| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
姉の記憶の欠如、妹の死、弟に生まれた不思議な力、そしてその力にとまどいながら理解し受け止めようとする弟自身と姉、複雑でも愛のある家族の関係、そして姉の恋と姉と出会っていく人々、
内容を聞くだけだと重く暗くなってしまいそうな話が実際に読むと全然違うんです、優しくて心があたたかくなるようなとても素敵なお話になっています。
この「 アムリタ 」をキッカケにばななさんの小説へ浸かっていきました。気持ちのモチベーションが定まらないときや時間があるときは今でも無性に「 アムリタ 」を読みたくなります。ほんとうにだいすきな小説です。
人間は一貫してなくてそれでも一生懸命で、
だから周囲に合わせて無理するのに
頑張らなくてもいいかな、って思う。
この物語の人々のように、
季節や時間をただ感じていたい自分に
ほっと息をつける自分に
なりたいときにいつも何度も読んでいます。
「半分死んでい」たり、声が聞こえたり、
とらえどころのない、しかし絶対に覚えのある感覚が表現されている。
登場人物ひとりひとりが、いとおしく感じる。
みんな、運命に翻弄されながらも確実に人生を歩んでいる。
生きるって、こういうことなんだ。
ちょうど旅行から帰って感傷的になりまくっているときに読んだのもあって、終始、びたーっ!という感じだった。
日常という非日常のものがたり。
朔美「そういうときって、あると思うよ。ずうっと、家にいるときとか、考え事が止まらなくた自分がみじめになるときとか。大きくなってもあるよ。何だもできるようないい気分になるときと同じくらい、あるはずだよ。そういうのを繰り返して、時間がすぎていくんだよ」
“他の人にはこんなに感じないひとつひとつの感覚が活性化される。その振幅がそのままその人を思う心のベクトルの大きさだ。
人間は苦しい。不完全なひとりが、不完全なひとりを思い丸ごと受け入れようと苦しむ様は、なぜかそれぞれ胸の内の嵐とは別のところで、ときどき妙に生き生きとしたあるひとつの像を結ぶ。”
カオサンロードのゲストハウスにて。喫煙所の本棚にあった。この喫煙所はガラス戸が壊れて閉まらないので蚊取り線香を常に焚いていた。その匂いが記憶と結びついていて、話の流れを思い出そうとすると漂ってくる。
とりとめのない日常の些末事や情感に終始するかと思いきや、後半にかけてストーリーが持ち上がってくる。同時に地面から離れたような胡散臭く軽い印象を受けたが、前半部分に安心した共感を受けただけに、最後まで読んでみたいと思う。
下巻はどこだ。世界のどこかにあるだろう。探し物が増えた。
石段を転げ落ち、頭を打って記憶をなくした主人公。女優だった妹は死に、父親違いの幼い弟の夢枕には神様が立って、あれこれささやく。記憶を取り戻せないまま高知へ、そして妹の元恋人とサイパンへ旅する主人公。サイパンで出会うコズミくんとさせ子さん(させ子さんが魅力的!)、霊的体験がことに印象に残る。サイパンの風景の描写がまた美しく、サイパンへの憧れがかきたてられる。不思議な体験をしながら、成長していく主人公やまわりの人たち。最後のエピローグも感動的。
ずっと昔にも読んでいたのに、覚えていたのは「させ子」という名前だけだった。 朔美の弟は父違いの弟。 その弟由男は何かを感じてしまう能力があることに気づく。 夢で死んでしまった由男の姉、真由と話したり。 真由の元彼、竜一郎の友達コズミくんの妻は「させ子」という。 させ子はなにか違う世界と通じ合ってるんじゃないか?という能力の持ち主。 そんなに頻繁に「何か」を見てしまう人ってい... 続きを読む »
頭を打って記憶をなくした…という粗筋だけれど、なくしたのではなくて 記憶はあるけど自分のものという実感がない… という設定。そんな突飛だけど繊細な設定で小説を描く作者は毎度のことながらすごいと思う。
そしてどの作品でもぶれない大きなテーマが感じられて、でも毎回新鮮に心の奥まで入り込んでくるような、本当に不思議な人です。
主人公が「半分死んでいる私」という暗い設定であるにも関わらず、ストーリー自体にあまり陰鬱さを感じない。
吉本ばなな作品の中でも一番好きな作品
ばななワールド。
この辺りの時期の作品が好み。
しかし何故だろう、この人の作品は、読み終えた時に面白かったと確かに思うのに、ストーリーをよく思い出せないw
頭や理屈というより、感情で読む感じ。
魂で読む物語。
何となく自分に心もとなく生きている主人公 朔美さん。 それでもそれなりに今を受け入れながら、大きな期待も大きな絶望もしないで静かに人を想う心が語られます。
心地よい話です。
折角めぐり合えた温かな出会い、このまま続きますように。

*





