僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)

  • 459人登録
  • 3.60評価
    • (37)
    • (67)
    • (82)
    • (13)
    • (3)
  • 91レビュー
著者 : 泉流星
  • 新潮社 (2008年6月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101350516

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
湊 かなえ
伊坂 幸太郎
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「高機能自閉症」の妻との生活。

    妻の努力は素晴らしいと思った。
    自分を知れば、対処方法もわかるはず、と。

    接する機会のある人には関わり方の参考になると思う。

  • 2017.03.23読了。
    アスペルガー症候群って大変なんだなーと思った。当事者も大変だろうけど、彼らを支えるひと(この本だと夫)がより一層大変だろうと思った。妻はまさに異星人。日本語が通じないって言い方はピッタリ合わないんだけど…日本語はわかる。でも言った人が使った正しい意味で理解はできていないって感じ。こんな人とずっと一緒に居たらストレスでハゲてしまうわ(笑)いやほんとに(笑)夫はだいぶ寛容な人だと思う。妻をちゃんとかわいいと思っているから、というのもあるからかもしれないけど。
    妻ってすごい能力に満ち溢れているのに、それを「仕事」という場所で使えないのがものすごくもったいない。やっぱどんな仕事でもコミュニケーション能力って大事なんだなー。なんで人事担当者や学校の先生がコミュニケーション能力を重要視してるのか、この本読んでわかった気がする。
    あと、この本書いたのって妻本人なんだね(笑)じゃあ妻の気持ちが書かれている部分はリアルな気待ちってことなんだな。さすがアスペルガー症候群。同じことを何度も言ってる。納得した。アスペルガー症候群とはこういうことなんだな。

  • ざっくり読んで満足。
    この作者(アスペルガー障害の本人)はIQも高くて困難を乗り越えるための方法を自分の頭で考える力も(場合によっては健常者以上に!)あるのに、それでも悲しいくらいのコミュ障にならざるを得ないんだなぁと……。
    発達障害ってやっぱり大変だなぁ。

  • 主人公が楽しく妻の事を紹介する本です。
    暮らしから妻の性格と行動、病気の紹介と夫の苦労と妻自身の格闘と努力を書いています。

    前半まではとても楽しく笑える内容になっています。
    しかし後半から作者のいとなのか?
    作風ががらりと変わる本になっています。

    「100人の人間がいれば、まちがいなく100通りの人種がいるということ。」

  • 共感する
    人の気持ちなんか目を見てもよくわかんないよ
    でもそこに逃げるのでなく立ち向かう妻の姿がかっこいい
    わたしはちょっとくじけてるとこだから

  • この本を出版したこと自体に、
    心から敬意を表するが、
    それ以上に、こんな難しい試みと、
    ありのままの日常を綴った夫婦の想いを、
    大切にしたくなる一冊。

    他者との交流の難しさは、
    障害のあるなしに関わらず、
    人間の普遍的な問題だと思うと同時に、
    相手を理解しようとする努力、
    思いを伝えようとする努力、
    共に歩こうとする意思の重要さを、
    率直に教えてくれる。

    この本を、批判する人が多いようで、
    非常に残念に思う。

    排除のない世界を。

  • 本読みの友が「アスペルガーの傾向ありと自覚しているつれあいが借りてきたのを、私も読んでみた」そうで、「つれあいは自分に当てはまらないところも多いと思ったようだが、私は読んでみたら思い当たるところが結構あって」とのこと。

    友の言うとおり、こういうのは「白か黒」ではなくて、グレーゾーンがなだらかに広がっているのであろうなアと思いつつ、私も図書館で借りてきて読んでみる。タイトルのとおり、結婚して一緒に暮らしてみた高機能自閉症の妻は、まるで地球人に化けた異星人[エイリアン]のようだ…という夫の側の視点で書かれた本。

    ふたりは半年ほどの遠距離恋愛で結婚。「最初から妻がかなり個性的な人だってことは僕にもわかっていたけれど、実際どんなに変わった人か、一緒に暮らすのがどんなに難しいかは、結婚するまで気づかなかった」(p.10)と夫は述べる。結婚して10年、いまの医学でいえば「高機能自閉症」だと妻が診断されるまで、話がかみあわないことにいらだったり、ケンカになることも多かったそうだ。

