龍神の雨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 4909
感想 : 483
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355535

感想・レビュー・書評

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  • 二つの物語が少しずつ互いに影響を及ぼし合いながら重なる感覚がすごく良かった。「こういうことだろうな」と思って読んでいたものが覆される展開が何回もあって最後まで楽しめた。
    普段はあとがきや解説は少し読んで「もういいや」になってしまうことが多いけどこの作品の解説はすごく面白かったし、そこまでしっかり読むことで更に物語に対する理解が深まると思う。初読はもちろん面白いけど一回目だけじゃ拾いきれない細かい伏線も再読ではしっかり分かって読んでいて楽しかった。個人的には同著者の好きな作品で扱われていたものがこちらの作品でも登場していて少し嬉しかった。

  • 2回目 2024/04/04

  • あとがきを読んでずっと選択できないことを余儀なくされた登場人物が最後には選択できるというテーマは理解できた。
    作家としてはさすがで途中読ませる技術も優れていた。

    ただ、ミステリーとしては少し驚きが少ないと個人的には感じてしまった。
    でも全体的には楽しんで読めたので星3評価としました。

  • 今回もまんまとミスリードに乗ってしまった( ꒪Д꒪)途中からページを捲る手が止まらなくなる。おもろい、。

  • ミステリーにハマったきっかけの本です。家にあった兄の小説で、なんとなく読み始めたのですが、思いのほか面白くて徹夜して読んだものです。(次の日が学校なのでしんどかった…)

    こういったミステリーは、人間の闇をどす黒く表現するのが本当に上手だなと思いました。私の知らないダークな世界が案外身近にもあるのかも…と思いました。

    展開がグワングワンと変わる感じがハラハラしてとても面白かったです。
    道尾秀介さんの本は一気読みに向いている気がしました。流れでスラーーーっと読めちゃう感じ…

    当時、寝る前に読んで、途中でやめて寝ようと思ったのですが、続きが気になりすぎて寝れなくて、結局徹夜して読んだくらい面白いです。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/686528

    蓮と楓。辰也と圭介。
    血の繋がらない親と暮らしている2組のきょうだい。
    抱えていた悩みと疑惑は悪意と殺意に色を変え、やがて罪を犯してしまう。
    ”雨がすべてを狂わせた。”
    運命に翻弄されいく若者たち。巻末の解説まで見逃せない、衝撃ミステリ。

  • もう6年ほど前に道尾秀介の作品を読み漁っていたとき、これとカラスの親指は面白かった印象。この気持ち悪い表現は道尾秀介にしか出来ない。もちろんいい意味

  • 20240207
    安定の湿った暗い世界観
    一気読みの面白さだったけれど、どこかで見たような…

  • どうしようもなく暗い話が続き、不幸な人しか出てこない。だが展開が変わると一気にページをめくる手が早くなり、やがて幾筋もの光が見えた。
    龍の使い方、上手いなあ。
    人生をやり直すチャンスを龍がくれた…と、私は思いました。

  • 序盤は重苦しい雰囲気を醸す雨、龍神、親の死、義理の父と母。共通項のある二組の兄弟における葛藤、そして事件。何となく想像できる流れだなぁと思いつつ読み進めていくと後半から瞬く間に展開が変化していく驚き。物事はある一面からだけ見ると偏ってしまう事がある。実はちゃんと想われていた事がわかったのはある意味救われたが、逆に深い後悔の念に苛まれるであろう蓮と楓を思うと辛いものがある。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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