私の銀座 (新潮文庫)

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制作 : 「銀座百点」編集部 
  • 新潮社 (2012年3月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101361819

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私の銀座 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 銀座和光のイラストと、ずらっと並んだ執筆陣にひかれて手に取りました。銀座界隈のミニコミ誌『銀座百点』のエッセイをまとめたもの。

    ファストファッションのお店が幅を利かせる前に、銀座におのぼりさんデビューし、子供度の極端に少ない雰囲気に魅せられた銀座好きの身としては、やっぱり、銀座を描いたエッセイに目が行きます。有吉佐和子さん『私の浪費癖』には、わずかな額のショッピングでも気分を盛り上げることができる、女子の楽しみの真髄が述べられており、その品ある筆致ときっぷのよさが素晴らしいの一言に尽きます。これと桃井かおりさん『二人の銀座』で描かれる、懇意なお店を持つお母様と、遊び場のひとつではあるけれど、そこまでの付き合いはない娘・桃井さんのきまり悪さがつづられるエピソードも素敵。松本幸四郎さんの、役者さんしか知りえない銀座の顔も、口述筆記と思われる筆致で面白く読みました。

    「銀座と私」が大きなくくりのエッセイだと思うのですが、「先生、銀座と関係なくてもいいから、どうか書いてくださいよ」とかなんとかいう、社交辞令的な口説き文句を真に受けて書いたような、まったく関係ないものもある(笑)。とはいっても、執筆陣のみなさんにとっては、銀座はホームであったりアウェイであったり、アンタッチャブルだったりと、さまざまな距離感を持ちながら、そこを足がかりに軽々と語っておられる。その筆致だけでも追うのが愉しいです。この路線で印象に残ったのは、児玉清さんが寄せていらした『思い通りの人生とは』。読書家として知られた児玉さんが紹介される本が意外なセレクトで、しかも普段の児玉さんと違ったトーンでお書きになられているようで、穏やかながら鮮やかに印象に残りました。

    素材の好き嫌いはあれど、文章巧者で鳴らす面々に、安心して読めるエッセイ集だと思いますけど、もうちょっと銀座しばりが効いてほしかったかも…と思ってしまったので、この☆の数です。ちょっとごめんなさい。

  • 東京に旅をする前に、以前歩いた銀座を思い出し、手に取ってみた。
    初めて行った銀座では、ブランドイメージより個性が際立っていた資生堂の地下で若い作家の手による絵画作品を鑑賞して豊かな時間を貰い、次の銀座では、歩行者天国の広い一本道を大切な人と歩いた。
    着飾った大人らしい大人、笑顔が弾ける若い女性、全員が目を輝かせながら高いビルを思い思いの方向を向きながら指差す家族。
    私の記憶では、銀座とゆう街はイメージで彩られた空間や場所であった。
    この本では、あらゆる人々の様々な銀座や物語、人生の断片が切り取られている。
    銀座に纏わる話だけではなく、ある人は高い山の頂きから見渡し、ある人は広い外国から眺め、ある人は舞台の袖を語り。
    中でも、文豪と呼ばれる作家よりも俳優や舞台に立つ人の話の方が、なぜか味わい深く、馴染みのない昔日の人々や、知らないはずの懐かしさを感じさせてくれるエッセイを数多く綴っているのが読んでいて気持ちが和んだ。
    日常を送る中で読んでも、少なからず旅情に浸れます。
    プロばかりではなく、色んな人が書いているからこそ、人々が感じてきた日本の時代の流れの断片も知ることができる。

  • 様々な著名人が執筆してきた「銀座百点」(銀座のお店で作る『銀座百点会』が発行しているタウン誌)の巻頭エッセイ
    。その中の傑作エッセイ60本を集めた本。

    結構いろいろな人が書いている。歌舞伎役者、漫画家、料理研究家などなど。

    やはり何らかの形で銀座に触れているものが多いが、中にはまったく銀座とは関係なさそうなことを書いている人も。
    自由。そういうかんじでいいんだろうな。そういうところが、長く続いている理由なのかもしれない(1955年から現在まで刊行中)。

  • 「銀座のかおりを届ける雑誌」として刊行されている『銀座百店』。そこで掲載されたエッセイを集めたもの。執筆陣が作家はもちろん、映画監督、俳優、などなど多彩で、それこそ「銀座」に象徴される絢爛豪華なオールスター然として面白いです。
    内容は銀座に関する思い出が大半を占める中、そうでないものも多く見られ、どういう基準で選ばれたのか不思議に思う部分もあります。古い時代のものから順に掲載されているので、時代の移り変わりを見るのも面白いです。しかし古い時代のものでも時代が変わったことを書かれたものも多く、人は思い出に生きるものなのかとの想いを抱いたりも。そんな中で銀座は変わらないものとしての象徴であり、変わりゆくものとしての象徴でもあるのが面白いですね。それだけそれぞれの銀座への想いは強いということでしょうか。そしてまた同じく銀座を書かれたものでも書き手によって街を書いているものと、書き手自身を書いているものがあり、書き手の個性も見て取れます。
    僕自身銀座は数回遊びに行った程度ですが、それでも素敵な街だという印象が強いですね。シュッとした感じでいながら懐深くどんな人でも受け容れるような感覚を抱きました。ただぶらりと歩くだけでも楽しいのですね。だからこそ「銀ぶら」という言葉も生まれるのでしょうね。

