なんくるない (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2007年5月29日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359298

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なんくるない (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • よしもとばななさんの作品で、「なんくるない」が二番目に好き

  • <ちんぬくじゅうしい>
    「母のおなかの中にいたことがあるのは家族で私だけだった。」
    「明日どうなるかわからない、今いっしょにいる人に優しくあろう、でもできる範囲でね、」
    「くだらなければくだらないほどすばらしいのよ。あとになってみるとね。」
    「かけがいのないことはどんどん変化していく。」

    <足てびち>
    「奥さんをお母さんにしてしまっていない男の人は、いつまでもどことなく『男の子』と呼びたくなる雰囲気を持っている。」

    <なんくるない>
    「なにがあっても私を好きで許しているはずの、家族だった人が、私と別れてもいいと思ったのだ・・・」
    「寝て起きるってすごい癒しだなあ」
    「なんだ、みんな無理しているだけで、ほんとうはきりきりしたくないし、人と笑いあいたいし、おいしいものをゆっくり食べたいし、金色に照らされて子供みたいな顔がしたいんじゃないか。なんのために無理をしているのかわからないけれど・・・」
    「ひとりだと、ちょっとしたことをしゃべりあう人がいないから、かえって五感が研ぎ澄まされる。」
    「人間ってそんなにがんばれないものだから・・・。そして、がんばるために生まれてきたわけじゃないから。」
    「ピンキーちゃんが来て、嬉しく思ってれば、連れてきたといっしょなんだよ。これからはずっとそうなんだよ。すごいよな。どこへ行っても、ピンキーちゃんが嬉しかったら、お母さんも嬉しいんだよな~。そう思うと死ぬのもこわくないよな。」

  • 相変わらずのよしもとばななワールド。沖縄を舞台とした短編集。

    表題作「なんくるない」がだんとつで良かった。沖縄に行ったことはないけれど、暑い空気と広い海と、潮風の香りを感じられるようだった。

  • 沖縄旅行のお供に購入。「ちんぬくじゅうしい」は好きだったが、他の作品はなんとなくむかむかした。よしもとばななの作品に出てくる浮世離れした自然体のひとたち、素敵だなあと思える時期もあったがいまはなんとなくいけ好かない。「沖縄のパワー」とかいうのもよくわからない。わたしはどんなに病んでいたとしても都会の中でくさくさしながらなんとか生きているひとたちが好きだ。

  • 初めて読んだ時はさほどよさがわかりませんでしたが、時間が経つにつれて、よさがわかってきました。無理にがんばらずに、でも信念を持って生きる人たちの話だと思います。

    単行本の帯には、「どうにかなるさ、大丈夫」と書かれていて、いつも煮詰まったときに見るとすごくゆるみます。

  • 最後数ページの主人公が自分の感覚に確信と自信を取り戻す文章が気持ちよい。

  • 私の思うよしもとばななさんの良さが詰まった短編集だった。これから沖縄に行くから気持ちがより高ぶったのかも。また読むと思う。人の気持ちって生き物なんだって思った。

    2016.4.18

  • 久しぶりにばななさんを一冊読んだ。やっぱり言葉の選び方や空気感が好き。沖縄もいい。

  • よしもとばなな、少し重くなってきた最近。
    ちょっと難しかった。

  • 沖縄を舞台に4つの物語。ゆったりとした沖縄の海や空のようなお話。まっいいかな生き方ができたらいいな。せっかちでこうあるべきと思いがちな私は。

  • 露骨さが上品ですらあるのは、
    文章の背景に、抜けるような青空が見える気がするからかなあ

  • 作者にとって、沖縄はすごいパワーを持っている場所ということが伝わってきた。

  • 沖縄を舞台にした4つの物語。

    久しぶりのばななさん。
    ゆるやかに時間が流れる沖縄で、ばななさん特有の色彩豊かな物語でした。全ての物語の根底にある、ぽつん、とした空気感が沖縄の風土と意外な程合って新鮮でした。
    どれもすこしだけ、ぎゅっと胸が締め付けられます。

