ダリア (新潮文庫 つ 17-12)

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  • Amazon.co.jp ・本 (149ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361321

作品紹介・あらすじ

その男が家にやってきた日から、妻のスープの味が濃くなった。野蛮さとまがまがしさを瞳に宿す、褐色の肌の青年ダリア。彼はすれ違いの一瞬で、平凡な人妻の心を奪い、冒涜の愉楽へと誘い出す。やがてその矛先は家族にも向かっていくが…。果たしてダリアとは何者か。美と悪徳が明滅する官能的な筆致から、もうひとつの現実世界への扉を開く衝撃作。作家生活20周年記念作品。

感想・レビュー・書評

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  • 男と女の、
    昼と夜の、
    光と影の、
    夢と現の、

    神と悪魔の、

    生と死の、
    あいだ。


    そんな感じ。

  • 初めて辻さんの本を読みましたが・・・・
    辻さんの他の本も読んでみよう、という気持ちにはなりませんでした。
    ごめんなさい。

    響いてこなかった・・・。読む側の問題だと思います。
    それだけのこと。
    私は浅い人間なので、深く読みこむ作業が苦手。
    基本ななめ読み。
    その中で自分の心に残った文章、心奪われる言葉に出会った時は
    「いい本だったなぁ」となるし、何も引っかからない場合はサヨナラするだけ。

    辻さんサヨナラ。ごめんなさい。

  • 青年ダリアに惹かれる家族の話。

    生と死についての深い話なんだろうけど いまいちよくわからなかった。。

    春フェスでECHOESを観て辻さんが読みたくなっただ。
    あまりの若々しいお姿に驚いたけど 本に載ってる写真も若いな。

  • 相変わらず、文章の流れがとてもキレイで好きです。
    始めの章が、死者が見えてしまうという生と死の狭間にいる老人の話で、とてもキレイに終わったので、もしかして短編かも?と思いながら次の章に行くと、退屈な主婦の視点からの物語が始まり、やっぱり短編?と思っていたら、ちゃんと一つの物語でした。別々の視点から徐々に全体像が見えてくる感じの構成がとても素敵でこういうの大好き。始めの老人の章が実はキーパーソンになっていたような。辻さんはミステリー系の話も書けそうですよね。

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著者プロフィール

東京生まれ。1989年「ピアニシモ」で第13回すばる文学賞を受賞。以後、作家、ミュージシャン、映画監督など幅広いジャンルで活躍している。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年『白仏』の仏語版「Le Bouddha blanc」でフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。『十年後の恋』『真夜中の子供』『なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない』『父 Mon Pere』他、著書多数。近刊に『父ちゃんの料理教室』『ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール』『パリの"食べる"スープ 一皿で幸せになれる!』がある。パリ在住。


「2022年 『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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