窓の魚 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4657
感想 : 419
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101349565

感想・レビュー・書評

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  • あまり個人的にハマらなかった。

    表紙からは感じられない
    どろっとした深さのある言葉選びやストーリーだった。

  • みんな心が豊か

  • やべぇこえぇやべぇこえぇやべぇこえぇでもおもしれぇ! ハンパねぇェ!!

    西加奈子2冊目だけど、初が「きりこについて」だったから、あらすじ読んだだけで前とちょっと違うと思って積んでた。だけど読み出したら止まらない止まらない。怒涛のイッキ飲み、いや読み。という感想だけだと、読んでない人にはなんのことやらですね。ネタバレを書くのは主義に反するので極力控えます。

    とにかくドキドキハラハライライラ最終章は読み進むにつれドキバクガクブル?しながら、怖い怖いこわいでも止まらないー!と、3時間ほどで一気に読んでしまった。なんという裏切りというか。文章は静かで穏やかで、でも楽しそうなのにそう読めなくて、正直最初はよくわからない。

    4人の登場人物たちはみんなそれぞれいろんな悩みや嘘や裏切りなど、深いものを抱えていて、かなり暗い。ドロドロしてたり、好意を上手く相手に伝えられなかったり。三角関係? とも取れたけどもっと複雑。決して恋愛話ではない。ミステリーかホラーか、それとも?としばらく悩みながら読んだ。

    そして結末は読者の解釈次第て…謎は残ったけど、そんなことはどうでもいい。多分あの人だ。そしてあの人じゃない。よかった、と勝手に解釈。猫と犬の名前はなんとなく、暗示的だと思う。

    中村文則さんの解説は大変失礼だけど、本当おまけみたいなものです。あとで読んでほしい。あとからなるほど、と思えば充分。

    ただビールについての言及は流したかな、と思って読み返してみたら、流石西さん!と妙に納得。ビール飲みにしかわからないとは思うけど。ごめんなさい中村さん、おまけとか書いちゃって。

    まず読んだあと中村さんのように「余韻に浸」りつつぼーっとして、気になるところや、謎とか不明なとことかをもう一度読み返したりとか、がいいと思います。反芻?

    未読の「サラバ!」いまさらだけどすぐ読めなかったことが悔やまれる。文庫はまだしばらくないかなぁ。

    とにかく西加奈子、恐ろしい子…。

  • 男女4人、旅先ミステリー風に描かれたヒューマン。
    4人それぞれの視点から、一晩の出来事が綴られる。
    事実はひとつ。だけど、1人ひとりの真実は人の数だけ。
    誰でも持っている欠落した部分。
    自分だけが知っているダメダメな自分。
    私たちは、自分の目で見て感じたことを真実として生きているけれど、同じ時を過ごしていたとしても私の物語と誰かの物語はみな別物。
    私が思う誰かはその人のほんの断片でしかない。
    誰かが思う私は、本当に私でしょうか。

    〝誰か〟の死をとりまくひと夜の出来事。
    だけどその〝誰かの死〟は、ほとんど物語とは関係ない。
    ただ淡々と1人ひとりの姿が読み手にあらわになるだけ。
    西加奈子さんの文章は美しい。
    今年の1冊目。
    本当は2冊目。
    1冊目は…忘れてしまった。笑

  • 読みやすかった。殺された人物が誰であるのかが結局明かされないのと、最後のアキオと女とのやりとりもよくわからなくて、少しモヤモヤした。感覚で読む推理小説という感じでしょうか。
    四人の登場人物それぞれクセが強く持っているバックグラウンドもそれぞれに重い。それぞれの視点から聞こえなかったセリフを照らし合わせてみるのは面白かった。
    アキオがナツに薬を飲ませているというのが驚きであり、何か奇妙に現実味を帯びていて落ち着かない気持ちになった。

  • 気がつくと、ひんやりと冷たくておどろおどろしい
    世界観にどっぷり浸り、一気に読み終えました。
    西加奈子さんの本は何冊か読みましたが、今までの読んだエネルギッシュな世界観とは全然違う。こういう静かに真綿で締め付けられるような怖さの内容も書かれるのか!と少し驚きました。

    もう一度読み返して、丁寧に紐解いて、それぞれのキャラクターの感情を味わいたいです。

    好きです。

  • 文学味が強く、わたしには難しかった、、
    どんどんこの本の引き込まれて、
    どうなるのどういうことなの?!
    というところで終わったので、
    私の想像力はまだまだですね〜
    いろんな方の解釈を知りたい

  • 4人の目線で物語があるが、途中で入ってくる第三者の文書がなかなか頭に入ってこず、全体的に理解しにくい文章だった。

  • とぎれとぎれに読んだせいか物語の世界に入っていけなかったですね。ミステリーってほどでもないし、ファンタジーでもないし、何だったんでしょう。

    初めての西加奈子だったのですが。。。

  • 何の旅行かわからないくらい噛み合わない4人。
    謎がありすぎて2度読みました。
    私がマトモに感じたのはなのはトウヤマとナオで、
    トウヤマの冷静な洞察力がマトモに感じさせられる原因かもしれません。
    生育歴で色々あれどもハルナとアキオの闇が深すぎて、、、
    なお以外は、生きようとする意思が垣間見えて
    謎旅館に毒されなくて良かったのかな。
    ナオはひたすら魅力的で応援したい。

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著者プロフィール

1977年イラン・テヘラン生まれ。2004年『あおい』で、デビュー。07年『通天閣』で「織田作之助賞」、13年『ふくわらい』で「河合隼雄賞」を、15年『サラバ!』で「直木賞」を受賞した。その他著書に、『さくら』『漁港の肉子ちゃん』『舞台』『まく子』『i』などがある。23年に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題となった。

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