ハゴロモ (新潮文庫)

  • 3239人登録
  • 3.59評価
    • (218)
    • (360)
    • (610)
    • (55)
    • (4)
  • 363レビュー
  • 新潮社 (2006年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359274

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
よしもと ばなな
吉本 ばなな
よしもと ばなな
有効な右矢印 無効な右矢印

ハゴロモ (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 羽衣を奪われた天女は空へ帰れなくなり、男の妻となり人間界で暮らす。
    18歳で愛人関係という「ハゴロモ」を手にしたほたるは売れっ子カメラマンの彼に与えられた都内のマンション暮らし。8年間続いた関係は彼からの一方的な決断で終わり、「ハゴロモ」を失った彼女はふるさとに帰ることにした。

    大きな川の流れるその町で、これまでに失ったもの、忘れていた大切な何かを取り戻すまでの再生の物語。

    それぞれ大切な誰かを失った人たちが、寂しさや後悔を乗り越えて、べつの誰かに優しい気持ちを向ける。
    ばななさんらしい優しいおとぎ話。

  • ばななは「マリカのソファー」のように太陽の光で殺菌してくれたり、「ツグミ」のように温かい風で吹き飛ばしてくれたり、そして「ハゴロモ」のように暗闇に光を灯してくれたり形は変われど一貫して人を癒し、再生を後押しする。ラーメンの暖かさに涙しそう。ラーメン食べたい

  • 失恋してふるさとに戻った主人公がすこしずつ回復していく話。まだ大丈夫じゃないときに、無理して大丈夫になろうとすることが一番よくない、無理して元気になろうとしなくていい、と言われて、ほっとした。

  • 痛みと、そこから癒されていく様をゆっくり丁寧に、優しくあたたかく書かれている雰囲気で、こころ穏やかな気持ちになれました。

  • 久しぶりの読書だったので、リハビリ代わりのばなな。

    ばななの小説は読みすぎて、パターンがわかってきた感じがする。

    この小説も、水・不思議な透明感のある少女・自分のなかに空虚さを抱え、苦しみと戦う主人公・育ちのいい男の子、がでてくる。

    そしてやっぱり、みな優しくて暖かい。

    この感想は、決してばななの小説がどれも同じだとけなしているのではなくて、私にとってはふるさとのような、ここに帰ってくると必ず暖かさを感じられるという安心感があるという意味だ。

    読み終えたあとは、すっかり心があたたかく清々しくなって、また別の小説も読みたくなる。それがばななの小説だと思う。

  • 人が再生していく物語。無理をせず流れに身を任せて。急がずに。

    2016.5.9

  • 大人のためのやわらかなおとぎばなし。

    ふわふわで口に含むとほろり、ととけてしまう甘さ控えめのケーキのようなおはなしでした。
    UAがBGMによく合います。

    新潮文庫の100冊と言うキャンペーンが、2006'9,25迄やってます。
    対象の本の帯にあるマークを2枚集めて送ると、Yonda?マスコット人形がもれなくプレゼントです。
    ※別の読書サイトから感想を移行中なので、その当時のオハナシ。

  • こちらもアメリカ行きの飛行機の中で読了。

    恋の終わり、そして前に進むほのかな光に焦点を当てている作品。
    そういうタイミングの人にはぴったり。
    そして無理せず元気になれる本。


    http://blog.livedoor.jp/awaday/archives/1030869981.html

  • 河合隼雄氏の著書の中でシンクロニシティ(共時性・意味のある偶然の一致)が書かれた本と紹介されていました。
    まさに、そのとおりの物語。
    不思議な縁を感じるとき、そこにはきっと何か意味が隠されていて、それに耳を澄ませ、じっと見つめていくことで、大切な何かを思い出す。忘れていた記憶が重なり合ったとき、心の深い部分で眠っていた自分の核のようなものはハゴロモに包まれ、今まで自分をしばっていた重く苦しいものから解き放たれる。深い心の癒しの過程を描いた作品です。

  • 機会があり、読み返してみた。
    以前読んだのは2006年。6年前になる。
    http://booklog.jp/users/huitaine/archives/1/4103834048

    想定が柔らかく美しく、タイトルに正にふさわしかった。
    文庫本は通常のカラー印刷のみなので、致し方無しとは言え
    その点は残念。

    前回読んだときと自分の経験や立場が違っており
    思うことが多く、読み返してみて良かったと思う。

    相手が強い意志でもう決めたことで、こちらは受け入れるしか無い。
    そのあまりの突然さは、自分とのことが大事だったからだと思いたい。
    こんな感情は、前に読んだ時は知らなかった。

    元気な時のお母さんを知らないからいい。
    ハチクロのリカさんの台詞を思い出した。
    最愛の夫を亡くす前の自分を知らない真山の前では、強がらなくていい。
    それと同じだと思った。知らない人だからこそ、気楽になれることもあると思う。

    体が弱ることを疎かにしすぎ、という言葉は耳が痛い。
    心が強い人は心がしっかりしていればなんとかなるって思っているけれど、
    ある線を過ぎると体が弱っていることが心を引っ張ってしまう。
    若い内は気持ちだけでもなんとかやっていけるけれど、年を重ねれば
    やはり体を大事にしなければ動いていけないと思う。
    自分は体を疎かにし過ぎていたと自戒。

