はじめてのことがいっぱい―yoshimotobanana.com2008 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.65
  • (12)
  • (18)
  • (35)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 206
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359335

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子供らはおおらかに育てよう
    と言っている人がよその子供が騒いでいたからと言って
    ヒステリックに注意するというのは、非常に読んでいて
    さもしい気持ちになった。

    対して、ペンキを子供に塗らせてくれるエピソードは
    とてもほっとするものだったし、
    その板をあげたら看板にしてくれたり
    箱を使うと言ってくれたりする近所の人達がとても素敵。

    みずうみの表紙はとても好きだったので
    あれを批判する人がいるのだなぁと驚き。
    節穴なのだなぁ。
    不満でいっぱいな人同士不毛な世界を生きていくのだろう。本当に。

    だらだらとリラックスは違う
    というのは激しく同意。ついだらだらしがちだが、それは結局
    疲れを取るよりもだらけて余計疲れてしまうだけなことが殆どだ。

    客に甘えないというプロとしての姿勢はとても良いし
    当然のことだとは思う。
    ただ、「もう一回やっていい?悔しいから」というのは、
    そんなに駄目なこと?かな?
    まぁ考え方だろうけれど。勿論一発勝負で最高の演奏をすることが望ましいが
    悔しい、やり直したいというのもなしではないような。

    こうもりがさがあれば大丈夫、飛び道具には負けるけど
    というエピソードも愉快というか、頼もしかった。

  • 再読。

  •  取材旅行のためか、ハワイでさえ恐ろしく多忙な旅行にびっくりした。
    このシリーズはこうやって本でまとめて読むのが楽しい。
    チビラくんが息子のちょっと未来でいろいろ勉強になり、考えさせられる。
    そして、読み終わるとしばらくパワーをもらった気分になる。その後味がすき。

    このところ、日記を書き残すということに迷いがあった。嫌な記憶を読み直すのも憂鬱だし。
    もっと掘り下げなくては記録の意味がないのかも。なんでそんな嫌な思いになつたのか、何が嫌だと感じたのか。
    ばななさんは率直に丁寧に気持ちを記録しているので、是非まねっこしてみよう。

  • ブログで毎日読むよりも、文庫で一気に読む派です。
    チビちゃんカワユス。山西さんのイラストもカワユスです。

著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

よしもとばななの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×