初恋 (新潮文庫)

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著者 : 中原みすず
  • 新潮社 (2008年7月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101354514

初恋 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 青春の勢いの中にある、冷静さが熱い。

  • 数年前に宮崎あおい主演で映画化された。この頃の宮崎あおい、よかったよな。
    3億円事件を題材にしてるが、作者の詳細は不明だしノンフィクションなんだろうか?謎が深まる。

  • 「手に入れたものより失ったもののほうが
     大きかったと気づいたとき、
     すでに人は歳をとり過ぎている。」

    三億円事件。
    読んでて辛いけど、切ないけど、
    それだけじゃなかった。

    複雑な余韻を味わえます。

  • 映画から入ったクチです。
    切ない、だけどすごい恋の話だなあと思いました。
    3億円事件なんて吹っ飛ぶくらいの恋愛小説でした。

  • リアリティがあり過ぎて恐い。
    この人、これ1冊しか上梓してないし、本当に三億円事件の実行犯の手記なんじゃないかという気がしてきた。
    けど、これはまぎれもなく恋愛小説だと思う。
    主人公とその相手、岸の狂おしく切ない想いが行間から伝わってくるようだった。
    もどかしい雰囲気も、当時の時代背景とマッチしていると感じた。
    もう10ページくらい書き足して、人物描写や背景を詳しく描いても良かった気がするけど、それは行間から読み取れってことですかねー。

  • 大好きで、そして私にとってはすごく大切な本で、もう何回も読んでます。読み終わった後はいつも、切なくて苦しくて、でも同時にどこか虚しい気持ちにもなります。

    作者・中原みすずさんが、喫茶Bでの日々と引き替えに喪ったものは、思い出として綺麗に心に仕舞い込むには(人生の通過点として割り切るには)、あまりにも深い傷なのかもしれないと感じました。最後の「振り返る・・・」の短歌にとても感動しました。

  • こんな東大生が本当にいるなら抱いてほしい。

  • 3億円事件の犯人の回想手記みたいな小説.

    3億円事件と言う世間的には大きな事件を起こした高校生の少女,その少女の事件に至るまで,事件後の過程が描かれていた.
    少女にとって,3億円事件そのものよりも重要なモノが青春のこの時期にはたくさんあったんだろう.

    描かれ方が断片的であり,それがまた回想の真実味を濃くしているように思う.

    フィクションかノンフィクションか気になるところではあるがそれを抜きにしても面白く読みやすい小説だった.

    映画もあるらしいので気になるところ.

  • 題材となっている事件の甚大さにそぐわぬ、
    このタイトル。

    バイクを止めてヘルメットを外した瞬間に、
    長い髪で背中が隠れ、
    初めてそれが女の子であったことを知る。

    この作品は映画版のCMで知った。

    「恋」と名がつくのに、
    恋情や欲情が渦巻いてなどおらず、
    そういえば、その前に「初」という言葉がついていたことを思い出す。

    密やかで
    逞しく
    儚くて
    かわいい。

    ゆるゆると過ぎていった日々を
    動かし掴み損ねて、受け止める。
    1人の女の子の話。

  • 「心の傷に時効はない」 2人の恋は、あまりにも儚くて、美しくて、切なかった。 もしかしたら、この話は実話なのかもしれないしそうでないのかもしれない。岸を待ち続けているみすずが今もどこかに存在していることを思うと、実話であってほしくない。切なすぎるから。だけど、心の奥底ではみすずだと、私は信じています。
    宮崎あおい主演の映画も良作ですが、私は原作をおすすめします。映画には描かれなかった重要な部分があります。
    私にとって特別な一冊になりました。物語は無常で寂寥感と孤独を掻き立てるこの美しく繊細な文章に出会えたこと、とても嬉しく思います。

  • 映画を見ているので読みやすかった面もあるが、久しぶりに小説としてひきこまれた。

  • 「おすすめ文庫王国」の恋愛小説ランク4位の長編小説。
    かの3億円事件を起こしたのが、実は東大生の男と、その男に惚れた高校生の女の子・みすずだったという話。
    けどまったくミステリ要素はなく、選んだ人も”青春小説”と評してる。しかし私にはまったく何も感じられん。

