ふつうがえらい (新潮文庫)

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著者 : 佐野洋子
  • 新潮社 (1995年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354118

ふつうがえらい (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 全体的には隣に座って世間話を聞いているような、著者の人生とその日常から湧き出てきた想いというものが、極めて個人的に綴られている。急所をズバッと見抜くその鋭い目とストレートな筆致は本書でも相変わらずで、特に印象に残ったのは「人を宇宙にまで飛ばしたが、そんな事をして人間はいいのだろうか」という言葉。確かに現代人は貪欲なのかもしれない。欲張りすぎて人間の個性や限界すら分からなくなってきているのかもしれない。本書を読んでいると、仏教の中道という言葉が心に浮かんでくる。現代の価値観で構築されたシステムの中で生きていかなければならない現実はあっても、押し流されて何かに偏りすぎることもなく、いい塩梅で人生を送れたらと思ったのだった。

  • 洋子さんのお友達の話として紹介されていた、「二十六万円の羽根ぶとんの快楽」に感銘を受けた…!
    この先の人生に、ひんやりやわらかい高級羽根ぶとんにくるまって眠る日が待っていることを思えば、たしかに勇気が湧いてくる。
    このアイデアは是非真似しようと思った。

    確かにとても女性っぽい内容に、ウンウン頷きながら、とっても面白い。バランスのよさ、鋭さが気持ちいい。
    愛に満ちたひねくれもののお姉さん、大好きだ。

  • エッセイといえば、野田秀樹の「ミーハー」が一番と思い続け、今まで他のエッセイには、手を伸ばすことなく過ごしてきた。
    とはいえ、それなりの年数も経ったので、そろそろいいだろうと…。
    (って、わけでもないが。実際「ミーハー」は、今読んだらどうなのだろう?確か絶版で、家にも見当たらない…)
    で、佐野さんの「ふつうがえらい」。むぅ~!おもしろい!
    斜に構えて、エッセイから遠ざかっていた年月が実に惜しい。
    「正義が嫌い」と言ってのける勇気。私も!!!!
    「確信に満ちている人が嫌い」私も!!!!
    思っていても、なかなか口に出せないことを、すっきりはっきり言ってくれる、そんな佐野さんのエッセイ集。(佐野さん曰く「世間話」)
    中でも「あ~、かわいい」が、大好き。
    常々、子供をみて「かわいい~!」という女性たちを細ーい横目で見ていた者としては、なるほど納得。
    そうか「子供インラン」か!
    そう考えれば、私はさしずめ「子猫インラン」かな~♪
    佐野さんと同世代だったら、今後ももっと楽しめたのかと思うと、残念でならない。

  • 一編ずつのまとまりが良い短編集。親子のあり方、恋愛と結婚、美術についてなど話題が豊富。
    先鋭的なフェミニズムからは少し距離を置きつつ、昭和当時のジェンダー的な事などに問題提起をしてます。全く押し付けがましくないのが素晴らしい。

  • 恋について、子どもについて、
    説得されてしまった気分。
    でも、これが自分の母でも、恋人の母でも、
    どっちもちょっと嫌だな、とは思った。
    近くにいないので、ステキと言っていられる。

  • 佐野洋子さんに触れはじめて何年も経たないのだけど、あー…出会ってしまった、と思えた本だった。

    世界の見方、生き方、心の中のぼやきは、わたしにとって魂の友とも言えるような価値観。
    ものすごくすきだ、うん、本当に、大好きな作家だと言える。

    わたしだけじゃないんだな。

    今回は、五分の旅、がものすごく心に刺さった。
    確認したい、そのために旅に出る、旅が好きになれる。

  • さすが 猫エッセイ多い

    自分の感じたものをストレートに表現した文章。毒はないので、共感しながら読める

    「暇な人って人相がいい」
    「人間五十過ぎると恥ずかしいことが許される」
    「エッセイというのは世間話」

  • 「男の子は十歳になったら、内なる母を殺せ。」

    パンチの効いたエッセイ集。
    佐野洋子さんがかなりアグレッシブな方だったというのは、以前に息子さんの言葉で読んでいたのだけど、確かに…。
    ゆるふわほんわかせかいにひとつだけのはなみたいなタイトルは1ページ目から消息不明に。
    私はその方が断然好きだけどね!
    他のエッセイも読んでみたい。

  • エッセイ集
    日々のアレやこれやを色々と

  • 後半になるにつれどんどんおもしろくなっていった。

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