ミラクル (新潮文庫)

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著者 : 辻仁成
制作 : 望月 通陽 
  • 新潮社 (1997年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361246

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ミラクル (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 大人になるとはどういうことかを,母は生きているという嘘と向き合う少年を通して描く内容.母とは許してくれる存在である,という主張に従って,母親らしい人に向かっていろいろな狼藉を働いて許してくれるかどうかを試すアルの無垢さが印象に残った.私の両親は今に至るまで健在で至って普通の家庭であるが,それ自体が持つ温かみが,そうでない人にとってどう映るかということを,考えさせられる一冊だった.

  • 挿絵がかわいい!
    内容は青少年読書感想文課題図書になっただけあって、すごく読みやすい。
    主人公アルの心の変化(奇跡)が、温かくも哀しい。

  • 父親の役割は許さないこと。母親の役割は許すこと。その役割は、たとえ母が亡くなっても変わらない。だからみんな許されてる。そこに存在すること、これからも生きていくこと、すべて。

  • 絵本のような、そんな切ないファンタジーでした。不思議で暖かくて、挿絵がなんとも言えない気持ちに拍車をかけます。

    本当にオルゴールの中のような?なんだかふと見た夢の中のような、フワフワしたそんな幻想のような一冊です。(*^^*)

    辻仁成の筆力に感服。

    世界がとてももろくもふと入り込んでしまうような危うさが夢中にさせてくれます!!!!

  • 物語は最後の余韻もよく、いい話だったが、辻氏が現在父子家庭であることや、あとがきに載っていた南果歩との間の息子とは現在離れ離れであることなどを知るといろいろと考えてしまう。

  • 子どもにつき続ける大人の優しい嘘

    そして最後
    その大人の優しい嘘に答える
    子どもの優しい嘘

    嘘をつくのは一概に悪いことではない

  • 年を重ねるごとに、この話から受ける印象は変わっていく。それでも、幾つになってもこの話には優しいところがあって、それなりの難しさを含んでいるように思われる。

  • 「子供の頃はあったのに、大人になると無くなってしまうものがたくさんある。それらを幾つ無くしたかで、人はどれほど大人になれたかを計るようだ。」

    悲しみの深さは相対的なものでははかれない。誰かのものさしではかるものではない。大人だから、とか子どもだから、とか、そんなものに囲まれるべきものじゃないと思う。もっと自由で、誰も邪魔できないものだと思う。

    ゆるしてくれるお母さん、ゆるさないお父さん
    示し方は違うけれどどちらも愛情であることには変わりなくて
    きちんとそれを愛情として受け入れられる想像力と心のやわらかさを持っていたい。たとえ大人になって、色々なものを失ったとしても。
    でも大人になったからこその、増えていく良いものもきっとあるよね。

  • 一粒。
    ほんのぽっちり。
    ひとりで
    静かな夜に
    読む、だからです。


    わたしと違うははをもつ、
    たくさんの
    ひと。
    こどもたち。
    のことは想えないけど、ふいに思う。

  • 読み終わったとき、「子供の涙は、大人の涙より軽いわけじゃない」的なことを言ってたケストナー氏の言葉がふと浮かんだ。同時に、大人の心が子供より強いわけでも無いんだろうな、とも思った。

  • 高校生の時の読書感想文の課題書になっていたのがきっかけで何度も繰り返し読むことになった1冊です。

    飲んだくれのパパとその息子のお話です。ママはずいぶんと前からお仕事に行って帰ってきていません。パパに聞いたところ、今度のクリスマスに帰ってくるらしいのですが・・・。

