ひとりぼっちじゃないこと〉
    未だに止めどなく溢れる涙を見て先生なら「おとなは一日に何度も泣かないんだ」ときっと言うんだろうね。金八っつぁん級の先生がここにもいたね。僕もこの本に出会って良かった。間に合って良かった。

  • 私がなりたい人は村内先生のような人なんだと。
    人のそばに寄り添える人。
    ただただ言葉を並べるのではなくて
    大切なことだけを真剣に、
    真摯に紡ぐことができるそんな人。

  • 中学生の時に、読書感想文を書くために読んで、感動したことをよく覚えていて、たまたま本棚に置いてあったので、また手に取ってみました。
    このお話は、吃音でうまく話すことのできない村内先生が、非常勤講師として、学校を転々とし、生徒と出会う話です。
    村内先生は、話すことがうまくないから、「たいせつなこと」だけを話す。
    作者があとがきで言っているように、ヒーローとしては無力で、不恰好かもしれないけど、でもかっこいいなと思います。別に、熱血なわけでもない。村内先生自身が最後まで生徒の問題を解決するわけじゃない。ただ、生徒のそばにいて、「たいせつなこと」だけを話して、生徒に道を示す…じゃないけど、生徒が自身の道を見つける…見つけさせるのは、すごいと思いました。
    また、「間に合う」という言葉がいいです!
    私も小学生時代、吃音で自分の伝えたいことを伝えられず、口開けばからかわれると思って、あまり発言できる子供じゃありませんでした。今ではもうほぼ治って、たくさん話すことができますが、以前は病院にも通っていましたが、そう簡単に治ることもなく、とても苦しかったことは忘れません。
    村内先生は、自分が吃音でも、そういう自分だからこそ救える生徒がいる。待ってる。と思っていて、教師という発言の多い職業を選んで、すごい勇気だと思いました。
    きっと現実では村内先生みたいな先生はいないかもしれない。でも、どこかにいたらいいなと思えました。
    また、表紙の何気無く上に書いてある英文がいいです。
    My teacher cannot speak well.
    So when he speaks,
    he says something important.
    重松清さんの作品は、どの作品にも言えることですが、飾ってなく自然に入ってくるのが、とてもいいです!また読みたいと思います。

  • 問題を抱えた生徒たちと、その生徒たちに寄り添う非常勤講師の話。

    中学生という多感な時期にさまざまな問題を抱えた生徒が、各話に登場する。生徒たちに寄り添うのは、吃音でうまく話すことができない村岡先生。そんな先生は、「たいせつなこと」しか話さない。
    心のどこかに少しでも「孤独」を抱えている人ならば、この本を読んで何か心に残るものがあるだろう。

    強がって、威張って、でも本当は寂しくて。それに気付いて欲しいような、気付かれたくないような。もし私の側にも、私の孤独に気付いて理解して、寄り添ってくれる人がいたならば。そんな想像をさせられて、中学生という時期に村岡先生に出会えた登場人物を、少し羨ましくも思ってしまう。
    私にとって、涙なしには読めない作品であった。

  • 寂しい子どもたちの心の隙間に気づける大人が
    どれだけいるだろう。
    信じて そばにいることや、多くを語らず 大事なことを伝えること。
    当たり前なのに なかなかできない。
    不格好さを隠さずに 伝えようとする村内先生に
    救われていく子どもたちの 純粋さに 泣けました。

  • あるしゃべりが苦手な先生と生徒の物語。短編集。いろいろ問題を抱えている生徒のいる学校を渡る歩き、解決するより『気付かせて』救っている。『ひとりぼっちになりたくないから嘘をつく』『正しいことではなく大切なことを伝える』などココロに優しく入ってくるコトバが心地よい。

  • インパクト強かった!
    これ、思春期に出会ってたら良かったなぁ…。

  • 村内先生,ありがとう。と,私の中でずっと蹲っているものが泣いていました。大切な一冊となりました。

  • やっぱりいつ読んでも重松作品は優しい。
    今回も先生のお話で、吃音でうまく喋れないけどたいせつなことを教えてくれる非常勤講師の村内先生と、ひとりぼっちの生徒のオムニバス。
    すごく優しいんだけど、終わり方が希望のある終わり方で素敵だけど個人的にはもっとその先まで読みたかったなーと物足りなくなってしまった。
    村内先生に出会え「間に合った」生徒たちは本当によかったし、村内先生のような、重松さんのような優しい人になりたいなぁと思った。

  • 上手く話せないからこそ、大切な事しか話さない。

    出てくる生徒たちの傷は様々なんだけど、どこか皆似てる。

    先生の“間に合った”はとても温かくて胸に沁みる。

    村内先生みたいな人に出会えてたら、私はこんな風にならなかったのかな。

  • 中学生、思春期の難しさを、改めて考えさせられた。
    混沌としたこの時期に、勉強よりも大切なことを、子供たちは学んでいるんだろう。
    それは「ひとりぼっちは怖いという人間の臆病さ」だったり、「集団の中、個人でいることの難しさ」だったり、「真に強いとはどういうことなのか」ということだったり...
    大人は分かってくれないし、大人は答えをはぐらかす。
    そう、大人になっても答えなんて出ないことを、その純粋さゆえに矛盾の谷で悩む子供たち。
    いじめる子も、いじめられる子も、寂しいんだという事実。
    解決策はないのかもしれない。いじめも自殺もなくならないのかもしれない。
    でも、やはり、子供も大人もしっかり向き合わなくてはいけない問題なんだ。
    柔らかい物腰のムラウチ先生が一貫する「ひとりぼっちの子どもの傍に、わたしはいる」という信念が、熱く優しく、子供たちの心をほぐす。
    言葉は上手でなくても、こういう人間になりたいなと思う。
    重松清さんの本は、いろんな「心」を教えてくれる。

