- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101351179
作品紹介・あらすじ
あなたとは絶対に気が合う!千歳年上なのに同じ時代の親友のよう-。酒井順子が絶賛するお相手とはかの「清少納言」。大人になって読み返した『枕草子』は心から共感できることばかり。男・友達・恋・ブス・おしゃれ・老いetc.いつの世も変わらず女が気にするこんなトピックを、清少納言はどう見ていたか。平成の女言葉に大胆に変換した訳文も楽しい。清少納言にちなむ京都ガイド付。
感想・レビュー・書評
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平安当時の環境に思いを馳せ、人々の価値観や身分意識も把握した上で、清少納言がどんな人物だったのかが浮き上がってくる。
下種の家に雪が降ったり月光が差し込んだりするのも勿体ない、という教科書には乗らないであろう毒舌から、
とはいえ土台にひたひたと悲しみが湛えられているということを読み取るところまで、豊かな読み。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きな酒井順子さんの著書。
その名の通り、枕草子を酒井さんがREMIXしていたり、
酒井さんと清少納言の対談あり!
結局、昔も今も女の考えることは何一つ変わっていないのであーる。 -
感想
古典再発見シリーズ。古典を読むと人の考えることはずっと変わらないことに気づく。季節の花をかいで、人間関係に悩み、物思いに耽る。人の営み。 -
酒井順子さんが追求する清少納言と枕草子。正直期待が大きすぎたためか、読み終わってもなんだか物足りなかった。私は酒井さんこそ現代の清少納言だと確信しているので、もうすこし濃いやつを読みたかったです。再読したら感想も変わるかなあ。なんだろうか、この消化不良感は…。
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39113
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『徒然草REMIX』が面白かったので、こちらも読んでみた。
ずっと前に『枕草子』を読んでみたことはあったけど、その時はさほど面白いとも思えず。でも、これを読んだら、俄然また読んでみたくなった。
-枕草子というのは、女子高において自然発生しがちな極私的回覧雑誌と、とてもよく似ているのです。
古典文学として読むのではなく、もっと砕けて読むと面白いのかも。 -
こんな調子で説明してくれたら、古文の時間も楽しかったろうし、もう少し授業に興味が持てたのかも。枕草子なんて『春はあけぼの』しか印象なかったけど、ちゃんと読んでみたら(現代語訳次第なのかもしれないけど;)、おもしろい読み物なんだろうな。
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枕草子のこれまでよく知らなかった部分も(なんとなく)分かるので少し賢くなった気分。
ただ、現代の例に…というところは全然あっていないように思う。ちょっと解釈が違うんじゃないかな。あとは、清少納言の性格を分析?しているが、清少納言を誉めながら、筆者が=私もすごいでしょ?いけてるでしょ?といっているように読めてしまい、若干読むのがしんどい。 -
清少納言がすごく身近に感じられます。お嬢様としては中の下か下の上くらいで、女としても美人ではないけれど所謂圏外さんでもない、微妙なプライドに支えられた辛辣な観察眼。中宮定子や皇族に対する屈託のないミーハー心。匂いフェチ。現代語訳も絶妙でした。