- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101351193
感想・レビュー・書評
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東京人の酒井順子さんが、東京と京都を比較して書いたエッセイです。
京都は、長く天皇がいて都が在った歴史ある都。東京は、徳川の幕府が置かれ、明治以後天皇が移ってきた東の都。京都の人は、天皇はんは、ちょっと東京に行ってはるだけやと、思っているのにはビックリした。
〇直截(ちょくせつ)文化の東京人と、非直截文化の京都人。
直截とは、まわりくどくなく、ずばりと言うこと。
イエスか、ノーかをはっきり言うのと、イエス、ノーをはっきり言うとかどがたつ。
〇東京と京都の立地の違い。
東京で周りを見ても山がない。京都は、三方を山に囲まれている。
東京は、広いが。京都は、東から西、北から京都駅まで歩ける。
この違いが、文化と生活様式の違いとなって顕れていると思われます。
いろんな違いを書いて有りますが、この二つが大きいです。
なお、この本は、観光ガイドブックとしても使えます。
【読後】
読んでいて、自分を振り返ると納得させられるものがあります。
特に女性を見ているとそれが顕著です。
音読していて、えとか、ハッとしたりとか、途中で振り返ったりと……心に触れる本でした。
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都と京《大活字本》
2019.06埼玉福祉会発行。字の大きさは…大活字。
2023.02.04~27と、05.03~11音読で読了。★★★★☆
図書館から借りてくる2023.04.09
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【音読】
2023年2月4日から27日までで一度中断。再開にあたり最初からもう一度音読で読んでいきます5月3日から11日まで。音読で酒井順子さんの「都と京」を大活字本で読みました。この大活字本の底本は、2009年3月に新潮文庫から発行された「都と京」です。本の登録は、新潮文庫で行います。埼玉福祉会発行の大活字本は、上下巻の2冊からなっています。
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「著者紹介」
酒井順子は、1966年東京生まれ。立教大学社会学部観光学科卒。エッセイスト。著書に「少子」「容姿の時代」「負け犬の遠吠え」など。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今まで東京にしか住んだことがない著者が、東京とは異質なもので構成され、東京人とは異なる精神を持つ人々が住む千年のみやこ京都とは何なのか、すぐ隣にいるのは自分とは違う人と感じると同時に、気持ちを通じ合わせることができる〝東京人in京都〟として語ったエッセイ集。 「みやび」と「しきたり」の京都、「新陳代謝」を繰り返す東京の文化を比較し、高層ビル街の根本を吹き抜けるビル風で方向感覚を失う東京、宗教的雰囲気ただよう観光地京都で頻繁に起きる殺人事件(2時間昼ドラシリ-ズ)など、わびさびの効いたコラムも掲載。
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五重塔と東京タワーの絵に惹かれ、思わず買ってしまった。
特に、京都での敬語の使い方についての考察には、目からウロコ。
Googleマップで羅城門遺址から大極殿遺址まで歩いてみました。
今度、京都に行ったらリアルに歩いてみよう。
途中にある「冷やしあめ」ってまだあるのでしょうか。
天一は本当に箸が立つ。 -
タイトル通り、京都と東京を筆者が比較した本
京都人のイケズとは、東京の人々にとっては考えられない、
言い回し。(いやだなぁ。)あれは、住んでみないと分からない感覚だろう。
しかしながら、青山ブックセンターと恵文社を比較している点で、
全く違うコンセプトのお店であるのだから、この比較は、筆者の独断と偏見でしかないと思った。
京都の通りの由来、(両替通りや蛸薬師通りなど、)が書かれており、
それは面白い。 -
私も田舎から京都の大学に行って、そのまま関西に住みついたくちです。
大阪に住んで、せっせと京都に通っています。
京都、奥深いですね! -
東京と京都の事だと、思いながら、手にして、本を開けてみる。
読み始めて、なるほど、『みやこ と みやこ』なのだと……
大阪に産まれてどっぷり関西人の私だが、父が、商社マンだったので、転勤が、多かった。
だから、他の都市から見る関西の事もよくわかる。
贈答に対して、記載されているが、私にも引き継がれているのか、おため、おうつりは、京都だけでなく、関西の人との自然な交流の一つのもてなしである。
父が、越後正一氏と旅行の時は、小さめの祝儀袋を用意していて、いつも、仲居さんらに渡していた。
母も、物を頂戴した時は、何かしら、直ぐにお返しの品を渡していたので、わが家には、いつも、包装紙や紙袋が、一杯あった。
私も然りである。
この歳には、少し捨てなくてはと、思っているけど(笑)
関西人の、何でも「さん」「ちゃん」付け。
清水さん、八坂さん、……飴ちゃん……
子供たちにも、蝶々さん飛んできた! てんとう虫さん止まった!なんて当たり前に話していたけど、他から見たら、不思議に思われた見たいで、自分は、関西人と、認識したことがあった。
大学の話も子供たちは、京大に行き、ゼミの集まりで、普通にしゃべっていたら、東大の子たちから、やはり京都言葉は、柔らかくて良いなぁと、言われたらしい。
否定しない所が、話を丸くさせているのだろう。
この本を読んで、関西にどっぷりと浸っている自分がいる事に気付いた!(笑)
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いつまでたっても夢と憧れと謎の土地、京都。
京都の人じゃない人が書く、京都案内。衣食住のことだけでなく、歴史や文学についてもちらりと。そう、綿矢りさは京都出身だけど、『インストール』も『蹴りたい背中』も京都の話ではない。収録された内容はやや古く、インバウンドの大波が押し寄せている京都では、ちょっと状況が変わってきているところもあるけれど、またこの大波さえ、一時のことと流して平然としている真の京都人がいることを信じて。 -
週刊ブックレビューで紹介されてておもしろそうと思って読んでみたものの、なかなか読み進まなくて。
なんでだろうと思ったけど、そうだあんまり京都に興味がなかった。
でも京都好きな人が京都について語るのは好きなはずなんだけどな。
なにかと東京と比較するのがめんどうなんかな。
なんか、どっちもどっち。 -
以下、へーっと思ったこと。備忘録。
京都は薄味のイメージあるが普段飯はそんなことはない→天下一品、力餅食堂。普段はユニクロ着てても礼服持っているのが京都人。「東京資本」の店への嫌悪感。贈答文化、セックスと同じ面倒さ。東京には山がない、高いタワーは山の代替物?国道367号で日曜午前にある大原朝市。京都の宗教的雰囲気を高めているのは比叡山。同業者街=清水焼団地、両本願寺の仏具、寺町電気、二条薬、夷川家具、小川通茶道、太秦映画。ミスコンを巡る京大と東大の対応差。恵文社の文化的雰囲気、イノダコーヒーは朝が面白い。綿矢りさと金原ひとみの比較。紫野高は禅門立紫野中が起源で、水上勉が在籍。旅館の御三家は炭屋、柊屋、俵屋。JRの存在感薄さ、東西線から浜大津に直通の京阪京津線が良い。京ブランドの一方、「京都人しか知らない」もブランド化。おじいさんが群れている→女が強い?京女を演じてきた歴史。