どんぐり姉妹 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2013年7月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101359427

どんぐり姉妹 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • どん子とぐり子という姉妹の物語。
    以前から、どんぐり姉妹がネットにお悩み相談室のような場所を設けるというあらすじは知っていたのですが、読了後、こちら側が勝手に思い描いていたイメージとはちょっと異なる感じでした。
    メールでのやり取りの描写が思ってたより少なかったかなー。姉妹の心理描写などにスポットがあてられていました。ばななさんの文体はとても好きな感じ。
    姉妹で二人旅行っていうのやってみたいなー。
    沖縄に行きたくなりました。

  • やっぱり、よしもとばななさんの作品、好きだなあ。

    幻想的なのに現実を生きていて、誰とも分かち合えない悲しさや寂しさをちゃんと抱えている、そして現実をしっかり見据えて深く考えながら、日々を過ごしている。そんな感じ。

    「ハゴロモ」と似ているな、と思いました。あのしんとしていて優しくて少しずきっとするような感じ、とても似ている。でもどちらもちゃんと違う物語で、すてきな言葉や思考がいっぱい散りばめられています。何度も何度も、じっくり読みたくなる言葉たち。

    本文36頁「人間って(略)ごはん以外のものも毎日食べているんだ。雰囲気とか、考え方とかそういうものまで」この文章が特に好き。

  • 初よしもとばななさん。温かみのあるほっとする文章。最近こういうの、好きだなあ

  • 姉が「どん子」で妹が「ぐり子」な、どんぐり姉妹。
    姉はライターで、妹は半引きこもり。
    そんな二人は、「どんぐり姉妹」というサイトで、なんていうことはないメールのやり取りの相手をする、という仕事をしています。

    姉妹は、かなり波乱万丈な人生を歩んできたのですが、何と言うか、歪まず、まっすぐに生きている、という感じがします。

    相変わらず、よしもとばななさんの書く文章は凄いです。
    この小説の中で一番好きで、どきっとしたのは、初恋の人との思い出の場所に、再び立った時の、「生き物としてまだ生々しい年齢の私たちは全身で相手を求めていて、得られず、欲望ときれいな気持ちは奇妙なあたたかさで混じり合い、見る景色全部に溶けていった。」という文です。

  • ひっそりと生きるときってあるよね。
    もやがかかって世界が色褪せて見えるときもあるよね。
    そんなときはもがいても仕方ないよね。
    じっとときが過ぎるのを待つしかないよね。
    わかってはいてもじたばたしてしまう。
    生き急いでるわけじゃないけど(そう思いたいだけ!?)、どうしてなんだろう?
    運命共同体のようなどんぐり姉妹、うらやましくもあり切なくもある。

  • 文庫化したので再読。

    以前、読んだ時はぼんやりとした話だと思ったが、
    自分自身、父が亡くなるのではないかという体験をした今、
    ぐり子の壊れ具合がちょっと分かる。
    もちろん両親を失ったどんぐり姉妹の歩んだ人生を思えば、
    軽々と共感はできないし、
    あそこまで極端に壊れてしまうと共感のしようもないけれども、
    人や世界とつながることはとてもパワーがいるから、
    パワー欠如でフェードアウトしてしまうのは分かる。

    そんなぐり子も、不思議なメールの仕事を始めることで
    もう一度世界とのつながりを確信する。
    自分と直接つながっていなくても、
    自分の行いが誰かと、その誰かとつながるさらに別の誰かと。
    やっぱり時間は偉大な特効薬なのだなと思う。

    父隆明が最後に読んだ娘の作品だというが、
    このまま書き続けろといったというのだから、
    娘であるばなな女史はうれしかったのではないだろうか。
    いや、むしろ父のほうが娘のことを誇らしく思ったのかなぁ?