    自分の力ではどうにもならないことは、たくさんあるけど、そんな「なんくるないこと」に対して、なんくるない、と言ってくれる自然な優しさに癒されました。
    ばななさんの描写は、とにかくいつも優しくて、ばななフィルターを通して見た世界が大好きです。

    「目の前に広がる景色があまりにもきれいすぎて、その透明な水の中に住んでいる魚たちの色がまるで宝石みたいに海にちりばめられているさまも、空と海が混じることなく似た色でどこまでも続いていることも、悲しく思えた」
    なんて、きれいな言葉。胸がぎゅっとします。

    私は沖縄に行ったことがありませんが、沖縄に魅了された友人はみんなこぞって沖縄に通っています。1度行ったら満足、というのではなく、何度でも行きたい、むしろいっそ住み着いてしまいたい、という魅力に溢れている土地なのでしょうね。

    読んでいて心が浄化されるかのようでした。
    ひさびさのばななワールドを堪能できました。

  • この本は、作者のばななさんが「あなたは絶対に沖縄が好きだ」と事務所のスタッフに言われて沖縄に行ったことで生まれた本らしい。「キッチン」と同じく大切な人との別れや、その死と、そこからの再生の物語だが、この小説ではそこにキーワードとして「沖縄」が入ってくる。傷ついたり、都会の生活で何かがずれてしまった主人公たちが、沖縄の独特の自然や人間の温かみのなかで癒され、再生していく物語。こんな小説を読んでしまうと、自分も死ぬまで一度沖縄に行ってみたい気分になる。

  • 図書館で。単行本で一度読んでいて、もう一度読みたくて借りました。大好きな沖縄の風を胸一杯に満たせました。宝物のコトバが敷き詰められていました♪

  • 沖縄には、何かがあるのだ。人を救う、何かが。

    「ちんぬくじゅうしい」「足てびち」「なんくるない」「リッスン」の4作が入った短編。沖縄は、何かが違う。それは独特の文化だろうか。南の島だからだろうか。

    「ちんぬくじゅうしい」では、那覇のおばさんのことばが、「足てびち」では、沖縄の友達とその奥さんの姿が、「なんくるない」では、沖縄で出会った年下の青年トラが、「リッスン」では、浜にいた女の子が、それぞれの話の主人公を救ってくれる。都会と沖縄、という対比で語るとあまりにもあまりかもしれないが、沖縄には何か人間をまともにさせる力を感じる。

  • 正直、イマイチだった。
    言い表せない繊細な心の機微を、丁寧に言葉でカタチ創るばななさんの作品が好きなのだけれど、どうもしっくりこなかった。
    沖縄という舞台をテーマに無理やり物語を詰め合わせた感が否めない。
    受け入れ側(私自身)の状態にもよるのだろうか、兎にも角にも今の私が浸かれる作品ではなかった。

  • 久しぶりのよしもとばなな。この、のんびりとして切ない感じが心地よい。沖縄に行きたい。

  • 元気がないときに読むとじわじわと元気になれるような気がする。子供のときから沖縄が好きなので、そこは大いに関係してる。沖縄に行く前、行った後に必ず読みたくなる。

  • 資料ID:C0028070
    配架場所:本館2F文庫書架

  • 沖縄短篇集。優しい。

  • 人と接するとか、恋するとか、小さな変化が起きる時のときめきみたいなのに感情移入して、さっくりと読めた。久しぶりに小説を読む入口としてはもってこいな作品でした。

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なんくるない (新潮文庫)の作品紹介

沖縄には、神様が静かに降りてくる場所がある-。心ここにあらずの母。不慮の事故で逝った忘れえぬ人。離婚の傷がいえない私。野生の少女に翻弄される僕。沖縄のきらめく光と波音が、心に刻まれたつらい思い出を、やさしく削りとっていく…。なんてことないよ。どうにかなるさ。人が、言葉が、光景が、声ならぬ声をかけてくる。なにかに感謝したくなる滋味深い四つの物語の贈り物。

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