善人長屋 (新潮文庫)

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著者 : 西條奈加
  • 新潮社 (2012年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101357744

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善人長屋 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 善人長屋の住人は裏稼業を持つ者ばかり。が、根っからの悪人でなく、人助けが生きがいのような加助が引越してきてから、面倒事を抱えることとなる。善と悪について少し考えさせられる、それぞれの短編が全く趣の異なる読んで楽しい価値ある作品。2017.9.6

  • 『善人長屋』のふたつ名がある千七長屋、実情は店子がみんな裏稼業を持っていて、それを悟られないために外面をよくしていたら、善人揃いの長屋だと世間に誤解されているだけ。そこに、手違いで本物の善人である加助が引っ越してくることにより、人助けすることになって……という設定が面白かった。1話あたりの長さが短いもののきっちり落ちもついていて、悪人には裏稼業での特技を用いてオトシマエもつけ、すっきりとした気分も味わえた。加助さんが善人なのも、実は深い訳もあり、長屋の住人のキャラも良かったし、続編が出ているのも納得です。

  • 201511/設定も個性豊かな住人の面々も面白かった。善悪、いいわるいだけではない、人が生きてく為のどうしようもなさ。

  • 悪盗だけど悪人じゃない。
    そんな長屋の人達が、とても魅力的でした。

    度を越すほど善人の加助には

    「自分一人の力で助けることができないなら、人助けなんてするな!」

    と言いたくなるほどイラッとしますが、そこに目をつぶれば、とても楽しい作品だと思います。
    善人にイラッとするなんて、私って性格がかなり悪いのかも(笑)

  • 他の本を探しに行った際に手に取った本。「善人長屋」の二つ名をもつ長屋に住む裏家業の長屋の住人たち。ある日やって来た一人のまっとうな新住人に巻き込まれ、協力しあって次々と人助けをおこなっていくお話し。久しぶりに読んだ時代小説。設定が面白そうだと思い読んでみたら、期待どおり面白かった。それぞれ短編になっていて読みやすい。ラストまで読むと、まっとうな善人の行き過ぎとも思える人助けの裏に隠れた心の内が・・・。

  • 2010年6月刊。2014年10月文庫化。9編の連作短編。シリーズ1作め。悪党ばかりが住む長屋に越して来た善人の加助と長屋の人々との人助けのお話。悪漢小説みたいな趣きですが、ありふれていて、盛り上がりにかける話で既にマンネリ化しています。2作めもありますが、もういいかな。

  • 良い人ばかりの住んでいるとの評判の善人長屋。
    しかし、皆、裏稼業の持つ悪党ばかりと、書かれているが、皆、悪人ではない。
    しかし、そこに、ちょっとした間違いで、困った人がいると、どうしても手をかすお人好しの加助と言う男が住むことになり、周りの住民は、裏稼業を隠して、色々な極悪な物などを 成敗して行く物語である。

    人間の心の無意識に他人に迷惑をかけている事に気がつかない小さな悪意や格差問題、嫉妬などが、今の虐めや、ハラスメント、弱い子供や高齢者への虐待は、善人であっても、事件への発展に、なってしまう危険性を持つのであると、警告しているような本でもある。

    さらっと、人情物のてんやわんやの物語と、思って読んでいたが、悪意に対して、どう対処して行くのかが、書かれているようであったが、人の助けが、どんなに必要と言う事が良く分かる。

  • 小悪党ぞろいの長屋が善人長屋!?
    設定からして面白い。
    そこに本当の善人が住むことになり小悪党たちは裏稼業を駆使して善人のお手伝い。
    面白い。面白い。
    続編出ないかなぁ?出来ればじっくりと長編がよんでみたいな。
    文さんとお縫ちゃんの行方も気になることだしね。

  • 住人全員が裏稼業持ちという「善人長屋」に、堅気の加助が住み始める。根っからの善人である加助は次から次へと問題を持ち込み、それを悪党であるはずの住人達が己の裏稼業の技術を用いて解決していく。加助が善行を施す理由とお縫が加助に手を貸す理由が似ているのが面白い。個性豊かな長屋の住人達がとても魅力的。

  • 『善人長屋』と聞いて、いかにも唯の江戸人情物っぽいですが、その設定には一癖あって読み始めて善人長屋の意味を知るや否や面白さの期待度MAXに。良かったです~☆読了して表紙を改めて見ると、文庫も単行本も雰囲気がよく出ていていいですね^^続編を熱望します。出来れば一つの事件に長屋の全員が関わって一仕事するような長編も読んでみたいな。そしてお縫と文吉の進展も。

  • 短編が9つ、どれも読後感が爽快だ.最後の2つは連作で加助の妻との話だが、複雑な筋が巧みに組み合わされている.長屋の皆が裏稼業を持っているという設定もユニークで、難題が持ち上がるたびにそれぞれの特技が遺憾なく発揮される、「犀の子守歌」は性同一障害を持つお殿様の問題を取り扱っている.男色という風習が公然と通用していた時代ならではの話だ.でも、興味深い題材を難問として取り上げ、チームワークで解決する長屋の連中の佇まいに少し嫉妬を感じる.

  • 99
    なかなかジーンと来るものがある。

  • 長屋に住んでる皆が根が良い人達ばかりで、持ち込まれる事件を解決していく様が気持ちいいです。
    皆が抱えている物も丁寧に描かれているし、恋愛要素も入ってたりして盛りだくさんで楽しめました。続編希望。

  • 周囲から「善人長屋」と呼ばれている長屋があるが、そこに住む人々には実は表向きとは違う別の顔が…、というお話。

    上質の時代小説であり、上質のミステリであるという文庫解説の言葉がぴったりの一冊でした。

    文庫にある内容紹介の文章から、だいたいこんな感じかなと想像することはあると思いますが、想像と違いすぎてがっかりすることも、想像通りに落ち着くこともなく最後まで読ませてくれる本でした。

    この本を読んだ後に、八木雄二『神を哲学した中世』に目を通したのですが、日本とヨーロッパの善悪に関する「理性」や「感情」の違いが書かれていました。

    小説(物語)はこれにあてはまるのでしょうか。

    たまたま読んだ別の本に、同じような内容が書かれていて、余計にあれこれ考える、というのが楽しいと思ってしまうのは世界共通でしょうか。

  • A棚にも登録。さすが著者の作!よい!

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