- Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101360911
感想・レビュー・書評
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これまで、脳科学の世界では「脳の神経細胞は大人になってからは減る一方で、決して再生することはない」と考えられてきた。
しかし、筆者らの研究で大人の脳でも神経細胞が生まれていることが確認されたという。
これは一般に「新生ニューロン」と呼ばれている。
では、新生ニューロンを増やすにはどうすればよいか?
筆者が挙げているのは、
新しいことへのチャレンジ
目に見える目標をつくること
恋をすること
そして、新生ニューロンを育てるためには、
適度な運動をすること
が必要なのだそうだ。
大人になると丸暗記の「意味記憶」は低下するけれど、「エピソード記憶」の能力は高まっていく。
若いころとは、記憶の種類が変わっただけだ、という考え方は、老いに対する前向きな気持ちを与えてくれるものである。
たとえば朝の7時に起きて太陽の光を浴びていれば、(約14時間後の)夜の9時くらいにメラトニンが分泌されはじめ、徐々に眠くなってくる。
つまり、1日で最初に太陽を浴びた時間からだいたい14時間後に人間は眠くなるようにできているということのようだが、これは知らなかったな~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
脳科学の成果を分かりやすく解説している。
冒頭に記憶力、抗ストレス力、発想力、集中力、恋愛力、やる気の6項目による診断テストがある。これを実際にやってみた上で、本文を読むと興味深く読むことができる。わずか170ページの内容なので、一気に読み切ることができる。適度な有酸素運動と」恋心を持つことは、脳の老化を遅らせるのに効果があるのだとか。 -
年をとってきて記憶力が鈍ってきたり、やる気がなくなったりする。最近の研究結果を交えてわかりやすく説明。どうすれば、ストレスに負けない元気な脳を作れるか。年をとればそれなりの脳の使い方がある。