  • たいせつなことは誰かのそばにいてあげること。
    言葉をかけることも、感情を共有することも大切なことだけど、
    一番大切なことは傍に寄り添うこと。
    先生-生徒の関係だけではなく、
    家族、友達、恋人全ての関係に言えることだと思います。

    物語りに登場する生徒の感情は現実の世界でも存在するのだと思う。
    思春期に関わることの重要さを考えずにはいられなくなります。

  • 「希望が丘の人々」を読んでハマった重松清さん。
    「青い鳥」もじんわり暖かい気持ちにさせてくれました。
    難しいテーマの内容なのに、最後にはうっすら明るい光が見える。。読み終わった後の余韻がたまらなく良いです。

  •  本書「あとがき」にある重松さんのことばには、強く反対を表明したい。重松さん、あなたは間違っている。
     重松さんは「あとがき」の中で「初めてヒーローの登場する物語を書きました――と言っても、きっと多くのひとは納得してくれないだろう。わかっている。」と述べている。この文言を読んだとき、重松さんともあろうお方が、そんなことも「わかって」いなかったのかと驚いた。本書に登場する村内先生は、誰から見てもヒーローだ。ヒーローとは決して仮面ライダーやスーパーマンを指すことばではない。ファンキーモンキーベイビーズも歌っているように「お父さん」だってヒーローだ。多くの被害者を救ってきた久利生検事がヒーローであることと同様に、村内先生もヒーローの一人である。
     たとえば、子どもたちは仮面ライダーを見て、その勇姿に、強さに、優しさに憧れる。そして、「将来は仮面ライダーになりたい」と真面目に宣言し、周囲の大人を微笑ませる。僕は本書を読んで、村内先生の勇姿に、強さに、優しさに憧れた。「将来は村内先生になりたい」と言えば、笑われるだろうか。

     本書を読むより以前に、劇場版の『青い鳥』を鑑賞していた。鑑賞後、某レビューサイトを見てみると「素晴らしい映画だったが、先に原作を読んでいたので★1つ減らします」というようなレビューがあった。原作を読んで、ようやくそのレビューの真意に気づけた気がする。相対評価とは、時として残酷である。


    【目次】
    ハンカチ
    ひむりーる独唱
    おまもり
    青い鳥
    静かな楽隊
    拝啓ねずみ大王さま
    進路は北へ
    カッコウの卵
    文庫版のためのあとがき

  • 吃音がある非常勤講師がそれぞれ問題ある生徒を短編で繋ぎ、でも最後には統一感が生まれる。
    教師を志す人、若しくは既になっていらっしゃる方には是非一読願いたいと思う心が暖まる小説。
    40代のおっさんでも、読後は景色が変わる、優しくなれる。かなりお勧めです。

  • めっちゃいい。こんなに心に響く本、久しぶり。

  • 良かった。重松さんの作品は初めて手に取ったが、とても読みやすく、心が何か温かいものに包まれるような優しさを感じる文体が心地よかった。重いテーマを扱いながらも、どこか清々しく救いのある物語の数々に心が温まる。

    主人公は中学教師、村内先生。彼の設定がユニークで面白い。重度の吃音、臨時の国語教師、もっさりした中年のおじさん…それ以外の描写はほとんどない、主人公なのに。しかも、作中では行動描写しかなく登場回数も極めて少ない。ものすごく控えめな主人公。

    しかし、登場するマイノリティで苦しむ中学生たちが、この冴えない控えめなおじさんと触れ合うことで、大切な何かに気づき救われて行く。やはりマイノリティの心を癒せるのは、同じマイノリティなのだなぁと改めて感じる。

    生まれながらに重度の吃音という宿命を背負わされた村内先生がマイノリティとして過酷な人生を送ってきたことは、想像に難くない。本当に人の気持ちがわかる人は、村内先生のように、言葉を慎重に選び、大切なことしか言わない。決して世間一般的な陳腐な励ましはしないし、言葉が見つからなければ黙って側にいてくれるものだと思う。

    そういう恩師や親友がそばにいてくれる人生は本当に豊かで幸せだと思う。

  • こんな先生に会いたい。こんな先生になりたい、と思う一冊。もう教育書の域。

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青い鳥 (新潮文庫)の作品紹介

村内先生は、中学の非常勤講師。国語の先生なのに、言葉がつっかえてうまく話せない。でも先生には、授業よりももっと、大事な仕事があるんだ。いじめの加害者になってしまった生徒、父親の自殺に苦しむ生徒、気持ちを伝えられずに抱え込む生徒、家庭を知らずに育った生徒-後悔、責任、そして希望。ひとりぼっちの心にそっと寄り添い、本当にたいせつなことは何かを教えてくれる物語。

青い鳥 (新潮文庫)のKindle版

青い鳥 (新潮文庫)のハードカバー

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