  • 図書館で。
    色々な方の銀座観…と時々他のエッセイ。
    宮本輝さんの随筆は面白かったです。後、新田次郎の奥さんは藤原ていさんですよね?確かに怖かっただろうな…

    今は銀座も大きな百貨店がにょきにょきしているイメージですが昔は小さいながらも古くから営業している老舗が多かったのかなぁ。昔の銀座も面白かっただろうな。今の海外ブランドがひしめいている銀座もそれなりに面白いと思うけど。

  • まったく銀座のことに触れていない、児玉清氏の「思いどおりの人生とは」が一番印象に残りました。私も会社員として定年が身近に感じられるようになってきましたので、第二の人生をどのように生きるか今からじっくり考えてみたいと思いました。

  • 著者のラインナップが凄い。

  • 914.6
    少々流し読み

  • 逗子図書館にあり

    かなりの著名人が、銀座についてのエピソードに思いを重ねて書いている。

    初〜中盤でちょっと飽きそうになったが、中盤を過ぎたらどんどん読み進んだ。

  • 銀座にまつわるエッセイ集かと思ったら、そうでもないらしい。


    金春通りには個人的な思い入れがあるので、名前が出て来るとなんとなく嬉しい。

  • タウン誌「銀座百点」の巻頭エッセイ、時代を彩った60名が一堂に会した本 それぞれの銀座を知ることができてうれしい 新田次郎、藤原雅彦の親子が含まれているも面白い 私にとっての銀座は、内山さんの作品が陳列されている鳩居堂、銀座三越、少し敷居の高いブランド店が並んでいる街 自然に溶け込めるようになりたいと思う

  • 銀座にまったく関係のないエッセイが案外多いことに驚く。

  • 銀座についてのエッセイ集だと思い込んで読み始めたら、銀座関係ないエッセイも所々混じっていてちょっとぽかんとしましたが、色んな時代のさまざまな観点からのエピソードが読めて興味深いです。

  • 1960年代から2010年に至るまで「銀座百点」というタウン誌に寄せられた
    数々の著名人によるエッセイをまとめた本。
    著名人の文章カタログのごとく、60通りのエッセイが読める。

    銀座とは関係のない内容のエッセイを寄せているひともあれば
    銀座をこよなく心から愛するひともあり、銀座はどうも・・・というひともある。
    それこそが銀座らしさだと私は思った。
    おこがましくも、私も銀座について言葉をつづりたくなったりした。

    小池真理子さん、新藤兼人監督、藤原正彦さんのエッセイは
    銀座とは関係あってもなくても、とても印象深かった。

    どのエッセイも、とても興味深く、それはそれぞれの時代の銀座を
    そこはかとなく匂わせるからなのだろうなと、銀座を愛する私は思った。

  • 「銀座百点」連載からのエッセイ集。
    古いエッセイあればまた新しいエッセイあり、男性が書いたものがあればまた女性が書いたものあり、それぞれの世界、それぞれの視点で書かれているため、まとめて読むとまとまりがないかもしれない。
    ただ、ひとつひとつのエッセイとして読むと、個性あふれる楽しいエッセイが多かった。まとまらないほどの著者が得られるのもまた銀座ならではのことだろう。

  • 本当に豪華な方たちのエッセイが一度に読める贅沢な本です
    1957年の有吉佐和子さんから2010年の林真理子さんまで
    ええ~、この方のエッセイもと嬉しい悲鳴
    向田邦子さん、村上春樹さん、宮本輝さんなど大好きな作家さんや
    桃井かおりさん、もたいまさこさんなどあこがれの女性のエッセイ
    ひとつひとつ大切に楽しんで読みました
    ただ、これだけの人数の方のエッセイを読んでいると
    やっぱり、得手不得手、好き嫌いがはっきりして
    自分のことを再認識し、ちょっと面白かったです

  • タウン誌「銀座百店」に掲載された60人の著名人のエッセイ集。銀座と関係ない話題も面白い。

  • 昭和30年創刊「銀座百点」から選りすぐった60人のエッセイ集。本のオビに「絢爛豪華なオールスターが語る”銀座”への想い」とあるのは伊達ではない。最初の10人だけで、有吉佐和子、司馬遼太郎、松本清張、三島由紀夫、開高健、大江健三郎、山口瞳、遠藤周作、新田次郎、吉行淳之介という顔ぶれである。60人のうちザッと数えても半分くらいは「抜群に」面白いから、本書は「超」お買い得といえよう。それにしても、50年を超える蓄積たるや凄いものがありますな。超一流の書き手によって綴られる「銀座」は、単なる銀座という町の変遷にとどまらず、国民の意識や文化の在り方の移り変わりをも象徴していて、まことに興味深い。買って読む価値のある1冊です。星4つ(5つ満点)。

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私の銀座 (新潮文庫)の作品紹介

「銀座のかおりを届ける雑誌」として1955年に産声を上げた、日本初のタウン誌「銀座百点」。現在も発行され続けており、中でも各界著名人が筆を執った巻頭エッセイは妙味に富む。ノーベル賞や芥川・直木賞受賞者、映画監督、漫画家、料理研究家、そして銀幕のスターたち…創刊当時より誌面を飾った数々の名エッセイから厳選。時代を彩った60名が一堂に会した、傑作アンソロジー。

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