貘の檻(ばくのおり) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.12
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本棚登録 : 1316
感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・本 (570ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101355566

感想・レビュー・書評

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  • 終始暗い雰囲気で、重苦しいかんじ。
    切ないところもあるけど、読んでいて辛くなってきたので斜め読み。

  • 暗い、重苦しい物語。
    そして、すっきりもしない、どんでん返しもない、感動もなかった。さらに、夢が語られるのがまた読み側にはつらく、いまいちな物語。

    ストーリとしては主人公大槇が息子の俊也とO村を訪ねて、そこで明らかになる様々な謎の真相といった展開です。
    32年前に父親が事件を起こし、その父親に殺されたはずの女性が駅で電車にはねられます。
    32年前の事件とは何か?
    大槇が悩まされる悪夢とは?
    俊也との関係はどうなる?
    O村の独自の風習などなど
    さまざまな謎がありますが、すっきり回収されません。
    結果的には、微妙なすれ違い、勘違いが大きな過ちを生んでしまうという展開でした。

    エンターテイメントストーリというより文学作品。
    なので、理解が進みません(笑)

    読み進めると一緒に気分が暗くなってしまう物語でした。
    そういうダークな展開が好きな方にはよいかもしれませんが一般的にはお勧めしません。キッパリ!

    評価が分かれるであろう物語だと思います。

  • 忘れたい記憶を少しづつ取り戻しながら、過去そして現在の謎を解いていく。期待したほどどんでん返しは無く、犯人も読めた。

  • わかりにくい描写が多く、ミステリーとしてのオチも平凡だった。

  • 大槇辰男は離婚して元妻と暮らしている息子と会った帰り、駅で電車に跳ねられる女性を見かける。
    その女性は昔住んでいた村で行方不明になった人だった。
    どうして今になって姿を現したのか…
    不可解に思いながらも気になった辰男は、ちょうど夏休みの息子を預かって欲しいという元妻の言葉をきっかけに、昔住んでいた村を訪れてみる気になる。
    辰男の家族には、過去にその村を追われた理由があった。
    それにしても、夢と現実が行ったり来たりで、正直わけがわからなくなった場面も。
    ちょっと残念だったかも。

    2019.7.30

  • 小諸の話だけど、小諸とは程遠い。
    どんでん返しの期待をしすぎた。

  • 現実の事件と謎の夢、2つを交互にして進んでいくお話。


    道尾さんお得意の些細な「思い違い・勘違い」による謎掛けが綺麗に決まってた。
    終盤のお母さんの手記が泣けた。


    一方、謎の夢と獏絡みの話はどういう意図があったのか。
    結局、自分には最後まで結局わからなかった。

    読み終わるのに半年もかけてしまい、
    そのせいで深く読めなかったのが原因かもしれないので、反省。


    本の帯にあった「『向日葵の咲かない夏』を超える衝撃!」は誇張気味かな。
    そもそも作品のジャンルが違いすぎる気がする。

著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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