アムリタ〈上〉 (新潮文庫)

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著者 : 吉本ばなな
  • 新潮社 (2002年9月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359144

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よしもと ばなな
吉本 ばなな
よしもと ばなな
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アムリタ〈上〉 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 2012.9.17読了。

    なんというか、スピリチュアルなものをごくナチュラルに差し出されると、少し疲労する。

  • よしもとばなながまだ吉本ばななだった頃に書いた作品で、
    私が彼女の作品にはまったきっかけとなった1冊。

    とにかく主人公の朔ちゃんが大好きで、私の永遠の憧れの女性。
    もうすぐ私も彼女と同い年になろうとしていることに今気づいて愕然とした。

    私のバイブルとも言える本。
    無人島に持って行く1冊を選ぶんだったら迷いなくこの本を選ぶ。
    辛い時にはいつもこの本を読めるように、
    10代の頃は常に分厚いハードカバーを持ち歩いていた。

    ばななさんの本を読むと、自分が取り戻せるふしぎ。
    今も、辛くなったときは絶対彼女の本を読み返す。
    時には会社にまで持って行く。
    よしもとばななの作品に出会わなければ、
    わたしはどうなっていたんだろうとさえ思う。
    そこまでの作家は他にいない。

  • 好き嫌いがわかれるみたいだけど(解説の沢木耕太郎さんはたぶん駄目なクチだったのだろう)何度もこれで救われたような気がする。
    本当につらかった時期に、ここで描かれている事や、描こうとしていたことに一番深く共感したような気もする。
    ばななさんもアムリタを描いた頃は人生最悪の時期だったらしい。
    極限はつきつめれば本当に当たり前の生活の中にある、みたいなこと。

    色んな読み方が出来る本だと思う。そのうちのひとつに、どこで道が分かれるのかという事がある。

    主人公の朔実ちゃんも好きだけど、自殺した妹の真由のほうに感情移入してしまう。

    " しかし真由と私の違いは、ささいなことですが大きかった。すごい美しい景色のところに旅行に行くと、・・・たとえばそれは奈良でしたが。三輪山の展望台から家族で夕日を眺めていました。
    (中略)
     とにかく真由はそういうとき、あんまりにも景色がきれいだったりするとこわくなって、決して退屈してではなくて「早く帰ろう、うちに帰ろう」っていう子だったの。
     私は、「この景色がもっとよく見えるところがあるはずだから、お山にのぼろう」っていう子だった。"

    でも結局最後には、朔実ちゃんは生命力そのものなんだなと思うようになる。そのまぶしさの分、影はとても濃いということ。それすら記憶の中に包んでやさしく書いている目線が好き。

  • 姉の記憶の欠如、妹の死、弟に生まれた不思議な力、そしてその力にとまどいながら理解し受け止めようとする弟自身と姉、複雑でも愛のある家族の関係、そして姉の恋と姉と出会っていく人々、

    内容を聞くだけだと重く暗くなってしまいそうな話が実際に読むと全然違うんです、優しくて心があたたかくなるようなとても素敵なお話になっています。

    この「 アムリタ 」をキッカケにばななさんの小説へ浸かっていきました。気持ちのモチベーションが定まらないときや時間があるときは今でも無性に「 アムリタ 」を読みたくなります。ほんとうにだいすきな小説です。

  • 描かれている人物が非常に変わっていて、サイキックな感じ。情感豊かな表現が多く、すごい感性だなと思った。物語というよりは、登場人物同士の関係性で話がつながっていく感じで、とても面白いと思った。

  • 再読。
    妹で女優だった美しい妹が自殺し、その恋人と一線を越え、弟が不思議な能力を開花させてしまい、主人公の私はバイトへ向かう途中に強く頭を打って記憶の大部分を失った。
    そうして喪失を抱えた日々に訪れる、世界からの誘い。
    高知、サイパン、そこで出会った不思議な人々。
    そして妹の元恋人、竜一と築きなおす関係のもたらすもの、動いていくことを止められないからこそのいとおしさ。
    初期の長編。

