凶気の桜 (新潮文庫 ひ 20-1)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101358314

感想・レビュー・書評

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  • 映画化されると知って気になって読んだ本。
    窪塚洋介さんらが載った帯で想像しながら読んだ。
    当時、衝撃を受けた一冊。

  • 映画から入りましたね、てか本あるの知らんかったし。
    窪塚が出てて、キングギドラが歌ってて、中学生の時の私にはもってこいの映画だった。
    そして高校の図書室においてあったこの本w
    図書室に置く本って、内容とか確認しないんだねw
    とにかくアンダーグラウンドな世界で生き抜くのって辛いよね。
    また映画見たいなー

  • 昔に映画みたの思い出して、読んでみたんだよ。

    いやあ、おもしろかった!
    こういうのはスカッとして、いいね。
    あとがきも、なかなか。
    こんなん読んだら、自分がむっちゃ喧嘩強い気がしてくるね。ガリガリやけど。

  • 星4.1

    何度観たかわからない映画
    物語の良さより、映像としての気持ちよさにハマり何度も観た映画
    の、原作をようやく読んだ

    面白い

    本気で唱えてはいるが中身は軽薄な思想、正義感
    誰もが中学生くらいに持ったことのある感情
    調子にのってたらホンモノの大人に食われる話


    映画は観ていたけれど、とにかく先が気になって読書がノってくる、読んでて楽しい、そんな理想的な作品

    登場人物がみんな魅力的で、それぞれの行動にそれぞれの考え、筋が通っている

    映画は映画でよい
    原作は、そこにより深みが出た印象

    青田とタエさんが繋がる展開がよい
    小説で気持ちいいところ

    登場人物の心情を割と会話で説明くさく表現していると感じなくはない
    でも、テンポが良いからそこまで気にならなかったかな

  • 2021年 68冊目

    とある本を読みたくて調べていたら芋づる式に出てきたこちら。図書館で借りてみました。

    名前を聞いたことあるなと思っていたら、映画だ。坊主頭の窪塚洋介が白い学ランみたいな服着て見上げている写真がネットででてきて、コレ見たことある!

    馴染みある20年前の渋谷の風景と、Wikipediaで調べた映画の出演者でまるで映画を観てるかの様に頭に映像が浮かんで来る小説でした。

    って私はこの映画見たのかなぁ。
    そこは覚えていないけど。

    20年前の若かりし頃、こういう映画よく見てたなぁと懐かしい気持ちになりました。

  • ネオ・トージョー
    やばい世界なのに、構成力はんぱない。
    隠れた名作!