    ただ、診断されたからといって、それで二人の暮らしがスムーズにいくわけじゃない。互いの「違い」や「個性」みたいなところを、一緒に暮らすなかで、少しずつ少しずつすりあわせ、時々はぶつかって、そのぶつかったときにお互いどうやりすごすか、どう歩み寄るかという部分を10年かけて発見してきはったんやなーという感じ。

    妻は、一見「普通の人」に見える。大学を卒業しているし(しかも「言語学」専攻)、本を読むのも大好き、頭の回転もはやい。しかし、イマイチ人の表情や雰囲気が読めず、真顔でとんちんかんな受け答えをすることもあって、悪い方に誤解されがちだという。

    「自閉症スペクトラム障害」との診断で医者が言うには「自閉症の症状というのはかなり個人差があって、人それぞれにかなり異なる特徴を持っていますが、共通しているのは、社会性の問題、つまり社会に適応するのが難しいこと、コミュニケーションの問題、つまり人と言葉で交流したり、気持ちを伝えあうのが困難なこと、そして想像力の問題、つまり思考のしかたが柔軟性に欠け、特定のこと、例えばものの順序や言葉の使い方などに対してこだわりを持つということです。ともかく、この三つの要素がそろっている場合、私たちはその人が、自閉症スペクトラム障害のどこかに属すると判断しています」(p.183)とのこと。この三つは、見事に妻にあてはまっていた。

    さらに医者は、これでも妻は自分なりの工夫で「驚くほどうまく自分の障害をカバーしている」(p.8)と教えてくれた。妻自身の工夫や努力がなければ、妻の社会性やコミュニケーションや想像力にかかわる能力は、もっとデコボコだっただろうというのだ。

    そして、これは生まれつきだと説明をうけて、夫は思う。「生まれつき障害があるってことは…妻って、障害者なの?」(p.184)

    対する妻の答え。
    ▼「障害者っていうのは、重い障害を持っている人を区別して呼ぶために法律や行政なんかが使う言葉だけど、実際にはそういう人種なんていないんだよ! 障害のある人とない人のあいだに、何かはっきりした境界線があるわけでもない。何かの理由で診断を受けない限り、ナントカ障害っていう診断名はつかないわけだしね。障害がある人っていうのは、単に心身のどこかに不具合があるために、何らかの形で生活に支障をきたしてる人っていうだけのこと。少なくとも私の考えではそう。それにケガや病気で心身に不具合がある時なんかは、夫だって、生活に支障があるから『障害がある』状態なわけだし、妊娠してる女性だって同じことだと思う」(p.185)

    「生活に支障がある」のは、その人の"心身の不具合"が、世の中の大多数向けの作法や常識と合わないか... 続きを読む

  • アスペルガーの人が見えているもの、感じていること。これを読めばなるほどと分かってくる。理解はされにくいが近くにいる人がもしアスペでもこちらに知識があれば何てことはないと思える本。あとがきはまだ読まず。

  • アスペルガー症候群の著者を外国人または宇宙人に例えて何がどう違うのか描く。
    自分の感想を書く前に、うっかりAmazonのレビューを読んでしまったら、もうダメ。自分の感想がどこかへ飛んでしまった。それほどまでに強烈な憎悪嫉妬がレビュー欄にはうごめいている。曰く、「こんな自慢話聞きたくもない」。

    著者は、アスペルガー症候群に伴う様々な困難を努力と持ち前の頭の良さでなんとかカバーして生活を送っている。その過程で起きるドタバタも、悲惨になりすぎないようユーモアを交えながら、でも、本人と周りの辛さや戸惑いも残しながら、教育的なエンターテイメントテイストで描かれている。私にはとてもいい「ちょっと脚色されているけど、登場人物たちに共感しつつ困難を克服していく冒険譚」だと思えた。
    自閉症については、もうかれこれ四半世紀くらいずっと追いかけているテーマで、それなりに背景となる知識は持っているのに、やはり医者ではなく当事者側からの発信には驚かされることが多い。貴重な作品だ。(自閉症的な傾向は自己アピールとは反対だから)