  • すきだなー、こういうのんびりじわじわ。

  • 優しいメールを返す姉妹の話

  • 子供の頃に両親を亡くし、苦労したにもかかわらず、なんとなくほわんとした姉妹。タイプは違うけど、二人のバランスが好きです。
    よしもとばななの世界。

  • 現実っぽくない話だった。主人公なピュアな所や、姉妹の特別な環境が独特な雰囲気を創り出している。

  • よしもとばななの作品で初めて「う〜ん、いまいち」と思ってしまったけど、あとがきを読んではっとした。本当の本編はあとがき。

  • 主人公の姉妹が実際に姉妹のご本人と重なってしまった。
    ちょっとずつでも今を大事に前進。

  • じんわり。
    口にするものだけでなく、私たちはいろんなものを食べているんだということが腑に落ちる。
    雰囲気や、考え方。
    環境をよくしたり、空気を停滞させないようにするって大切だな。

  • 世界が自分にはどのように見えているのか、再認識したくなるような作品。

    他のレビュワーさんを見ても思うけど、
    思わず書き留めて置きたくなるような素敵な言葉がたくさん綴られている。

    個人的に凄いなあと思うのは、風景描写なんかほとんどなく、読者のイメージに委ね、共感度合いを高めているところ。
    文中に
    "それでも、こんな風に美しい夕方に~"
    とあるけれど、具体的な景色の描写はまったくない。

    それぞれ読者が十人十色の夕方の風景を思い浮かべ、登場人物と自分を重ね合わせてゆく。

    日記のように身近な小説、とでも言うべきか。

  • よしもとばななの世界でした。
    死。
    成長期の境遇がいかにその後の人生を左右するのか。
    目に見えない繋がり、直感、魂。
    人は動かない時と動く時を繰り返して生きている。
    心が落ち込んだ時、がむしゃらに動き回るタイプと
    引きこもって落ち着いて考えたいタイプとに別れることに非常に共感。
    短いお話にぎゅっと詰まっていました。

  • 何が起きたかよりどう感じたかが中心のような、感覚的な小説なんだけど、その言葉のあてがい方が絶妙。

    起きることをそのまま受け止めること、波に抗わずちゃんと流されること、自分なりに心のけじめをつけていくことにより前にすすめることなどが表現されてて、安心できる。

    そして旅に出たくなる。

  • ばななわーるど。

    江國香織氏の間宮兄弟とかもだけど、兄弟ふたりがでてくる作品を読むと必ず、自分のふたりの子どもたちにもいつまでも仲よく生きていってほしいなと切に願ってまう。

  • 「大人になるってどういうこと?」への助走みたいな。

  • 「先がなくてもいいよ。一分でも一秒でも、いっしょにいられるだけいっしょにいよう。しっかりと暮らそう。もしそれが積み重なって一日でも二日でも多くいっしょにいられれば、それでいい。」

  • どん子とぐり子という姉妹が
    両親の突然の事故死の後
    親戚の家を転々とし
    最後に祖父を看取ったあとに
    ふたりで`どんぐり姉妹´というネームで
    相談サイトを開設する話。
    もう少し その相談のやり取りを
    読みたかったですが
    ばななさんのいつもながらの
    ゆったりとした優しい時間が流れる
    物語が心地よかったです。

  • 冒頭は姉妹で悩み相談のメールに返信するという話だったのでおもしろそうだと思ったのですが、その話よりも姉妹の生い立ちと現在の精神状態についての話で占められていました。なんだか淡々とした語りで、感情移入もしにくかったです。よしもとばななさんの作品は主人公に両親がいなかったりスピリチュアルなことを信じていたりする部分が共通していて、今回も例に漏れずそうでした。

  • 姉妹のお話。アンバランスなバランスが、優しい気持ちと少し寂しい気持ちを連れてくる。
    2015/7/13

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どんぐり姉妹 (新潮文庫)の作品紹介

姉の名前はどん子、妹はぐり子。突然の交通事故で、大好きだった両親の笑顔をうしなったふたりは、気むずかしいおじいちゃんの世話をしながら、手を取り合って生きてきた。そしてすべての苦しみが終わった日、ふたりが決めたのは小さな相談サイト「どんぐり姉妹」を開くこと。たわいない会話にこもる、命のかがやきを消さないように。ことばとイメージが美しく奏であう、心を温める物語。

どんぐり姉妹 (新潮文庫)のKindle版

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