愛をください (新潮文庫)

  • 434人登録
  • 3.65評価
    • (71)
    • (60)
    • (147)
    • (12)
    • (1)
  • 86レビュー
著者 : 辻仁成
  • 新潮社 (2003年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361291

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
江國 香織
有効な右矢印 無効な右矢印

愛をください (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • (日本語日本文学科4年 小川さんより)

    『冷静と情熱のあいだ』に代表されるように、情熱的な恋愛を描くイメージのある辻仁成。なんだか、男性の恋愛小説家の作品ってむず痒い感じがして、今まで読まず嫌いをしておりました。
    しかし或る日、ふと思い立って古本屋で手に取ったのがこの『愛をください』です。ネタバレになるので内容は割愛させて頂きますが、一組の男女の手紙のやり取りによって話が進行していきます。これが泣ける、泣ける、泣ける!
    家族愛に、親子愛・・・と愛にはいろいろな形があると思いますがこの二人の間には・・・。とにかく泣ける、というのは保証します。
    最近、ストレス解消に“涙活”なるものが流行っているようですが、涙活のお伴にいかがでしょうか。

  • 積ん読期間がとても長かったが読み終わりました。

    どうしても菅野美穂の顔が出てきちゃうけどラストにはうるっときたよ。

  • 養護施設で愛を知らずに育ち、人を信じることができなくなってしまった李理香。生きる意味も分からなくなり、自殺未遂を何度か繰り返していた。
    そんな李理香の前に突然届いた一通の手紙。同じような境遇を持つ基次郎という存在。しかし、それは文通の中だけの繋がりという不思議な関係。
    18歳で施設を出なければならない李理香を文通を通して基次郎が励まし、導いていく。

    文通で話が進んでいく事によって、別々の場所で生きている2人の世界が次々と切り替わりながら進んでいく。

    愛とは何なのか、生きるとはどういう事なのか。そんな事を問いかけてくる内容であったように思う。
    また、生きていると幸福な事ばかりではなく辛いこともある人間の世界。そんな世をどう生きていくのか。対象的に死んでいく間際の人は何を思い生きようとするのか、ということも考えさせられる内容だった。
    本書の内容は、美しく綺麗に書かれていたが、人間の生々しさが伝わる内容であったと思う。

  • 文通の手紙の文面が、まるで朗読劇のように、2人を支え合う。1回めはその物語の優しさに共感し、2回めはその裏にある強さと優しさを感じられる。

  • 手紙(文通)ですべてを表現したストーリー。高校生(孤児)が知らない男性と手紙で内心を打ち明けながら成長していく。

  • 『愛をください』

    同タイトルでの曲は有名で好きなんだけども、小説ははじめて読んだ。

    自殺未遂をきっかけに、ある男性と手紙のやり取りを行うことになった少女、李理香(りりか)。
    このやり取りのルールは、「真実だけを告げること」「相手に絶対に合わないこと」。

    物語は全編が手紙で構成されていて、手紙ならではの時間や距離感が切なく現されている。

    不思議と、李理香(りりか)の手紙を読む基次郎(もとじろう)の気持ち、基次郎の手紙を読む李理香の気持ちにも感情移入できるし、その手紙を書いた本人にも感情移入できた。

    手紙のやり取りの進行が交互にリズミックに行く時もあれば一方的な時もあり、、、読者としては不思議な時間感覚を覚えた。相手からの手紙を待ちわび、次の手紙を書き、送る気持ちが切なかった。

    終盤に大きな展開を向かえるんだけども、ただ「文通相手に会えてメデタシ」とかそんな単純なものではなく、そこも手紙ならではの静けさを保ちつつ、感情の高ぶりをヒシヒシと感じるものだった。

    時間と空間の距離感と切なさを感じた、よい物語だった。

    ----------------
    【内容(「BOOK」データベースより)】
    愛を知らずに育ち、生きることに倦んでいる君に、僕の想いは伝わるだろうか。もう君は一人じゃない。僕が必ず君を受け止めるから―。養護施設で成長し、自殺未遂を繰り返す十八歳の李理香の許に届いた一通の手紙。自らも同じ境遇だと明かす手紙の主・基次郎の素直な文面に、李理香も心を開くようになるが、意外な運命が二人を待ち受ける。往復書簡が織り成す、至純な愛の物語。

    【内容(「MARC」データベースより)】
    「追伸 幸せは君の手の中にあるよ。ありがとう。そして覚えておいて、僕はいつも君のそばにいるよ」 李理香と基次郎、二人の往復書簡が織り成す愛と孤独と再生の物語。
    ----------------
    【目次】
    ・本当の気持隠しているカメレオン
    ・白鳥になりたいペンギン
    ・片足でふんばるフラミンゴ
    ・おしゃべりな九官鳥
    ・心に棘を生やしているサボテン
    ・徹夜明けの赤目のウサギ
    ・どこか隅の方で僕も生きているんだ
    ----------------

  • 真実だけを語り合う手紙のやり取り。励まされてちょっとずつ成長していくリリカ。基次郎のことも励ましたい、力になりたいと思うのだが。初めの頃は、危なっかしい李理香。後半、新たな真実にぐっとくる。

  • 入院中、食堂で読んでいたら、クライマックスで自然に涙が溢れてきました(T_T)

  • ずいぶん前にドラマを見たことがあり、自宅に本があったので久しぶりに再読。
    でも全く内容を覚えていなかった…もちろんラストも。
    覚えていたのは菅野美穂のイメージだけ。

    手紙のやりとりなので、話自体は読みやすいけど、内容が濃いというか苦しい…。
    そして途中でラストを思い出した!

