娘に語るお父さんの歴史 (新潮文庫)

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著者 : 重松清
  • 新潮社 (2016年2月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349343

娘に語るお父さんの歴史 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘の質問に、父は自身が育った時代の「歴史」を語る。
    重松さんとほぼ同世代の私なので、語られる「歴史」はうなずくものばかり。テレビが家庭の中心で、親兄弟とのチャンネル争いがあり(優先権はやっぱり父親)、学校での話題はやっぱりテレビ番組。宇宙や科学は明るい未来の象徴で、少年雑誌の21世紀は車は空を走っていた。
    現実は悲しいかな厳しいけど、私にも語ることができる娘たちの存在がいるということが、とても幸せと誇りに思う。

  • 世代は少し違うが、いちいち頷きながら読んでいた。薄く、父娘の会話形式で進められるので、易しくて読みやすい。
    幸せの定義は人それぞれだけど、次の世代に幸せになってほしいと願う気持ちは皆持っていると思いたい。
    あらすじ(背表紙)
    「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘からの問いを機に、父は自分が育ってきた時代の「歴史」を振り返ることに。あの頃、テレビが家庭の中心だった。親たちは「勉強すれば幸せになれる」と信じていた。宇宙や科学に憧れ、明るい未来へ向かって全力疾走していた――。そして、父が出した答えとは。明日へ歩み出す子どもたちへ、切なる願いが込められた希望の物語。

  • 1963年生まれのカズアキが、「テレビ」・「核家族」・「中流意識」など、自らが生きてきた昭和の様子を平成生まれの娘に語る。
    懐かしい出来事も語られていて、それなりに面白いところもあったが、これを小説として読むのには厳しいかなと。重松さんの自叙伝?エッセイ?

  • 小説?重松氏の備忘録?

    昭和30年代生まれのお父さんが、中学生の長女に自分の生きてきた時代について語る体で書かれた本です。

    彼が生きてきた時代はシアワセだったのか、今、生まれてくる子供たちはシアワセな時代に生まれてきたね、といえるのか?

    昭和の時代と今を比較しつつ、歴史を語るお父さんのいろいろな想いが伝わってきました。

    でも、小説って感じでもなかったかも。

  • 1963年生まれの著者は、本作が刊行された2006年の時点で43歳。自分と同い年の男性を主人公に据えた、フィクションでありながらノンフィクション、自伝エッセイでもある1冊。文庫化されたのがその10年後の2016年で、著者は53歳。それと同年代の人はきっと生まれ育った時代を振り返りながら読めるはず。

    1963(昭和38)年生まれ、43歳のカズアキには同い年の妻、それに中学3年生と小学校3年生の娘がいる。長女が冬休みに「お年寄りから話を聞く」という宿題を受け、じいちゃんばあちゃんに話を聞いたところ、戦時中の悲しくひもじい話が目白押し。長女がカズアキを馬鹿にするように言う、「お父さんてさあ、ほんとうに幸せな時代に生まれてるよね。なにも苦労してないじゃん」。確かにそうかもしれないけれど、そう言われるとなんだかなぁ。平和な時代の子どもにだって、ちゃんと「歴史」はある。カズアキは正月休みを返上して「歴史」を調べはじめる。

    1953年に開始されたテレビ放送が徐々に普及。1958年、東京タワーが完成し、1万円札が登場し、長嶋茂雄と王貞治がデビューする。1963年に『鉄腕アトム』が始まったから、カズアキはアトムと同い年。子どもには「勉強しなさい」、おとなには「働きなさい」と言うのが普通。女性はまだまだ専業主婦が当たり前だった時代。「速さ」が絶対的で、ゆえに週刊の少年漫画雑誌が創刊される。お金で買える幸せがいっぱいあった時代だけれど、四大公害病が発生したのもこの時代。ヒーローものに科学者が現れ、科学が大事なキーワード。そしてみんなの思いは宇宙へ。

    著者と同年代の人の歴史でもあります。幸せの中身は自分で決めろ。それに尽きる。

  • 30代で、自分の子供が不安なく育つために何を伝えようかと思った時に見つけて手に取ってみました。

    年代は微妙に合致しないものの、自分世代が学校や親からうけた教育なり価値観の根底にある思想は何か、ヒントを与えてくれるような内容に感じました。

    戦後にテレビが果たした役割や、こんにちは赤ちゃんとパパママ呼称、核家族、中流意識、標準世帯と欠損家庭、生産社会、ウルトラマンに見る正義、3分間、全力疾走できる幸せ、等のキーワードから、自分を育ててくれた世代には、確かに科学の進歩が、それが対価としての悪を生んだとしても、未来への希望をもたせてくれる、そういう世の中だったのかなと思いました。

    明るい未来を描けない世代は不幸なのかという核心をつく問いに、答えなき答えを打ち出してくれている筆者の人生観を教わりました。娘との付き合い方を考えさせてくれます。

  • 913.6

  • 久しぶりの重松節。
    重松氏と同世代の自分には面白かった。

  • 10年後に出したというところがとてもおもしろい。すぐに読めた。

  • 普通に人生振り返ってみた って話かな。
    盛り上がりは無い。
    まぁ、対象年齢中学生ぐらいだと思うからこんなものかな

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娘に語るお父さんの歴史 (新潮文庫)の作品紹介

「お父さんの子どもの頃って、どんな時代だったの?」15歳の娘からの問いを機に、父は自分が育ってきた時代の「歴史」を振り返ることに。あの頃、テレビが家庭の中心だった。親たちは「勉強すれば幸せになれる」と信じていた。宇宙や科学に憧れ、明るい未来へ向かって全力疾走していた――。そして、父が出した答えとは。明日へ歩み出す子どもたちへ、切なる願いが込められた希望の物語。

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