覚えていない (新潮文庫)

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著者 : 佐野洋子
  • 新潮社 (2009年7月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354149

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覚えていない (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 佐野洋子さん、らしい本。
    嬉しかったのは森謠子さんについて触れたエッセイが読めたこと。
    対局にあるような二人だけど仲良しだったんだなぁ。

    二度目の結婚、そして離婚についてもさっぱりあけすけに書かれていて、相手があの人だと知ってから読むとほうほう…という感じ。

  • 職場の同僚に酔っぱらって薦められた1冊。

    まさか、「100万回生きたねこ」の作者の佐野さんの本とは…。
    絵本しか知らなかったので、こういう文章を書く人とは思いもせず(笑)。
    何を書いても、(本人が悪口と言おうが)嫌味に感じない、
    バリバリとした文章。
    読んでいて颯爽とした感じで気持ちいい。

    ほかの本も読んでみたい。

  • あー、おもしろかった。ものごとの合間、合間にパラパラめくりたくなっちゃう。自分に正直に達観した感じの佐野洋子……でも、いくつになっても悩みはつきぬのだなあとも思ったり。

  • 「洋子さんみたいな素敵な人になりたい」と言う友人から借りて読んだ。それまで絵本を数冊読んだことがあるだけだったのだが、エッセイを読んで、本当に素敵な人だと思った。男と女、お金、性、子供、いろいろなテーマをけっこう踏み込んで、わたしなんかがとても思いつかないような面白おかしい視点で軽妙にかわいらしく自虐的に語るのは、彼女にしかできない芸当だろうと思う。
    「覚えていない」というタイトルは、ここに収められているエッセイは過去に書かれたものを集めて一冊の本にしたものだが、読み返してみて何を書いたかさっぱり覚えていなかったことからついたらしい。なんだかすごくわかる。別に口から出まかせを書いているわけではないけど、やっぱり出まかせなのか?みたいな。そんなところまで可愛くて素敵な本でした。

  • 100万回生きたねこの絵を書いた人。こんなにさばさばした人なんだ。そして下ねたも全然いけて、かなり恰幅のよさそうな態度が怖そうな人だとは創造もつかなかった。そしてどうやらかなりの年らしいことが最後のほうでわかった。エッセイ。たぶん私はこの人の本、読まなさそうだ。

  • 佐野さんは面白い。

  • これ読んでるあたりは空前のエッセイブームでした。
    洋子さん、素敵すぎます。
    こういうババァに私はなりたい。

  • この方のエッセイ初めて読んだけど面白い。虚飾がなくてかっこいい。

  • かなりの奇人変人であるが、ご本人がそれにまったく気づいてない様子が文章から読み取れる。
    私はこの方が大好きだ。生き返って欲しい。

  • 当事者にしてみれば悲劇的な話でも、著者の率直な目線と語り口で笑いに転じている。男女間にみられる思考回路の違いについては思い当たるところもあり、うちはゴミ出しじゃないけど別のことが毎日リセットされるので大いに共感してしまったり。北海道には行ったことがないのでオホーツクでのくだりは興味深く、特にアムール河から流氷に乗ってくるキタキツネの話が素敵でした。

  • 今まで読んだ佐野洋子さんのエッセイはどれも「とりとめがない」印象でしたが、このエッセイはちょっと違います。
    文章がきっちりしているし、書いてあることもテーマに添ってきっちりしてる。
    若い頃に書かれたエッセイなのか?と思い、発行年を見ると2006年・・・思ったほど昔じゃない。
    でもあとがきを見て納得。
    どうやら50代の頃に書かれたエッセイを2006年にまとめた物のようです。
    それでなのか、今までのエッセイに比べるとちょっと鋭いというか、結構辛口で毒舌な部分が多い。
    でもそれが楽しめました。

    まず、最初の『「お金」の問題』という話が面白かった。
    佐野洋子さんの男友達で一日五、六時間、自分の貯金通帳を眺めているという人の話。
    そんな・・・嘘でしょう~。
    と思ったら、その理由を見て、「なるほどね~」と何となく納得してしまった。
    あ、でももちろん、残高が多いからこその楽しみだと思うけど・・・。

    『満員電車とミスコンテスト』という話で、もし生まれ変わるなら男か、女か選べと言われると間違わず女と叫ぶという話も、その理由に納得した。
    私も同じような考えではあるけど、それで女に生まれ変わろうと思うという発想にはつながらなかった。
    そこまで想像してつなげてしまうのが作家なのかな~と感心してしまった。

    『山小屋の渡辺淳一』なんて何て絶妙なタイトルをつけるんだろう~と感心。
    タイトルだけでちょっと覗いてみたいと思ってしまう。

    ものすごく知的で、感性が光っていて、バッサバッサと世の中を斬っているのに、ちっとも偉そうじゃないエッセイ。
    今まで読んだ中で一番読みやすかった。

  • 読み終わって、しばらくたってから「100万回生きた猫」の作者だと知った。
    なるほどー。

  • 年末に、父が読めと勝手に私のカバンに入れた、大量の本の中の一冊。久しぶりに読んだエッセイ。基本的に、怒っているんだが、どこか爽快。
    正直なところ、美人に対する考え方と、ブスな人間の生き方はこうよっていう考え方は、あまり共感できず。でも、素直に感じるままに、気持ちを表現されているところが、なんだか羨ましく、強さも感じる。
    「100万回生きたねこ」読んでみよう。

  • 何をしても、何を語っても、格好いいなぁーと憧れる。その強さに、その潔さに。無条件で降伏する。この人の語る子どもの話がすき。「おなか ほっぺ おしり」の解説を読みながら、うんうんうんと頷くわたし。