    今回は家じゃなくて外で読んでいたので、最後に集中できなかった…
    家でひとりで読みたいかも。

  • うるっときた~

    すべてが手紙の内容だけで
    構成されている物語
    手紙だから書ける言葉が
    すげぇ~
    いいんだよ~

    今のメールの時代に
    あえて自筆で書く手紙と

    「追伸 幸せは君の手の中にあるよ。
    ありがとう。
    そして覚えておいて、
    僕はいつも君のそばにいるよ」

    この文章

    こういう意味があったのか
    感動した
    涙した。

  • 文通という形で、手紙のやりとりだけで構成されている物語。
    読み始めたときは、
    今のご時世で若い男女がこれだけの長い文章を毎回書くわけがない、
    という違和感があったのだが、
    読み進めていくうちに、全く気にならなくなり、むしろ引き込まれ、
    早く次が読みたいと思いながら一気に読了した。
    最後の日記のコピー部分は、切なくて涙が出た。

  • 【497】

    原作は書簡のみの描写なのね。
    ドラマを昔やってたのすごい覚えてる。あんま理解してないけどハマってた当時。
    このタイトルの曲も好きだし、辻さんの作品好きだー。
    リズム感が好き。

    そして、久しぶりに泣かされたー。

  • ずいぶん前に一度読んだ本なのに、またラストで泣きそうになった。優しく包まれるような感じ。

  • 文通を続ける二人の往復書簡だけで物語が構成されている。終盤は思いがけない展開で、息つくことなく一気に読むことができた。

  • 絶望していたこの世の中に手紙のやり取りから、これからの人生に希望をいだいてきた主人公。文通相手とは絶対会わないという約束。でも実はその相手は。

    まだ読んだのが一週間前ぐらいなのに、内容を考えてしまった。優しく包まれるような文章で内容までも霞んでしまったのか。好きなのにこの心地。

  • 愛すること。
    愛されること。
    幸せを求めること。
    身近だけれど遠い、手を伸ばしたら届きそうで届かないこと。
    歯がゆさとせつなさに胸が苦しくなる。

    主人公となるのは、施設で育った少女、李理香。
    彼女が自殺未遂をした矢先に届いた手紙。
    李里香と同じ境遇に育ったという基次郎との文通を通して
    少しずつ夢をもち、前向きに生きていくようになる李里香。
    しかし、「絶対に会わない」という約束で続くこの文通には、
    実は隠された真実があった…。

    10年くらい前にドラマ化された作品。
    ドラマは見ていなかったにもかかわらず、
    主演が菅野美穂だったことだけがなぜか印象に残っている。

    辻仁成の作品はなんとなく敬遠していたのだけれど
    (大学の授業で実際にお会いしたときのインパクトが強すぎたせいかも)
    ひさびさに読んでみると思いのほかしっくりきた。
    言葉の相性がいいというか。

    手紙のやりとりだけで進むという形態に苦手意識があったけれど、
    手紙と手紙のあいだの空白の時間があるからこそ、
    状況や感情に深さと幅を感じられるのかもしれない。

    李里香は幸せだと思う。
    これからも幸せであってほしいと思う。

  • ストレートに感情に訴えかけてくる作品。

    涙もろい人は泣いてしまうと思います。

  • 孤独から成熟への煌く日々。
    確かに存在した兄と妹のかけがえのない生の記憶。

  • 2000年に菅野美穂主演でドラマ化。それは全く見ていない。
    往復書簡で進む。ドラマチックな仕掛けがいい。
    辻作品のなかでは、これは好きだなあ。

  • 手紙のやりとりが小説に

    小説はワープロで打たれた文字の羅列だけど

    読んでいくうちにその文字が実際に書かれた

    手紙のように感じるから不思議!

    文章から手紙でしか味わえない手書きの文字

    匂い、手触りを感じられました★

    手紙、久々に書いてみよう!

  • 手紙の往復。読みやすい。

    基次郎によって李理香は生きる方向に向かっていく。

    でも本当の意味で救われたのは李理香じゃなくて、基次郎だったんだよね。

    恋愛じゃなくて、愛。

    下北沢とか梅ヶ丘とか羽根木公園とか。知ってる地名がでてきておもしろかった。

    ラストの日記が泣ける。

  • ドラマの時は興味なくて全く観なかったし、その原作とも知らずに読んだ。

    文通に引き込まれ、ラストでは不覚にも電車の中で号泣してしまった…

  • 文通がしたくなる。旅に出たくなる。
    途中から展開はだんだん読めてくるけど、泣けます。この本を読んでいると、基次郎っぽい文体に自分がなっていく。おかしいか…うん、おかしい。

全86件中 1 - 25件を表示

愛をください (新潮文庫)に関連する談話室の質問

愛をください (新潮文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

愛をください (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

愛をください (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

愛をください (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

愛をください (新潮文庫)の単行本

愛をください (新潮文庫)の文庫

ツイートする