    息子にはちょっと変わった友達がいます。その友達を通して、少しずついろんなことがわかっていくそんなお話です。

    これをきっかけに辻氏の本を読みまくりました。大人の内容が多いのですが、これは高校生でも読める感動するお話です。

    最後の終わり方も好きな作品です。

  • お母さんの存在を信じる少年の話。心の空虚感と生きる物語。

  • 童話のようなやさしい話だった。イラストもふしぎでかわいい。

  • 心あたたまる。忘れたころに読んでは涙。

  • なんともおしゃれな感じの話。
    母親が「許してくれる人」っていう定義は新鮮だった。

  • 幽霊の存在が出てきたあたりで、
    あっ。アルは普通じゃないんだ。(精神的に)
    と感じた自分に、大人になったんだなぁと感じた。笑

    何も感じなかった。
    へー。
    みたいな感じ。

    アルは、結局、現実逃避を続けてるってこと?
    大人になりましたが、受け入れましたが、
    現実逃避も続けます。

    もっと違うのかなぁ...
    人それぞれの解釈って、苦手。。

    他人のレビューをみて、納得。
    アルは最後大人になったんだ。
    お父さんのために、嘘をついたのね。

    納得。


    もっとたくさん、本をよもー!

  • 人間は現実を生きる生き物で、大人になればなるほど、色々な物を失うのだ。
    いつまでも忘れないで、なくさないでいれば子供のままでいられるのかもしれない。
    子供のままでいることは良いことでもなければ、悪いことでもない。
    また逆もしかり。
    私たちは好きな方を選べばよいのだ。

    なんだか気持ちが軽くなった。未来が明るくなった気がした。

  • 「ほんのまくら」で購入。アルが痛々しくて(しょうがないんだけど)見てられない部分がありましたが、それなりに面白かったと思います。

    1時間かからずに読み終わるくらい短く終わる分安いですし、興味あったらとりあえず買ってみてはいかがでしょうか。

  • 一度も会ったことのないママを探し続ける、ジャズピアニストの息子のアル。

    いるはずなんかない。

    それでも信じ続けるひたむきな子供の心が、大人の心を揺さぶる素朴で暖かい話。


    アルと、彼にしか見えない2人の幽霊との会話より:

    さっきも言ったように、それはお前次第だ。

    時間や、システムや、社会の愚かな流れに、振り回されるような人生を選んだ瞬間から、お前は私たちを見ることが出来なくなる。しかし、まぁ、それも決して悪いことではないんだよ。振り回されて生きることもまた一方では真実だ。

    さよう、悪いことではない。悪いと決めつけることも悪い。お前は好きな方を選べばよい。誰も強制はしないよ。

  • アル、ダタ、エラソーニに会いたいw

  • 自分には奥が深すぎて物足りない。

    アルが旅中母親を探す物語

  • ただでさえページ少ないのに見開き右ページが必ず絵になってる。独特の雰囲気を出してるけどちょっともったいない。それで小説自体は見た目より少ないから2,3時間で読める。
    「大人になるとはどういうことか」という質問に対してよくある一つの答えをテーマにしたお話。

  • 人の家にあったのを勝手に読みました。
    母親がいないって、本当に切ない……。
    で、最後はどうなったんですか?全然わからなかった。

  • 「ねえ、ママ、アイスクリームが食べたい」

  • 息子の誕生と引き換えに最愛の妻を失ってしまい、
    その事実を受け止められない父親に
    「ママは忙しくて帰ってこれないんだよ」と教えられて育つ男の子。
    その男の子の前だけに現れる、優しい二人の幽霊。
    ママって何があっても最後には自分のことを許してくれる存在だと
    その情報を手がかりに、
    日々街を歩いて自分を許してくれる人を探す男の子。
    そのひたむきさに、胸が苦しくなりました。

    「子供の頃はあったのに、大人になると無くなってしまうものがたくさんある。
    それらを幾つ無くしたかで、人はどれほど大人になれたかを計るようだ。」
    冒頭の一文。

    新しいものを得るためには、捨てなければいけないものもある。
    けど、ずっと、きれいなものを求めていきたい。
    そして、それを求め続けられるたくましさを持ちたいな、と、思うのです。

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