  • 参考資料:
    P164 とおい草のにおい
    P199 華やかな荒野を(モリ・ヨーコ)

    その他:
    P185 もう一つの世界で遊ぶ自由

  • 爽快な佐野さんの毒舌。
    面白くて気分がよくなる毒舌っていうのはあまりないな〜。
    これは佐野洋子の独壇場。
    追悼の帯がついた文庫本。
    新しい作品がもう読めないのは悲しい。
    こういう文章を残してくれたことに感謝しなくちゃ。

  • 10代の後半から20代にかけて、憧れた作家がいた
    今思うと相当な背伸びだけどね
    その作家はもうこの世にはいない
    彼女が生きていたら、どんな作品を出していたんだろうか?
    若かった当時、私が憧れた作家「森瑤子」
    小説は大人過ぎて「・・・」だったけどエッセイはとっても素敵な大人の女性って
    感じで強く憧れていた

    そんな憧れの作家の名前を久々にこの本で読んだ
    森さんと佐野さん・・・まったく似ていないようで、似ているような不思議な組み合わせ
    でも何だかこの二人が古くからの知り合いだったと知って、妙に納得できた

    森瑤子とのこともそうだけど、全体に「口は悪い」
    でも、なんだかね、あったかいんだよね・・・冷たくないの
    森瑤子と同じ世界に行ってしまった佐野さん
    やっぱりもっと新しい作品を読んでみたかったな

  • 佐野洋子さんが死んだ。
    佐野さんは好きな人だ。
    (ややこしいが佐野洋さんも好きだ)
    だから訃報には驚いたし、がっくりもきたが、
    悲しむというのとはちょっと違った。

    訃報を聞いてから『覚えていない』を読んだ。
    面白かった。痛快だった。
    子供をだますのは面白いと言う。そうだそうだ。
    ワイドショーを見ると人間がいとおしくなると言う。
    私もそうだ。
    デビ夫人には感心するという。
    私も感心する。絶対付き合いたくないけど。
    生きる楽しみはオフトンの中、と言う。
    そりゃそうだ。私ももっと寝てたい。
    もし自分が男だったら妻子なんて養いたくないと言う。
    そりゃそうだ。養いたくない。
    女が自分の息子にインランなのはいかんと言う。
    そりゃそうだ。いかんいかん。
    でも自分の息子はかわいくてしかたないと言う。
    そりゃそうだ。かわいくて当然だ。
    男と女がやたら理解しあってたら
    子供産むなんてアホらしいこと誰がやるか、と言う。
    そりゃそうだ。子供がきらいでも子供は産まれる。
    私は恥かしく生きてきたと言う。
    そうだそうだ。私も恥かしい。

    「そりゃそうだ」と思うことばっかりだった。
    西原理恵子が解説書いてた。読んでみた。
    すっごく殊勝なこと書いてた。
    佐野さんありがとう、大好き、と言ってた。
    「脱税できるかな」描いた人がこんな殊勝でいいのか、
    と思ったけど、いいのだ。
    佐野さんが好きなのはあったりまえのことだ。
    でも好きじゃない人もいるだろう。
    これもあったりまえのことだ。
    ただ少なくとも私は好きだ。
    好きな人には好きだって言いたい。そりゃそうだ。

    考えてみると、人間が死ぬのはあたりまえだ。
    どんなにいい人でもどんなに生きるのが好きでも
    絶対に、100%死ぬ。
    だから佐野さんが死ぬのはあたりまえのことだ。
    佐野さんありがとう。大好き。

    私は死にたくないよ。

    2010年11月21日記

  • 書き方に勢いがあって、あけすけで、ざっくばらんで、おおらかで、読んでいてついついにやけてしまう。世の中にはいろんなヒトがいて、いろんな考えがあるのねぇ、とワイドショーを観ているような気分になっていつの間にか自分のちっぽけな悩みが消えている一冊。

  • 佐野洋子大好き!永遠に新しいものが読めないなんて残念。

  • 68歳で50代に書いたものをまとめようと言われ、自分で読み返して「恥しくて死にたくなった」とまで佐野さんが言っているのが意外。自重しないのはずっと変わらず魅力だし、そう意見が変化してるようにも見えない。まあ態度と雰囲気と文章も少しずつ変わってる気はするけど。ああ確かにそれは自分では恥しいのかも。
    解説:西原理恵子。まとも。

  • 「成功がなんぼのもんじゃ、昼寝も出来ぬ位だったら死んだ方がいい」という「なまけ者」の筆者。ちなみに『100万回生きたねこ』の作家さん。
    頑張り過ぎなあのひとやこのひとをブッた切ったり、男や女の馬鹿らしさ阿呆らしさをサバサバした語り口で綴っている、いわゆる毒舌調のエッセイです。
    しかし、いい感じの諦め加減が何とも優しく感じられる不思議。人生馬鹿らしいこともあるけど、それでいいじゃないって、心から励まされる。

    最後に西原理恵子さんの「解説」から。
    「たくさん考えて、たくさん悩んで、それでも人は死んでしまう。そして、しょうがないことだよね、とたくさんたくさんあきらめて。」
    「佐野さんは、決して絶望に目をそむけなかった人だから、その数多くの絵本やエッセイには、リアルが満ち満ちている。」

  • 月の話がよかった。

  • 百万回生きた猫の作者。面白いエッセイ。百万回も遠回りをしたネコ。遠回りしなきゃわからないことがあると思う。僕はそれを大切にしたいと思った。

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