悲しみの中にいる、あなたへの処方箋 (新潮文庫 か 63-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101362427

作品紹介・あらすじ

死別の悲しみにどう向き合うのか、どうすればのり越えられるのか――。積極的に涙を流す、言葉にして苦痛を吐きだす、ひとりで苦しまない、からだを動かす、しっかり悲しむ。最愛の妻をがんで亡くし、自死を考えるほどの最悪の状態から立ち直った医師が、悲嘆に苦しむ人を見守り、支え、あらゆる方法で助けの手をさしのべるグリーフケアについて、自らの体験をもとに綴る、標の書。

感想・レビュー・書評

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  • 誰しもが生まれた段階から死に向かって歩んでいることは否定できない。だからと言って目前に迫っているわけではない死を学ぼうとする人は、いったいどれだけいるだろうか。緩和ケアの浸透によって、少しでも死への恐怖が薄れればいいのだけど。

  • グリーフケア、グリーフワークはまだ浸透していないが、今後、亡くなる人が増える中で重要性は増す。亡くなる人だけでなく、遺される人のためにも考え方、ケアの対応のできる人が増えていくことを願う。2019.6.15

  • 著者自身、奥様を喪い絶望の淵から立ち直られた経験を基に、同様な経験をした人がどんな精神状態になり、その時どうするのが良いのかを医学的に説明されている。身近な人を喪う悲しみというのは実際に経験してみないとなかなか言葉では説明できないけれど、その難しい説明を上手く表されたと思う。

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著者プロフィール

1941年生まれ。東京大学医学部卒業。同大学医学部泌尿器科文部教官助手をつとめながら、がんの基礎研究に携わる。75年、国立がんセンター勤務。病院手術部長、病院長、中央病院長などを経て、2002年、国立がんセンター総長、07年、同センター名誉総長となる。現在、日本対がん協会会長。著書に、『前立腺がんで死なないために』(読売新聞社)、『妻を看取る日 国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録』『悲しみの中にいる、あなたへの処方箋』(新潮社)他多数。

「2019年 『亡き妻と歩いた四国巡礼日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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