未亡人読本: いつか来る日のために (新潮文庫 か 66-1)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361116

作品紹介・あらすじ

ガンに倒れた夫、そしてやってきた看取りの時。悲しみに浸る暇もなく、40代で未亡人となった著者は、数々の雑務に追われることになる。死去から葬儀までの段取り。銀行や役所での手続き。お墓選びのあれこれ。厄介な相続問題に、つらい遺品整理。忙しい日々が過ぎると、今度は「孤独」という試練が待っていた-。夫もぜひとも読んでおきたい、実体験からつづる"ボツイチ"の心構え。

感想・レビュー・書評

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  • 家族

  • ご本人にお会いしたことがあるが、本当にチャーミングで可愛らしくて素敵な方だったので、残して逝かないといけなかったご主人も、とても辛かったのではないかと思いつつ読んだ。
    私自身、今は子どもがいないので、もし主人が亡くなったら同じことになる訳で。
    結婚する前から、楽しいことや美味しいもの、大変なことを二人で分けあって来ているので、喪失感がものすごいと思う。
    主人より先に逝きたいと思っていたが、手続きの煩雑さを知り(特殊な業界の方であるけど)事務能力ゼロの主人が右往左往するかと思うと、おちおち成仏できなさそう。

  • 後学のために。
    いやなにしろいつか来る。たしかに来るだろう。いますぐじゃなくても。

    なにしろやることいっぱいありすぎて、悲しみに暮れる暇なんてなさそう。
    それどころじゃないようにしといて後からがっくり来るのは辛いかも。
    子どもや助けになる人がいるいないで心の持ちかたも違ってきそうだ。

  • 父のこともあり、なんとなく読んでみた。未亡人が明治に入って作られた言葉で、「夫が死んだのにも関わらず、未だ死なずに生きている人」という意味に呆然。当時は戦争で夫を失った女に対して使った言葉だったようだ。子どものいない夫婦の場合の、遺産の手続きの煩雑さにも閉口。

  • 共感できるところとそうでないところと。

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