    地元に帰って選択肢が狭まることを、窮屈に感じるのも若い内の特権なのかもしれない。
    よくよく考えれば、それは悪いことではないのかもしれない。
    地元のスキーインストラクターと結婚して、子供を友達の保育園に入れて。
    そんな生活が、血に足が付いた落ち着いた日々のように見えるのも
    経験を重ねてこそなのかもしれない。

  • 癒されたくて読んだら物凄く癒された。
    少し息をつきたいというか、まさにほっとしたくて、
    ばななさんの本が読みたくなって。
    これは2年後くらいに読んでもよかったかもしれない。
    でもばななさんと相性が良いのはきっとここ数年だろうから
    いまたくさん読んでたくさん泣かせてもらおうと思う。

    川の流れみたいにゆったりしていて、
    安心して身を任せて読んでいけました。
    ありがとう。ハゴロモ。羽衣。

  • とても優しい物語。弱った心にじんとくる。
    著者は弱った人にしか価値がないかもと言うけど心が疲れている人はたくさんいてその心をまるごと包む本著はすごく素敵だと思った。

  • 流れる水はいつでも惜しみなく目の前をどんどん過ぎ去ってもう戻って来ない。
    失恋で故郷に戻ったほたる。人と人の不思議な縁。
    ほっこりふわり、魔法のような物語。

  • 再読

    ふと読みたくなって、再読
    何回読んでも 胸が苦しくなってしまう、最初の失恋の話。
    ほんとにほんとに 切なくて 苦しくなる

    切なくて苦しくなるとわかっているのに
    時々読み返してみたくなる

  • 私は、スープを飲みながら、ちょっと泣いた。

  • とてもシアワセな小説。
    こころの感度が正常に戻ります。

  • 感覚が研ぎ澄まされていく感じがします。

  • 何度目か・・。

    ばなな作品の中でも そうとう好きな一冊。
    内容はもちろん、本の厚さ、表紙、すべてが好き。
    外で読むときもブックカバーはつけない。

    次はノートでもとりながら読もうかな・・
    というくらい、癒される。

  • 1つ1つの文章が、心の隙間を埋めるように入ってくる。ぼこぼこしていた気持ちを平らにしてくれる。決して膨らんだり大きくなったりすることはなく、ただただ平らにしてくれる。そんな力が吉本ばななの文章には携わっている。

  • 紹介:仁後 浩美
    この本は、主人公のほたるが8年間付き合っていた人と別れ、心がひどく傷つき、恋を失った心の痛みや辛さ、都会での生活の疲れを故郷で癒していくといった内容です。
    ほたるは故郷に帰り、ゆっくりとした生活の中で、色々な人たちと触れ合いながら、少しずつ元気を取り戻していきます。
    不思議な魅力をもった変わった人たちと関わっていく中で、良い関係を築き、癒されていくほたるを見ていると、ほっこりした温かな気分になりました。
    この本を通して、家族や友達というのは温かい、本当に大切な存在だなぁと改めて思える本でした。

  • 著者曰く、青春ど真ん中の小説との事ですが、
    冒頭のヘヴィーな始まりに出端を挫かれた気分で読み進めていくと・・・

    ゆっくりゆったり優しい展開に心がホッとする、安心する。
    読み終えた瞬間のあの癒される気分は読んだ人間しか得られないハズ。

  • あとがきで作者も仰ってる通り特別魅力的なストーリーであるわけではないですね。ただ自分にエネルギーが湧いてこなくて、落ち込んでるわけではないんだけどベッドの中で小さく丸まってたい気分のとき、やっぱりちょっと悄然としてるとき?に読むと凄くしんみりと違和感なく自分の中に入ってくる話です。まあ単純に私がばなな贔屓なだけですが。

  • とにかく不思議な物語です。

    失恋の痛みをいやすために
    大きな川のある、ふるさとに戻った
    主人公ほたる。

    インスタントラーメン専門のラーメンやさんが出す、サッポロ1番ミックス味・・・
    食べたいです。

  • けんじくんが絶対すきだよってかしてくれたらほんとうにすきでした。

    小説って読むと必ず、作者の意図通りにまんまその世界に引き込まれて生活に支障をきたすから実は苦手で、この小説も例外ではなく。

    色んな過去と今をいったりきたりする主人公の姿がシーソーを連想させて、自分も一緒になっていったりきたりしてるうちについ泣き出しそうになってしまいました。

    でもなんか、血液がサラサラになって健康になるのと似ていて、何度かこの作業を繰り返すうちに、コチコチだった心の武装が解けてきた気になりました。束の間のフリーダム。水の音すきです。

    また何か読みたい、かしてw

  • あたしてきにあの子がすき。あー名前なんていうんだっけ!(おいコラ)独特の雰囲気をもってるってすごいことだと思う。みつるくんとえっちしちゃえ!!そしてけっこんしちゃえ!!
    よしもとばななさんのつつみこんでくれるかんじの文章が全面にでてるなー。

全363件中 1 - 25件を表示

ハゴロモ (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ハゴロモ (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ハゴロモ (新潮文庫)のKindle版

ハゴロモ (新潮文庫)の単行本

ツイートする