猫泥棒と木曜日のキッチン (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101351827

感想・レビュー・書評

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  • 他人からみたらやるせないことでも、当の本人は淡々と受け止めていて、でもそれは生きてく上でそうやって消化していくしか無かったのかもしれないし、古い心がぐしゃっとされたあと新しい心が建て直された気分

  • みずきは小学生の弟と二人暮らし、最初の父は死に、次の父は家出、母は最近家出して不在。そんな日常のお話し。大変な日常だけど楽しんで暮らしている感じが良かった。そうやって何とかなっていくんだと希望が持てるようなお話だった。

  • ある日、お母さんがいなくなった
    こんな一文からはじまるにもかかわらず、淡々と生活していく主人公のみずき。
    でも心のなかではいろんな感情がうごめいていたりする。
    猫に自分を重ねているのか、猫に希望を託しているのか。
    切ないけれど、どこか共感できる作品。

  • ☆4
    ―――――――――――――――――――――――――――――
    お母さんが家出した。わたしと弟のコウちゃんを置いて。だけど、友達の健一くんだって応援してくれてるし、私は大丈夫―。そんなある日、高校生みずきは道端で「絶望」に出会う。
    ―――――――――――――――――――――――――――――
    身勝手に、動物を、あんなふうに扱うおばさんにめちゃくちゃ腹が立った。フィクションだけど。フィクションじゃないのかも。みずきがんばれ。

  • 【2021年28冊目】
    ふわりとした世界観の中で時折主人公のみずきの強さが光る作品。少し非現実的では?と思う側面もありつつ、この世界のどこかで同じようなことが起きているのかもしれない。タイトルは思ったよりもストレートだなと思いましたが、緩やかな中にうねりがある内容でした。みずきの心境の根底にまで潜れなかったのが残念。

  • 「地獄」の描写は胸が苦しくなる。
    出てくる食べ物が美味しそうな話はいい小説だと思う。

  • 不倫する母親が家出をし、高校生のヒロインと弟の二人で暫く暮らすことになり、ヒロインの友達である男子高校生と車で轢かれた猫を弔って、寄り添いながら物語は進行する。

    高校生の甘酸っぱい恋愛小説と云ったところ。人間の作り出したもので、自然動物が亡くなっていくのも灌漑深い。

  • 橋本紡さんの本はいつまでも読んでいたい本ばかりだな。 と思いました。

  • ちょうどよい作り話を読んだーっていう気持ちになれた。

  • 突然母がいなくなって弟と二人で生活することになったけれど、全く動じない主人公とそこへよくご飯を食べに来る友人の話。
    私も猫を飼っているので無責任な飼い主は憤りを感じます。出来る事なら、こうなりましたよって見せてあげたくなりますね。
    最後猫を連れてきて飼う事になってから、あのおばさんはその後の描写がなく、わかってて探せないってことなのかちょっとその後の猫屋敷がどうなったのか気になります。健一くんはこのまま家に住み着く流れでしょうか。

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