プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月 (新潮文庫)

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著者 : 有村朋美
  • 新潮社 (2008年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101352718

プリズン・ガール―アメリカ女子刑務所での22か月 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 内容もそうだけど、この人のバイタリティがすごい。
    人間、環境が変わればそれにあわせて何とでもやっていけるのかなと、変な(?)勇気をもらった。

  • 文句なく最高に面白いよ

  • 実体験はすこぶる面白いのだけれど、文章の端々にけっこう引っかかる。例えば、他の囚人に「〜してあげた」とかいう表現。あと、収監後の感情はもっと複雑だろうに、けっこう自分自信の感情を美化しがちな点。
    けっこう感情あらわに行動する囚人たちの中で、感情を隠して上手く立ち回る著者の姿はいかにも日本人的で、それが合衆国という場所に移されると、ひどく醜悪に見えてならない、のは気のせいか。

  • なかなか興味深い。いや入りたくないけども。

  • 毎日暑いですね。もう聞き飽きたフレーズでせうが、暑いものは暑い。読書慾も失せるのであります。否すべての活動が億劫になる。こんな時わたくしは、漫画『じゃりン子チエ』のワンシーンを思ひ起こすのです。
    チエと父親のテツが通りを歩いてゐます。あまりの暑さにチエが「暑いなあ」とつぶやくのですが、それに対するテツの返答が良い。ただ一言、「夏やんけ」。このセリフを言はれたら、暑いなどと文句を垂れるのが莫迦らしくなつてきます。けだし名言と申せませう。「夏やんけ」。

    と、萎へる心を奮い立たせたところで、『プリズン・ガール』の感想文をちよつとだけ。
    著者の有村朋美さんは、24歳の時、在住してゐた米国にニューヨークにて、ドラッグの密売に関与したとしてFBIに突如逮捕されます。わたしはやつてゐない!と心で叫びますが、容赦なく冷たい手錠がかけられ、その一年後に有罪判決を受けるのです。懲役二年。

    で、連邦刑務所へ入所するも、案外好い加減なシステムであるらしい。いや、システムは決まつてゐても、それを運用する人間がかなりアバウトであるさうです。例へば入所時に相対した、オフィサーと呼ばれる刑務官は、所持品のすべてを持ち込み付加と断定したのですが、実は現金はOKだつたのであります。しかしなすすべなく言はれるがままになるしかなく、現金を持ち込めずに苦労したとか。
    連邦女子刑務所(FCI)自体もかなり適当で、新入りにするべきオリエンテーションは一切なく、有村さんが入る部屋が決まらないからといつて、三日間も「懲罰房」に閉ぢ込められたりして(これは違法らしい)、あるおばさんオフィサーは「あなたの入所記録がまったくないわ。よくこんなんで入ってこれたわねえ」と驚いたとか。とにかくオフィサーたちのミスが多く、不安なのです。

    FCIでの生活は、基本的に不自由はないやうです。シャワー、電話、テレビ、ランドリー、電子レンジは自由に使へ、レクリエーションルームに運動場が開放されてゐる(消灯時間まで)。朝起きる時間も実質自由で、点呼も一日一度だけ。売店では大概のものが揃ふ。
    そして心が触れ合へる仲間も出来ました。FCIは社会の縮図、弁護士さんが言ひ放つた「アメリカの刑務所はそんなに悪いところじゃないですよ。いわば、大学の寮みたいなもんです」といふ言葉も頷けます。

    しかし当然、良いことばかりではありません。何しろ筋金入りの囚人たちの集まりですから、ランドリーの順番など些細なことで喧嘩が発生します。喧嘩に対しては、懲罰房入りとか刑期が長引くとか、厳しい罰則があると言ひます。例へ自分は手を出さずに一方的にやられても、「喧嘩両成敗」で双方同罪になるさうなので、基本的に囚人たちは喧嘩を避けるのですが、思はぬ事がきつかけで、普段溜つてゐるフラストレーションが爆発すると、もう手が付けられぬ場面になります。流血騒ぎも当り前の凄惨な現場が展開されるのです。周囲もとばつちりを恐れるので、傍観者に徹するのでした。

    有村さんはその後連邦刑務所から州刑務所へ移り、22か月の獄中生活が終ります。彼女は日本へ強制送還され、二度と米国の地を踏む事が許されぬ立場。尋常ならざる経験を数多く得た有村さんは、この獄中記を執筆したといふ訳です。
    面白いのは、文中ではいろいろとしおらしく殊勝な態度を見せますが、多分彼女は全然反省はしてゐないだらうな、といふのが見てとれるところですな。被害者意識が丸出しなのが愉快であります。
    いやいや、皮肉で申してゐるのではありません。並の人間なら「ああ、アタシは莫迦だつた」と凡庸な事を言ひさうですが、協力者でライターの藤井良樹氏によると、本を書くキツさに比べれば、一年FCIに入つた方が良いと述べる人物であります。この心臓の持ち主だからこそ、かかる楽天的な一冊が誕生したのでせう。

    デハ今回はこの辺で。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-655.html

  • 花泉図書館。

    なかなか興味深い内容を結構坦々と綴るなぁ。

  • アメリカの女子刑務所。

  • ノンフィクション。アメリカの刑務所事情が詳しく書いてある

  • 著者自らのアメリカでの禁錮体験を書いたノンフィクション。大上段に構えた、その筋のルポルタージュなんかを眉間にしわ寄せながら読むよりも、本書のような赤裸々な体験談を読み通す方が、自分にとっては合っている。読後感を本気で書いたら、延々止まらなくなりそうなほど、中身は深い。

  • 軽いタッチで読みやすく、全体通しても前向きなので後味も全く悪くない。刑務所という小さな社会から、日本と米国の社会状況全体の違いが実感できる。

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