ミラクル (新潮文庫)

  • 745人登録
  • 3.45評価
    • (75)
    • (74)
    • (240)
    • (21)
    • (8)
  • 123レビュー
著者 : 辻仁成
制作 : 望月 通陽 
  • 新潮社 (1997年7月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361246

ミラクル (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 大人になるとはどういうことかを,母は生きているという嘘と向き合う少年を通して描く内容.母とは許してくれる存在である,という主張に従って,母親らしい人に向かっていろいろな狼藉を働いて許してくれるかどうかを試すアルの無垢さが印象に残った.私の両親は今に至るまで健在で至って普通の家庭であるが,それ自体が持つ温かみが,そうでない人にとってどう映るかということを,考えさせられる一冊だった.

  • 挿絵がかわいい!
    内容は青少年読書感想文課題図書になっただけあって、すごく読みやすい。
    主人公アルの心の変化(奇跡)が、温かくも哀しい。

  • 父親の役割は許さないこと。母親の役割は許すこと。その役割は、たとえ母が亡くなっても変わらない。だからみんな許されてる。そこに存在すること、これからも生きていくこと、すべて。

  • 絵本のような、そんな切ないファンタジーでした。不思議で暖かくて、挿絵がなんとも言えない気持ちに拍車をかけます。

    本当にオルゴールの中のような?なんだかふと見た夢の中のような、フワフワしたそんな幻想のような一冊です。(*^^*)

    辻仁成の筆力に感服。

    世界がとてももろくもふと入り込んでしまうような危うさが夢中にさせてくれます!!!!

  • 物語は最後の余韻もよく、いい話だったが、辻氏が現在父子家庭であることや、あとがきに載っていた南果歩との間の息子とは現在離れ離れであることなどを知るといろいろと考えてしまう。

  • 子どもにつき続ける大人の優しい嘘

    そして最後
    その大人の優しい嘘に答える
    子どもの優しい嘘

    嘘をつくのは一概に悪いことではない

  • 年を重ねるごとに、この話から受ける印象は変わっていく。それでも、幾つになってもこの話には優しいところがあって、それなりの難しさを含んでいるように思われる。

  • 「子供の頃はあったのに、大人になると無くなってしまうものがたくさんある。それらを幾つ無くしたかで、人はどれほど大人になれたかを計るようだ。」

    悲しみの深さは相対的なものでははかれない。誰かのものさしではかるものではない。大人だから、とか子どもだから、とか、そんなものに囲まれるべきものじゃないと思う。もっと自由で、誰も邪魔できないものだと思う。

    ゆるしてくれるお母さん、ゆるさないお父さん
    示し方は違うけれどどちらも愛情であることには変わりなくて
    きちんとそれを愛情として受け入れられる想像力と心のやわらかさを持っていたい。たとえ大人になって、色々なものを失ったとしても。
    でも大人になったからこその、増えていく良いものもきっとあるよね。

  • 一粒。
    ほんのぽっちり。
    ひとりで
    静かな夜に
    読む、だからです。


    わたしと違うははをもつ、
    たくさんの
    ひと。
    こどもたち。
    のことは想えないけど、ふいに思う。

  • 読み終わったとき、「子供の涙は、大人の涙より軽いわけじゃない」的なことを言ってたケストナー氏の言葉がふと浮かんだ。同時に、大人の心が子供より強いわけでも無いんだろうな、とも思った。

全123件中 1 - 10件を表示

辻仁成の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
綿矢 りさ
有効な右矢印 無効な右矢印

ミラクル (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ミラクル (新潮文庫)の単行本

ツイートする