- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101355535
感想・レビュー・書評
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2019.8.29
テンポよくサクサク読めた。
自分の歳になると義母、義父の方にリスペクトが向くなぁ。
血の繋がってない子供の為になぜそんなにも苦労が出来るのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
二つの物語は陰と陽のような感じで幕を閉じました。
解説がすごい読みやすくてなるほどなぁと素直に感心しました。 -
文章が好き
作品全体の雰囲気が好き
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい
その他 ◯
途中、読み飛ばしてしまいましたが、
いろいろな仕掛けのピースがはまり、ラストに突入した時、爽快感を感じ、
読み飛ばしたことを後悔しました。
家族だって、いや家族だから抱えてしまう苦悩。
まして血が繋がっていない家族だったら…
『たとえ血が繋がっていても、いなくても。家族なら、信じなきゃいけない。』
辰也と圭介に笑顔が戻りますように。
そして、解説での謎解き(?)に感謝。 -
添木田蓮と楓は事故で母を失い継父の睦男と、溝田辰也と圭介は母と父を亡くし継母の里江と暮らしている。
蓮は妹の為に、母を亡くしてから引きこもってしまった睦男に代わり、大学進学を諦め酒屋で働いている。
不慮の死は残された者にとって受け入れる事が出来ない。なぜ、どうして、と理由を求め、そして、防げたのではないか、あの時ああしていたら、まだ生きていたのではないかと自分を責める。龍神とは、そんな人達の望みが見せる物なのか。
大きな悲しみを背負った2兄弟。悲しみは真実や周りの人達の優しさをも歪めて見せてしまい、さらなる闇に引き込まれていく。
伏線が少しずつ引かれていて、最後に1つになった時に虫唾が走るような衝撃を受ける作品。 -
久しぶりに道尾さん読んだ。
登場人物が少ない中ながら
いろいろ伏線が張られて上手く回収されて
なるほどーでした。 -
テーマは、とても重いんだけど、真相に近付くに連れて、今まで見てきたことがガラッと変わってしまう。
添木田蓮と楓の兄妹、溝田辰也と圭介の兄弟。
添木田家は継父である睦男。
溝田家は継母である里江。
何を書いてもネタバレになってしまいそうだけど、見事なミスリードでした。
里江が、ひたすら良い母になろうとしてるのに、辰也が反抗してるのが読んでて辛かったな。良いお母さんだよ。
解説ではラストは、心傷む答えを出すんじゃないかって書いてあったけど、出来たら蓮や楓には幸せに生きてほしい。 -
真相が明かされるほどに視界が開けていくような感覚に陥った。いやあ、やられた。作品に散りばめられたメタファーはとても楽しめるものである。さてこのラストはハッピーエンドかバッドエンドか。
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タイトル含め、モチーフの使い方がとても巧みで、読後に唸る
わりと理不尽どん暗イヤミス感有り -
何年か前に著者の別作品を読んで入り込めず、途中で挫折。それ以来ぶり。
これは、レビュー通り面白くて一気読みした。
本文ではずーっと雨が降く毎日という設定だが、その雨が物語の中心となる2つの兄妹とその家族の過去、現在と重なる様にずっしりと重かった。
物語を読み進めていく内に、あれ、何かちょっと違うのか?あ、えっ、そっちか!おい、そっちなのか!っていう展開がジワジワとやってきて話が思わぬ方向に進んで行って、そこからはノンストップで最後まで疾走。
ミステリとヒューマン的な要素も入りつつ、最後の最後まで飽きさせないのでとても秀逸な作品だと思う。 -
血の繋がっていない父親と暮らす添木田蓮と楓。同じく、血の繋がっていない母親と暮らす溝田辰也と圭介。2組の兄弟は、雨の降る中、ある事件に遭遇する。雨が止んだとき、4人にはどんな運命が待ち受けているのか。龍神は、4人をどのような方向へ連れて行くのか。