    でも、Amazonのレビュー欄には「こんな自慢話ばかり聞かされ苦痛」というコメントがずらーっと並んでいる。それはかえって自閉症スペクトラムにとっていかに日本が生きにくい社会なのかを強烈に強烈に照射している。
    この程度の話しをしただけでここまで叩かれるのか。
    ずいぶん控え目だと思うが自慢話として受け取られ妬み嫉み憎しみ蔑みの対象になるのか。
    そりゃあ生きにくいよ。
    そりゃあ周りとぶつかるよ。
    アスペルガー症候群は「ビョーキ」で、ビョーキを持っている側が「悪い」から「歩み寄る」ことを強いられるけど、これは辛いよ。二重三重に辛いよ。

    空気を読めないのが自閉症スペクトラムで、空気を読めない人に厳しいのが日本。
    本書のタイトルが奇しくも示しているように、自閉症の人はエイリアン=外国人。「グローバル人材」の要件って、英語ができるかどうかではない。エイリアンとうまくやっていけるスキルのこと。Amazonのレビュー欄が本書の存在意義をある意味で正しく照射している。

  • ネタバレとなります。

    今回なぜか「あとがき」を先読みしてしまった。普段はそんなことは絶対しないのに。
    あとがきを読んで少しがっかり。妻をエイリアンと呼んでしまう地球人さんの意見や素直な悩みを聞きたかった。
    読み進めると、夫は根っからのスポーツマンで、ただ優しいだけでなく、文句もグチも妻に言う一般的なサラリーマン。ますます、残念感が増した。

    書き人を先に知ってしまったからか、文や言い回しに違和感を感じまくり。ちょこちょこ出てくる妻に対しての理解の言葉などが嘘に聞こえる。書き人本人の言葉だと思うとどうしても、気になってしまう。
    ・たびたび出てくる大卒という履歴
    ・英語が堪能という自慢
    ・ぎゅっとしがみ付いてくることが可愛いという褒め言葉
    ・夫をいつもほめてくれるという感謝の言葉
    ・何でも改善努力する人という理解の言葉
    ・などなど
    あとがき先読みは大失敗だった。他の方は素直に読めたのだろう。
    あとがきを読んでなかったら自分はどう感じたのか?

    私は自閉症の方がまわりにいないので、付き合いの経験がない。と思っていたが、まわりにもいる可能性があることをはじめて知って非常に驚いたし、少し納得した。もしかして自分も可能性有り?

    確かにこの妻は本当に努力家だと思う。また、自分の中で悩み続けたとても辛い経験をしている(今も?)から、このような素敵な夫と出会えてよかった思う。
    お二人がいつまでも毎日ケンカを繰り返しながらも、幸せな日々を続けて行くことを心よりお祈り致します。

    結論、読んで損はしないと思います。

  • なんて一生懸命生きている人なんだ!という感動。
    あとがきでびっくり。
    解説でうなる。すなわち「発達障害の人の対極にいるのは、ヤンキー的な人々」。うーん。まさに。

  • 自閉症スペクトラムの妻をもつ夫婦の日常。

    成人自閉症スペクトラム障害の躓きがとてもわかりやすく書かれています。

    あとがきでは、かなり驚かされました…

    2013.9.14

  • 最後の逆転が一番の驚きだった。
    (夫と本文にあったのに、まさか妻が書いていた)
    身近な人にアスペルガー症候群の人はいないが、いたらいたで
    楽しそうだ。
    夫が細かすぎる。

  • 前々から読みたかった本。
    広島に行ったときに百円で売られていたので、買って読みました。
    高機能自閉症の妻とその旦那さんの、生活レポートのかたちで、ユーモアも交えつつ書かれている。
    最後の最後で、本書が「妻が夫の目線で書いたもの」ということで、ただただ驚き。
    こういう障害を持つひとたちは、そうでないひとよりも「時間のかかる」存在やねんなあと思う。決して、悪い意味ではなく。
    そういう一見「面倒なひと」に合わせることができる大らかさを持った社会になってほしい。まずは、自分から。

