- Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101354149
感想・レビュー・書評
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2013 12/13
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かなりの奇人変人であるが、ご本人がそれにまったく気づいてない様子が文章から読み取れる。
私はこの方が大好きだ。生き返って欲しい。 -
読み終わって、しばらくたってから「100万回生きた猫」の作者だと知った。
なるほどー。 -
年末に、父が読めと勝手に私のカバンに入れた、大量の本の中の一冊。久しぶりに読んだエッセイ。基本的に、怒っているんだが、どこか爽快。
正直なところ、美人に対する考え方と、ブスな人間の生き方はこうよっていう考え方は、あまり共感できず。でも、素直に感じるままに、気持ちを表現されているところが、なんだか羨ましく、強さも感じる。
「100万回生きたねこ」読んでみよう。 -
何をしても、何を語っても、格好いいなぁーと憧れる。その強さに、その潔さに。無条件で降伏する。この人の語る子どもの話がすき。「おなか ほっぺ おしり」の解説を読みながら、うんうんうんと頷くわたし。
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参考資料:
P164 とおい草のにおい
P199 華やかな荒野を(モリ・ヨーコ)
その他:
P185 もう一つの世界で遊ぶ自由 -
爽快な佐野さんの毒舌。
面白くて気分がよくなる毒舌っていうのはあまりないな〜。
これは佐野洋子の独壇場。
追悼の帯がついた文庫本。
新しい作品がもう読めないのは悲しい。
こういう文章を残してくれたことに感謝しなくちゃ。 -
10代の後半から20代にかけて、憧れた作家がいた
今思うと相当な背伸びだけどね
その作家はもうこの世にはいない
彼女が生きていたら、どんな作品を出していたんだろうか?
若かった当時、私が憧れた作家「森瑤子」
小説は大人過ぎて「・・・」だったけどエッセイはとっても素敵な大人の女性って
感じで強く憧れていた
そんな憧れの作家の名前を久々にこの本で読んだ
森さんと佐野さん・・・まったく似ていないようで、似ているような不思議な組み合わせ
でも何だかこの二人が古くからの知り合いだったと知って、妙に納得できた
森瑤子とのこともそうだけど、全体に「口は悪い」
でも、なんだかね、あったかいんだよね・・・冷たくないの
森瑤子と同じ世界に行ってしまった佐野さん
やっぱりもっと新しい作品を読んでみたかったな -
佐野洋子さんが死んだ。
佐野さんは好きな人だ。
(ややこしいが佐野洋さんも好きだ)
だから訃報には驚いたし、がっくりもきたが、
悲しむというのとはちょっと違った。
訃報を聞いてから『覚えていない』を読んだ。
面白かった。痛快だった。
子供をだますのは面白いと言う。そうだそうだ。
ワイドショーを見ると人間がいとおしくなると言う。
私もそうだ。
デビ夫人には感心するという。
私も感心する。絶対付き合いたくないけど。
生きる楽しみはオフトンの中、と言う。
そりゃそうだ。私ももっと寝てたい。
もし自分が男だったら妻子なんて養いたくないと言う。
そりゃそうだ。養いたくない。
女が自分の息子にインランなのはいかんと言う。
そりゃそうだ。いかんいかん。
でも自分の息子はかわいくてしかたないと言う。
そりゃそうだ。かわいくて当然だ。
男と女がやたら理解しあってたら
子供産むなんてアホらしいこと誰がやるか、と言う。
そりゃそうだ。子供がきらいでも子供は産まれる。
私は恥かしく生きてきたと言う。
そうだそうだ。私も恥かしい。
「そりゃそうだ」と思うことばっかりだった。
西原理恵子が解説書いてた。読んでみた。
すっごく殊勝なこと書いてた。
佐野さんありがとう、大好き、と言ってた。
「脱税できるかな」描いた人がこんな殊勝でいいのか、
と思ったけど、いいのだ。
佐野さんが好きなのはあったりまえのことだ。
でも好きじゃない人もいるだろう。
これもあったりまえのことだ。
ただ少なくとも私は好きだ。
好きな人には好きだって言いたい。そりゃそうだ。
考えてみると、人間が死ぬのはあたりまえだ。
どんなにいい人でもどんなに生きるのが好きでも
絶対に、100%死ぬ。
だから佐野さんが死ぬのはあたりまえのことだ。
佐野さんありがとう。大好き。
私は死にたくないよ。
2010年11月21日記