  • ネオ・トージョー 宗旨替え 売国奴の森 厚顔無恥の亀井静香 奪還強制排泄フルコース スケボー狩り 大人もどき ラクロスのスティック 孫悟空の如意棒 初台 甲州街道 こいつらの戦闘服 渋谷に現れた新しいナショナリスト 防刃性 千駄ヶ谷の焼肉屋の個室 体の穴という穴から内容物を垂れ流す 後悔する時間も死を覚悟する時間も与えられず中島安子の一生は終わった 金属の塊から泡状の血液が黒い油に混じってジュワジュワと塊の表面に浮き出る 説諭 基本理念 さんみ三位一体 強姦魔と喧嘩上等と泥棒お宅が仲良くやってる不思議な集まりなんだよ ボノボと呼ばれる猿の群れ クラック ガキに薄利多売するんです メガトン級にはまる根性はないんです それは背中から首筋に一気に刺々しい快感を乗せて駆け上がった 最初は強烈に襲ってくる射精感ですね 次に来るのは渇望です 強烈に覚醒します ほとんど猿のセンズリ状態ですね コロンビア 高さ五十センチほどの甕に注意深く漬け込む 排斥 挺身隊に駆り出される年齢 縁故疎開で富山に出され 苦虫を噛み潰したよう顔で太めの眉を曲げ 玉砂利 注進 薄汚れて精彩をた街並みの色と大勢が歩調を合わせる重い靴音が張り付いていた オモニのキムチ漬け 特高警察 JR中野駅 拘禁反応 オカマの料理は早くて美味くて気が利いてんだ ビルといっても軽量鉄骨の安普請だった 一番大事なのは警察に事件の"事"の字も感じさせないことなんだ 「あはははは、消し屋ってのは、生きている人間の痕跡を消して、自分の戸籍を消して、刑事の功名心も消すんだよ」 ハードゲイがフィストファックの時に肛門から腸壁に塗るゲル状の麻痺剤をチューブから手の平に五センチほど絞り出した 市川は善悪を超えた憧れを実現しようとしている 野良猫の生き方だよ 後は野垂れ死ぬだけさ 精神構造化原始的にできてるのかもな… 豆腐が固まりかけている途中なんだ 少し怒気を含んだ声 山口は宮下公園から見えるホテルから視線を逸らさない 渋谷の古い博徒の親分が白昼にシマ内で撃ち殺されたんだもんなあ 事後承諾 義憤に駆られた右翼小僧が撃ち殺した 宇田川町交番の警察官 勢いのある奴は無駄な動きしないから決断が早いんだ。市川はその勢いに呑み込まれしまったということだな 猪口が割れそうなぐらい強く握り冷酒で舌を湿らせた 経済摩擦を笠にきた執拗な内政干渉 ノアの箱舟に乗れた社員にとっては、夢のような話だろうよ 侵略されても隷属していけば、やがてこちらも天国を味わえる。それも、一度は地獄を体験させられた後にな 弱みを見せたら致命傷の稼業だからな 年寄りの繰り言 清廉なことやろうたって 揺戻し 頭の中にある光景が綿で霞んで見えなくなる 長曾根虎徹 一級品の贋作 私利私欲 「これでは、俺の頭の中に降り積もる白い闇を切り裂くことはできないのさ」脂で光った青田の額には深い皺が刻まれていた。その皺は土から水分を吸い上げる力をなくした巨木の樹皮に入った裂け目のようだった。 パープー=阿保 度量 戸籍係のような顔 脊髄損傷 ズバンって音が頭ん中でしたんだ 相撲崩れ シマ=地面 でいり=戦争 筋者のシノギ=仕事にアヤ=文句つける ハジキ=拳銃 ナガモノ=日本刀 アディクト 阿片中毒者 会長は中毒の泥沼から這い上がってきたんですもんね 横恋慕 松濤しょうとう 潔し どん底の青 酢を一升 大勢の前で啖呵を切る時はトリッキーな道具立てが抜群なんだ 生々しい欲望のまったくない存在に安らぎを感じ、同時に欲望を抑えることを試していた。 骨が軋むほど強く抱いた腰は、内臓が詰まっているかどうか不安になるほど細かった。 夜が明けはじめ、ゴミを漁る食欲旺盛な鴉の鳴き声が街に響いた。 小さなそ徐さん 狂い咲き 玉砂利 ラス=金網で簀巻きにして海に捨てた 薗田賢次 行間に「色」と「艶」を感じる。色彩表現をこれほど感じる文章も、そうないのでは? 仮想敵のいない憤り 枠 粋 読後感

  • こういう雰囲気は嫌いじゃないけど
    途中でちょっとうんざりしたかな…

  • 20160330

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著者プロフィール

ヒキタ クニオ
1961年、福岡県福岡市生まれのイラストレーター、クリエーター、作家。1986年、九州産業大学芸術学部デザイン科卒業。大学在学中に日本グラフィック展で奨励賞受賞。1988年、JACA日本イラストレーション展銀賞。1998年にCD-ROMで、ブラウン管で読む小説「ブラノベ」『ブラノベ人生画報』を発表以降、作家業を営む。作家代表作に、2006年に第8回大藪春彦賞を受賞した『遠くて浅い海』。ほかの作品に映画化された『凶気の桜』『鳶がクルリと』、『触法少女』など。2019年10月に、『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」―男45歳・不妊治療はじめました』 が実写映画化される。

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