  • サラサラ読めた。衝撃は少ない。

  • 3億円事件の真相?
    とにかく衝撃だった。

  • タイトルと著者の名前から勝手に甘酸っぱいラブストーリーを想像していたのですが、実際には「自分が3億円事件の実行犯だ」という女子高生の物語です。
    若いときに感じる孤独感、焦燥感、虚無感に胸が苦しくなるような文章でした。
    主人公の名前と著者の名前が同じで、主人公の自分語りで書かれています。しかも著書はこれ1冊でプロフィール非公開となると、もしかして本当にこの人が実行犯なのではないかと思ってしまいます。
    少し変わった小説が読みたい人におすすめです。

  • なんとなく、レビュー数がけっこうあったし映画化もされているのでブックオフオンラインで購入した作品。
    家に届いたのを見た瞬間。(うすっ)って内容の重さと本の薄さの半比例具合に若干不安を覚えつつ読み進めました。2時間程度で読み終わる作品ですが、ストーリー展開がはやいのでひさしぶりに一気読みできました。

    ちょっとケータイ小説臭がするかなぁ・・・
    でも淡々とした綺麗な文章で読みやすかったです。

  • 小説の内容もさることながら、この小説の存在そのものが謎めいています。

    40年以上前、ある事件が起きました。
    多くの遺留品を残しながら犯人は捕まらず、事件は迷宮入り。事件から32年後の作品です。

    作者の中原みすずは、本名も経歴も明かされていません。
    作品もこの1冊だけ。

    まえがきにはこんな一節があります。

    「私は「府中三億円強奪事件」の実行犯だと思う。(略)せめてこの物語を書くことで、私は私から解放されたいのかもしれない。」

    幼い時分に両親を失っている高校生のみすずは、新宿のジャズ喫茶に自分の居場所を見出します。薄暗いその店には素性もわからない若い男女がたむろしていました。

    みすずは、店に出入りするひとりの東大生岸に呼び出され話を聞いて後にはひけなくなります。

    犯行の日の臨場感もさることながら、事件後のストーリーはこの本そのものを告白と位置づけたくなる展開です。

    この作者があの事件の実行犯罪、この作品は告白とみることもできれば、すべてが演出とも思えます。

    もし、これが世間を欺く作品なら、三億円事件の犯人にも勝る鮮やかな手並みの犯行です。

  • 映画を見て原作が読みたくなって購入。三億円強奪事件の犯人がもし、普通の女子高生だったらと言う視点で書かれた物語。うーん。なんでなんで幸せはみすずの手からするりと落ちちゃうんだろう。映画化の際に著者の中原みすず氏に直接対面した宮﨑あおいが、「中原さんは三億円強奪事件の犯人だと確信した」と語っているように、実話なんじゃないの?って思わされる作品。 2010/076

  • 「三億円強奪事件の犯人は女子高生」という設定。

    この設定(現実世界の犯人が捕まっていないので事実の可能性もあるが)は面白いが、事件後の展開が急すぎてオマケの様な内容になってしまっている。

    主人公の恋愛や人間関係の占めなのだからもう少し充実した終わりにして欲しかった。
    「若かった頃の思い出の現在」と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、ちょっと残念な内容の終わり方に感じた。

  • これはノンフィクションなのか。もしそうならこの小説は存在していてもよいのか?作者のプロフィール略、作者名が主人公、最後を締めくくったひとこと…。
    内容的にも大変面白かったけど刊行の経緯が気になる。

  • この内容が真実であってほしいと思う。
    盗んだ方法は迷宮したわりには簡単だけど、その裏にある人間関係には興味をひかれた。悲しいけど。

  • 大人になりきれない若者たちの日常を三億円強奪事件と絡まされるところが斬新。

  • 良かった点は亮と主人公の関係をはじめ最後に色々つながっていったのが楽しかったのと章が短いので読みやすい。
    悪い点は人が死にすぎる。なんの関連も理由もなく主人公の周りから人がいなくなった演出が腑に落ちない感じになってしまった(><)

  • 現実にあった3億円事件をもとにした、ノンフィクションとも思いたい恋愛小説。
    時代に関係なく、誰かを強く思う気持ちは、良し悪しに関わらず、それだけで大きな力になるんだなぁと。

  • これほどまでに強く、そして脆い小説はいままでに出会ったことがなかった。具体的な内容については再び本を開かなければ思い出せないくらい淡いのだが、それでも僕の本棚にしっかりと、他のどの本よりも存在感を持っているのだから不思議だ。

    好みは分かれるかもしれないが、僕にとっては大好きな本だ。

    昔に書いたレビュー記事
    http://ippeintel.com/archives/149

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