愛は苦手 (新潮文庫)

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著者 : 山本幸久
  • 新潮社 (2012年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101358826

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愛は苦手 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 今まで読んできた中でも、一番気に入った山本幸久本かもしれない。
    アラフォーな女性達が、仕事なり年齢なり女であることなり…そういうことに対峙する姿を描いた短編が9編収録されているのだが、そのどれもが読後感爽やかで「読んで良かった」と思える仕上がり。

    どれもいいが、「たこ焼き、焼けた?」と「象を数える」がいい。他の作品にも通じるところがあるが、この2作の主人公の生き様は立派なハードボイルドだと思う。カッコいいねんなぁ。

    ノホホンと生きている間に、「アラフォー」って年下になってしまった(汗。そして、そうなってみて初めて分かる「アラフォー」の微妙さ。
    更年期って身体の構造上女性のもんなのかも知れないが、メンタルに関しては男にもあるように思える(実感)。ただその複雑な心情は女性特有なんだろうな。
    そこを上手く描写し、強くカッコ良い女性を描ける山本幸久(男性作家やで)、さすがである。

  • 連作短編が得意な山本幸久ですが、本作は全9編に繋がりなし。いずれもアラフォーで、独身、既婚、愛人、主婦だったりOLだったりと、さまざまな立場の女性が主人公。山本幸久という作家は現在アラフィフの男性ですが、なぜにこんなに女性の気持ちがわかるのかと思うほど、女性の心のうちを書かせると上手い。この人ホントは女なんじゃないかと疑いたくなります。デビュー作の『笑う招き猫』、『男は敵、女はもっと敵』、『ある日、アヒルバス』に比べると笑えるシーンは少なめですが、無難に面白くて400頁もあっというまの読みやすさ。あまりヘヴィーではないものを読みたいときにオススメ。

  • 2016/7/5
    この人の本はどれもおもしろい。
    おもしろそうなのから読んでいってもうそろそろタイトルに「愛」とか入ってんのしか残ってなくなってきたのにまだおもしろい。
    中学生に子が生まれたみたいなあらすじのがまだ残ってんだけど、ひょっとしてあれもおもしろいんだろうか。
    まったく受け付けないあらすじなんだけど。
    欲を言えば長いの読みたい。

  • 他の方のレビューでも、巻末での寄稿分でもよくよく目にする文章。山本さんて女性だと思った。分かっているけど本作はいつも以上に、もしかしたら女流作家なんじゃないかと思ってしまいます。

  • BOOK・OFFでタイトルが目に入って、面白そうだなと購入。この作家さんの存在は知らなかった。 『愛は苦手』というタイトルだけれど、9つの短編それぞれに出てくる主人公も周りの人達もみんな愛がいっぱいという感じで読み終えると優しい気持ちになれる。『買い替え妻』『たこ焼き、焼けた?』が好き。

  • 共感するにはちょっと早い、アラフォー女性たちの中編集。
    若かったころの情熱も、子供のはじける笑顔も、パートナーの甘い言葉もここにはない・・・あるのは乾いた現実、苦笑いとあきらめ。
    でも、べつに暗くて後ろ向きの人生を送っているわけじゃない。コミュニケートすること、生きることさえやめなければ、なにがあったって前へ進んでいけるものなのよ。と、そういう感じ。
    「象を数える」の話が良かった。妊娠中の嫁と義理の父親が、短いドライブの間に会話を通して知らず知らず心を通わせ、また、嫁は夫の知らなかった一面を見る。

  • 短編集で読みやすいかな。
    読後はよい感じなので、さらっと読むのには適しているしこの作者は好きなタイプです。

    アラフォー女性をメインにいろいろな職業の人が、それぞれの生活における悩みなんかを描いているので、親近感も持てるし。

    また読み直したいって思えるタイプの小説です。
    (心に残るかと言うとそれはないんだけど・・)