    初期の、と付けずとも、こんなに長いものを吉本さんはこれ以降書いていないと思う。(王国シリーズは、いちおう巻数分かれてるし…)よしもとさんのすごいところは、長編でも短編でも密度がほとんど変わらないことだと思う。
    初期のころの、熱帯雨林のような空気感が懐かしく、肺においしい。

  • よしもとばななの話に出てくる男の子は、みんな似ていてみんな魅力的。

  • 9.29 仕事終わり、飯田橋タリーズコーヒーにて。

  • 複雑な家族と記憶。
    C0193

  • 何てことはない、何気ない日常の中にある非日常を切り取るのが、この作家はすごく上手。
    ただ生きているだけで切なくて、苦しくて、どうにもならない。けれど生きていくしかない。生きていれば、小さな幸福も沢山起こるから。
    この話の登場人物のように、何となく生きづらさを抱えた人ならきっと、この人の書く話で何かを感じられるはず。

  • 高校時代、クラスメートの女の子からプレゼントしてもらった。照れくさかったけどうれしかった。

  • 下巻へ。
    2015.12.12

  • 妹がなくなって、弟が不思議なものが見えるようになり、自分は妹の恋人だった男と付き合うことに。
    上巻はサイパンに出かけるところまで。
    日常がなんとなく遠くなり、でもありのままに生きることに力を入れてみる。
    どうなるでしょう。

  • ポエティック。

  • 流れていく日常の物語。
    登場人物の設定はちょっと非日常な部分があるけれど、どこかにいそうな、近くて遠い世界の空気。

  • ツグミ?キッチン?どちらだったかな、すごく気に入ったので次もずっと読みたいと思っていたのだが、手に取るとどうも短編とかエッセイっぽくて、なかなか実現できなかったところ、ようやくこれを手にした。でもって期待は裏切られなかった。ところどころ理解不能な感情もあるけど、彼女のこの世界観が心地よかったし、何よりこの人間関係をうらやましく思った。でも読み終わってみたら、すごく面白かっただけに、今の自分の面白くなさ魅力のなさに幻滅、意気消沈。まだ今週あと一日あるという現実に疲れているからか、読み手の気分で本の印象が変わっては作者に申し訳ないけど。

  • 吉本ばななさん90年代初期の作品。

    悲しいけど明るい不思議な話。

    サイパンの太陽の光が
    読後も眩しい。

  • 家族の死や自分の中の大きな変化、複雑な家庭、普通の感覚だと不幸で暗くなりそうなんだけど、むしろ生き生きしてまぶしいぐらい色鮮やかな物語。日常のふとした瞬間の輝きが凝縮されている。浮世離れして近寄りがたい感じも受けるけどこの人の本は自分にとって心の清涼剤。

  • 一章一章が短いのでさくっと読める。
    最初から最後まで、不思議な空気の漂う話でした。

  • 繊細で世界の色々なものが見えて、
    それを誠実な言葉に置き換えて思考している。

    どんなものが見えたとしても誠実な作者の人柄を通ってきた言葉はどうしてこんなにも美しくて、絶対的に美してく、真っ直ぐで、自分とは違うものすぎて、
    物語としてでなく、人間そのものとしてのフィクションみたい。
    でも、きっとよしもとばななは本当にこんな風に生きたいと願っているんだろう。
    だからこんなにも、もがいていて、しんどそうなのかも。
    この人の言葉は自分の血を混ぜているから、
    決してフィクションではないのだ。

  • まだ上巻やから、レビューするもなにもという感じ。
    最近吉本ばななさんの本ばっかり読んでるからか、少し作風に飽きが来てしまった。

  • レビューは下巻のほうに。

  • 2014/10/10
    読むのは3回目くらい。数年ぶり。
    やっぱりいいなぁ。

  • 「感傷的になるのは暇だからだ」

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アムリタ〈上〉 (新潮文庫)の作品紹介

妹の死。頭を打ち、失った私の記憶。弟に訪れる不思議なきざし。そして妹の恋人との恋-。流されそうになる出来事の中で、かつての自分を取り戻せないまま高知に旅をし、さらにはサイパンへ。旅の時間を過ごしながら「半分死んでいる」私はすべてをみつめ、全身で生きることを、幸福を、感じとっていく。懐かしく、いとおしい金色の物語。吉本ばななの記念碑的長編。

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