ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101357515

感想・レビュー・書評

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  • ディズニーランドの裏が見れるのがおもしろい。どこまでが本当なのかは分からないが、キャストの精神は本当だろう。ディズニーランドでの、緊急時のキャストの神対応が話題になっていたのを思い出した。もう、究極の接客プロだと思う。オリエンタルランド、すごいです。そういう目線をもって、ディズニーランド行ってみたい、と思った。

    ストーリーは、あまり意外性がなく、ちょっと上手くいきすぎてる感がある。主人公は自分に甘すぎて、目を覆いたくなる。そんなキャラ設定も、なんだかブレているような気がした。仕事を通して成長を遂げるには日が浅すぎて、説得力がなく、結果、感動もちょっと薄い。
    でもハッピーエンドなのは良かったし、仕事観において部分的には共感するところもあった。

  • サクッと読める。どこまで本当なのか気になった。
    個人的に主役が生意気すぎて、新入社員にも関わらず同僚に敬語を使わずガツガツ話に行くところとかが解せなかったので☆2。

  • タイトルに魅せられて思わず手に取ってしまった1冊です。
    非常に読みやすく、楽しめました。
    …が、主人公に全く好感が持てませんでした笑笑
    初日からぶっ飛んだムーブかますし、態度とか空気の読めなさとかなかなか鼻につくものがありました。
    これを、仕事熱心と捉えるのはかなりのご都合主義だなあ…と思いつつも、最後の胸スカ展開は良かったです。
    エンタメに全振りされた作品なので、全体を通しては楽しめました。

  • 面白かった! 
    ディズニーのバックステージで働くキャストの物語。私も一度働いてみたいなぁと思ってたので本書で疑似体験もできて面白かったです。

    知られざるバックステージの物語にドキドキ。
    架空の部署もあるようですが、どこまでが現実で架空なのか分からないのもまたおもしろい。
    マニュアル、差別意識、ヒエラルキーが見え隠れするなかでの事件。

    準社員として勤務し始めた後藤の最初の印象は「子ども」。勤務初日からの馴れ馴れしさや不平不満の多さにはちょっとイライラしてしまった。
    想像とはかけ離れたバックステージにがっかりしつつ、表舞台を支える仕事を少しずつ知っていく。
    ダメダメな印象だった後藤が、後半はちょっと格好良く見えた。
    後藤の成長を感じながらミステリー要素も楽しめて爽快でした。
    ラストは思わずニヤリ。

  • この本はディズニーの裏側を知りたくない人にはおすすめしません。

    10代だったら、色々現実的すぎてショックを受けそう。
    どこまで本当かわからないけど。

    主人公が世間知らずすぎる笑

  •  続編が出てからいつ読もうか迷いつつ、とりあえず1作目を再読。夢の国で準社員として働くことになった主人公が痛々しい勘違い青年で、読んでるこちらが恥ずかしくなる。もちろんフィクションだし、15年以上前の本なので本当だったことが変わっていることもあるだろうが、キャストしか知り得ないTDRの裏側に夢が壊れるよりもワクワクしてしまった。
     ただ、いくら追い詰められてもビッグ・サンダー・マウンテンで自殺未遂はちょっと…。本社のエリートもハッキリとした悪者で、ライトなオリエンタルランド版半沢直樹といった様相。

  • とくに好みというわけではないが、イイハナシ。
    池井戸潤?もこういう話を書いてるんじゃなかろうか
    傲慢なお偉いさんをギャフンと言えせてやったぜ、みたいな。

  • フィクションに違いないのに、覗いてはいけないものを覗いてしまった後ろめたさに苛まれる、だけどページをめくることが止められず一気に読んでしまった。。。夢の国が。。。
    でも、決してどろどろした話ではなく、やっぱり夢の国らしい感動をもたらしてくれた。

  • 面白いです。

    最初は主人公にイライラしていましたが、最後には働いてみたいと思うくらい魅力的に書かれていました。

  • 前半は21歳の主人公、後藤くんの天然で片付けるにはイタい言動に読み手であるこちらがヒヤヒヤされっぱなしだった。
    中盤まで周りのキャストの彼に対する態度が冷たくて、なんだかこちらが嫌な気持ちになることが多かったが、終盤のスピーディな物語の展開は良かったのかなとおもう。
    ショーに出演するミッキーと、パレードのミッキーとの確執が、最後のミッキーマウスの発見でライバルのようなものに変わるところがよかった。もっとキャラクターのいいところが見え隠れするといいと思ったんだが、嫌な奴が多すぎて読んでてう〜〜ん、、という感じだった。
    ...リピはないかな!

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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