  • アラフォーの女性たちが主人公の短編集。
    その辺にいるような普通の主婦が本当に普通で、
    さりげない日常の中で、ほんの少し元気づけられる。

    激しい恋や予想を裏切る急展開などとは程遠いが、
    心が波立たずに、フラットに読める。

  • 「象を数える」引用文のところで泣いた
    「まぼろし」夢から覚めたような 生きることの果てしなさを感じる
    「町子さんの庭」ラストのポジティブさが納得いかない

  • 読むと元気がでる

  • 書き下ろしが読みたかったので手にしました。
    基本的に性格の良くない女性ばっかり。

  •  下世話なのに爽やか。元気もくれる。

  • 生き方に差が出る、40代。
    アラフォーと呼ばれる女性をふんわりと切り取った短編集。
    どの話もどこかに本当にモデルがいるのでは?と容易に想像できるような親しみやすさがある。
    派手な話はないのだけど、どれも新美南吉の<でんでん虫のかなしみ>よろしくそれぞれの事情をつめこんで生きている。
    いろいろあるよね。いろいろ。誰かの近況をランチや電話せずに聞かせてもらうようなものだろうか。そしたら、630円。安いよ。

  • アラフォー連作集。
    痛くて温かい。

  • いつもながら「彼の本」は「彼女の本」じゃないかと思ってしまう。

  • 「愛」と「恋」の違いは、「愛」はその対象が一個人に限定されないことだそうだ。「人類愛」とか「チーム愛」という言葉があるように。
    本作に登場するアラフォー女性たちは年齢を重ねた結果、愛することに臆したり、避けるようになった。
    だが、新しい出会いや環境の変化により、隠れていた「愛」が再び顔を出す。おそらく、若い子にはない、魅力的な笑顔なんだろうな。

  • 解説にもあったけど、とても男性が作者とは思えない。異性の気持ちでもこんなに分かるもんなのかぁと感心。
    小説自体はちょっとしたお休みに読むのはいいかな。

  • すごく地味なんだけど、じんわり心が温かくなるような短編集でした。 9つの短編の主人公がみなアラフォーで色んな事情を抱えてる。同じ世代の女性が読めば必ず共感できる。本の解説で書かれていた通り、著者が男性とは思えない。

  • 誕生日に相応しい文庫新刊に遭遇。アラフォー女性の短編集。
    アラフォーは人生80年の折り返し地点で、はしゃげないし騒げないし醒めていて、でも振り切れない。30代はまだ年齢を忘れていられるが、40代はもう自覚的。ジタバタしても若くないことは確か。そんな彼女たちの心の小さな救いや支えを手のひらサイズで示してくれる。
    これが奥田英郎氏だと悪意満載(それもまたリアルで面白いので褒めてます)なので、誕生日なら温かい山本幸久氏の新刊でよかった。

  • 40歳前後の女性を主人公にした9つの短篇。
    些細な日常の出来事や自分の年齢に落ち込みそうになる主人公たちが、一寸とした事をキッカケに元気を取り戻す爽やかな物語です。
    大島真寿美さんの解説にもあるけれど、著者名を見ずに読んだら女性作家の書いた物と思ってしまいそう。
    気に入ったのは「象を数える」と「家出(嘘)」。
    「象を数える」は義父が良いですね。ほとんど男性が出てこない本なのですが、この義父は出色です。
    最後の一編「家出(嘘)」には爽やかな14歳の姪が出てきて、全編の中で最も明るい雰囲気で一番のお気に入りです。しかしこの短編は文庫本書き下ろしで、単行本に含まれてないようです。文庫本買いも時に得をする事があります(笑)。

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愛は苦手 (新潮文庫)の作品紹介

娘の行動は理解できず、マイペースな夫に頭を痛める彩子。勤続20年、一人で一戸建てを手に入れた可憐。義父との同居に戸惑いながらも心癒やされる真紀-主婦、会社員、漫画家、既婚、独身、元愛人…様々な境遇に生きる女性たちが繰り広げる紆余曲折。アラフォーという微妙でやっかいな世代の背中をそっと後押しする短編集。文庫書き下ろし「家出(嘘)」を含む9編を収録。

愛は苦手 (新潮文庫)はこんな本です

愛は苦手 (新潮文庫)の単行本

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