地震と独身 (新潮文庫)

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著者 : 酒井順子
  • 新潮社 (2016年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101351223

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地震と独身 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 面白い視点で描かれた東日本大震災を巡るルポルタージュ。

    確かに東日本大震災を描いたルポルタージュは家族を取り上げたものが多く、あの時、独身だった人たちはどういう状況にあり、どういう考えを抱いていたのか興味のあるところだ。独身であるが所以、既婚者の仕事を肩代わりせざるを得なかったり、被災地の故郷へと舞い戻った人たち、中にはボランティアに身を投じた人たちも。

    このルポルタージュにも描かれているように、あの東日本大震災は悲惨な出来事であったが、一方で家族を含め、人と人との結び付きを見直すきっかけとなったと思う。あの時は多くの人たちが互いに助け合い、励まし合い、必死に生きていた。ガソリンが手に入らなくなり、街を徒歩や自転車で行き交う人びとが増えると、誰からともなく、おはよう、こんにちは、の挨拶が交わされた。何故か今になり、あの時、挨拶を交わしたり、助け合ったりした人たちの顔が思い出される。

  • 3.11を契機に独身者が共同体との関わりかたをどう変化させたか。当事者へのインタビュー集。
    先に読んだ内田樹『街場の共同体論』や岡映里『境界の町で』で感じたことを裏打ち補強するような体験談がいろいろ。

  • 私は一人で不安っていうよりは一人でよかった派だなー。

  • 力の漲る本だった。たくさんの人の声を集めているからというのはもちろん、その一人一人の「生き方の色濃さ」がそうさせたのだと思う。
    インタビューされた人の震災当時の話の中には涙なしには読めないものも多々あり、時間が経過してるとは言えども、あの地震と津波、それから派生した諸々の問題がどれほど大きく、また、いろいろなものを奪っていったのかと改めて思った。
    つながりに貴賎はない。常を求めて無常の中を生きる…すごく沁みた。ぜひ多くの人に読んでもらいたい。
    (後日談にあたる章で担当の編集者?の方が2015年にお亡くなりになったと書かれており、少なからず衝撃を受けた。ご病気だったのか事故なのか…詳細はわからないけれど、人生の無常、死と生はいつも隣り合わせだということを感じずにはいられなかった。)

  • あの地震からもうすぐ6年。独身者があの日どんな行動をとり、どのような思いをしていたのか。
    切り口は新鮮でよかったのだけど、酒井さんじゃない人が書いた方が良かったかも。何がどうといえないのだけど酒井さんが”独身”に対しての情報や知識が多いことが今回ばかりは少々邪魔しているような気が…。
    ごめんなさい、最後まで読み切れませんでした。

  • 確かに、あの当時独身の人の声って、あまり聞こえてこなかったかも。
    帰宅困難者でも独身者の人は意外と帰らなかった人が多かった、というのは、言われないと気づかなかったかな。
    一人暮らしだったりしたら余計にそうかも。

    いろんな人の話が聞けて、自分があの頃どうしてたかなーっていうのも思い出したりして、また震災について考えるいいきっかけになりました。

    それにしてもあの当時、関東圏に住んでいる人でも「放射能が気になるから」と逃げる人が少なからずいた、というのに驚きました。
    そうかあ……。
    私はまったく気にならなかったな。
    「目に見えないものだから気になる」
    「目に見えないものだから気にならない」
    酒井さんも後者だと言っていたけど、私も、同じでした。

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地震と独身 (新潮文庫)の作品紹介

2011年3月11日以降、震災をめぐる家族の物語は様々な形で語られてきた。一方で、あまり聞こえてこない独身者の声。地震は彼らにどんな影響を与えたのか? 既婚者に代わり必死で働いた人、故郷の東北に戻った人、ボランティアに身を捧げた人、結婚を決めた人……。被災地を訪れ、独身者との対話を重ねて見えてきた、「個」として生きる人々の多様な姿と、新たなつながりの可能性。

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