  • 20130612再読了 ノンフィクション。当事者がパートナー目線で書くというチャレンジをやり遂げているところに、2人のお互いへの愛を感じる。もともと誰にだって結婚は大なり小なり「異文化」との出会いであって、すり合わせる工夫をしながら互いが心地よく過ごせる新しい自分たちの文化を築いていくものだけれど、地球人・異星人ペアのその過程はかなり波乱万丈だな~と思った。

  • 妻は地球生まれの異星人だった。
    周囲となかなかかみ合わない妻、夫とも意識のズレでケンカが耐えない。

    彼女はアスペルガー症候群だったのだ。

    これは夫の目線で妻との生活を綴っているが、
    なんと凄い事に本当は妻当事者が書いている。

    彼女はちょっと人とズレてはいるけど、凄く才能もあって、好奇心旺盛。
    独特の才能溢れる人がきっと多いのだ、この症状には。

    読んでてほんの些細な文章に納得させられる事多し。
    これはやっぱり身近にそういう人がいてこそ読める本だと思う。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:916||I
    資料ID:95080273

  • 広汎性発達障害を何となく(しっかりではない)学ぶには読みやすくていいと思う。ただ、同じような記述がいろいろな章で繰り返されていて、途中で飽きてしまった。あと、この差別的なタイトルが非常に不快で、違和感を感じながら読んでいた。途中で読むのをやめた人もいるんじゃないかと思う。そんな人は読むのをやめる前に著者あとがきを読みましょう。ビックリするオチがついていて、自分の誤解も溶けてしまった。

  • アスペルガーの妻との日常。アスペさんどうしだと、どうなるんだろう。

  • この妻欲しい。

  • タイトルの通り、「高機能自閉症」の夫婦の日常を夫の目線から描いたもの。読む前は「自分とは違った人」を「へーこういう人もいるのね」って客観的に知識として捉えるものかと思って読んでみたらそうではなくて、どちらかというと身につまされる感じ。
    「不確実なことをあいまいにしておくのが苦手」「言葉を文字通りにしか捉えられない」「相手や場面に応じて適切なコミュニケーションをとるのが苦手」「異常に数字に弱い」といった自閉系の特徴を持った妻がそれらを客観的に受け止めながら、夫婦関係や社会との関わりを大変な努力で構築していくさまには、「周囲からのフィードバックで己を知る」「とことん努力する」「強みを突き詰める」「助けを求めることを厭わない」といった人として普遍的に大事なスタンスを教えられた気がして、ちょっと尊敬の念を抱いた。
    もう一つ印象に残ったのが「スペクトラム」という概念。自閉症にも知性、社会への適応度など様々な要因があり、自閉症の特徴を持つ人は、その要素の虹のような連続体(=スペクトラム)の中のどこかに属するという考え方。内向性とか言葉をその意味通りにしか捉えられないとか、自閉系の特徴って自分の中にもゼロじゃないなー、ということで、このスペクトラムという概念に妙に納得。ビジネスの世界では、「セグメント」とか「フレームワーク」とか「ラベリング」といった割り切り・わかりやすさが大事だったりするが、そういう捉え方が不適切で本質的じゃないケースもあるよなー、ってしみじみ実感。

  • 自分と共通点が多くって、ビックリというかやっぱりというか(*_*)
    不安でいっぱいになって寝込むこと多々。予定変更、心が混乱します( ・_・;)などなど…

全91件中 1 - 25件を表示

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)に関連する談話室の質問

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)の作品紹介

しばしば噛み合わなくなってしまう会話。「個性的」を通り越し、周囲の目を忘れたかのような独特の行動。ボキャブラリーも、話題も豊富な僕の妻だが、まるで地球人に化けた異星人のようだ…なぜ?じきに疑問は氷解する。彼女はアスペルガー症候群だった。ちぐはぐになりがちな意識のズレを少しずつ克服する夫婦。その姿を率直に、かつユーモラスに綴った稀有なノンフィクション。

僕の妻はエイリアン―「高機能自閉症」との不思議な結婚生活 (新潮文庫)の単行本

ツイートする