グラスウールの城 (新潮文庫)

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著者 : 辻仁成
  • 新潮社 (1996年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361222

グラスウールの城 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 著者は先月ニュースに出てた人(芥川賞受賞とか知らなかった)。
    表題作「グラスウールの城」は、音がちゃんと想起される表現が良かったが話全体としてはなんだか微妙、「ゴーストライター」は誰視点なのか終止考えながら読んだけれど結局わからず悶々とした。何を隠喩したストーリーなんだろうか・・?
    流氷鳴り聴きに北海道行ってみたくなった。

  • 二つの短編。表題作は特殊な仕事に飲まれちゃった人、もう一つは自分に自信を持つことを知らず、自分がない無気力な男の話。どっちもなんだかなぁ、と思った。

  • かなり昔に読んだのを再読(なにせ刊行されたのが平成5年)。
    この文庫に収められているのは、「グラスウールの城」と「ゴーストライター」の2つ。

    "グラスウールの城"とは、スタジオのことかな・・・。音に関連した小説なのだけれども、音の意味や、生きることの実感を味合わせてくれる内容。
    「グラスウールの城」も「ゴーストライター」も一人の男の姿が描かれているのだけども、読んでいて自分と重なる部分を感じてしまう。
    小説の舞台と僕の生活とは全く違うわけなんだろうけども、心に響いた。

    この『グラスウールの城』と、『パッサジオ』『アンチノイズ』で辻 仁成の『音の三部作』とされているらしい。
    全部読んでみたい。

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    【内容(amazonより)】
    レコード会社の制作ディレクターの僕には、時々幻聴が聞こえる。不規則な生活を十年も続けているのが原因だろう。好きな音楽の仕事だが、ストレスはある。恋人ともうまくいかない。そんな時、音に宿る神を探し求める男に出会った―。世界のシステムがアナログからデジタルに変わった現在、本当に人の心に響く音とは。孤独を抱え癒しを求める青年を繊細に描いた表題作他一編。
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    【目次】
    グラスウールの城
    ゴーストライター
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  • 比較的初期の辻仁成だと思われる。

    どうにも、このひと、初期のほうが文章安定しているのだよなぁ。
    たぶん、書き方によるのだろうなぁ。
    基本的に純文学っていうのはすごい丁寧に描写していくけれど。
    エンタメはそうじゃない。

    だから純文学の文章力で、エンタメを書くっていうのは、
    実はそうとう難しいので、純文学の自分の文章崩さずに、
    エンタメを書ける川上弘美さんはそうとうにすごいのだろうなぁ、と感じる。
    (ニシノユキヒコなど)

    と、川上さんにシフトするのはいかがなものか。


    で、初期の辻仁成はいい感じだね。
    特に、バンドやってたのを活かして、巧みに音について迫っている。
    アナログからデジタルにかわったことで、
    可視聴域の音しか機器からは発されなくなった。
    そのため癒し系ソングで安らぎを感じたとしても、
    それは脳みそが錯覚しているだけかもしれず、
    α波は出ないのだとか・・・。
    とはいえ、クラシックをかけたら出るっていう説もあるので、
    そのあたりは意見が分かれているのかもね。

    という点を考えると、ライヴですごい盛り上がるのも、
    生音源とデジタル音の違いってところがあるのかもしれない。


    ちなみに本作は中編二つ。
    もうひとつは、ゴーストライター。
    なんというか、主人公という人物をなぞるだけで終わってしまって、
    なんとも漠とした感じだ。
    長い長い自己紹介を呼んでいるような感じ。
    主人公が終始、神の視点から「君は」と語られているのは、
    少々面白かったけれど、なんだか、まぶたをこすりたくなるような、
    そういう甘くて眠気を誘発するささやきをきいているような、
    独特の雰囲気が漂っていたかもしれない。
    そこはすごいと感じた。


    以上。

  • ・5/13 「そこに君がいた」以来、この人の本を立て続けに読んでみようと思い直した.かおりんも「ミラクル」を読んで気に入ったみたいだし.
    ・5/14 読み終えてなんだかつらい、悲しい

  • 結局何が言いたいのかよく分からないけど、無音の描写はよかった。

  • 人間の耳が捉えられないレベルの音。
    でも皮膚や脳が直接感じられる音。
    CDには再現できない音。感じてみたいと思った。

  • やっぱり、デジタルよりアナログが好き!

  • 幻聴が聴こえるディレクターが主人公。ちょっと宗教ぽい。

  • 題名はレコーディング・エンジニアの仕事場、無音響室のこと。そんな場所で働くうちに幻聴を聞くようになったディレクターの主人公。デジタル化した音楽の中に神様はいないのだと言う男との出会いで、主人公は音そのものを見つめはじめる。ディレクターやプロデュース業に興味があったので、イメージがわきやすく面白かった。結末にちょっと驚いてしまったが、聴こえない音が聴こえてくるようでそこがいいな、と思った。

  • 今の技術は、可聴域以上の音をちゃんと入れてる盤なんかもでてるんだっけか?技術の進歩って想像通りというか、でもそれって想像できただけで、思いもよらなかったことなのかもしれない。って、全然関係ないところで考えてしまった。お台場までランニングしてやろうか。

  • 自然界の無音。神の沈黙。ぐるりと白銀の世界で神のみが作り出す「無音」の世界。そして、神が作り出す生の息吹。

  • 進化・高度化とは、何か?

  • さらっと読めた。らしい作品だなと感じた。

  • イメージっていうのは視覚だと思うけれど、この小説からは聴覚に訴えるイメージが次々と出てくる。
    ラストの流氷のシーンなんかを読むと、本当に「無音」の世界を体験してみたくなる。

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