ザ・ベストテン (新潮文庫)

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著者 : 山田修爾
  • 新潮社 (2011年12月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101363417

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ザ・ベストテン (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 黒柳さんの「トットひとり」を読んだ時に、この本の事が書かれていたので読んでみた。

    私の小・中・高とやっていた青春の、そしてとても懐かしい番組だ。毎週欠かさず見ていたはずだ。だからいろんなエピソードが脳裏にも甦るし、とても読みやすい内容だった。制作の舞台裏を知る事も出来るし。
    黒柳さんと久米さんのコンビは最強。

  •  本書は、「ザ・ベストテン」の放送開始当初から終了までディレクター、プロデューサーを務めた著者による番組の回顧録である。この伝説的番組のエピソードは、近年「中居正広の金スマ」を通じてよく語られるが、それでも毎週この番組にどっぷり使っていた世代には、往時を偲びつつ読み応えのある一冊だと思う。
     圧巻は、巻末付録の「『ザ・ベストテン』全603回ベストテンランキング一覧」。これだけで、実に本書の1/4(約90頁)を占める。日本の音楽史を分析する上での一次史料と言っても、過言ではなかろう(笑)。
     この一覧を眺めているだけで、いろいろな事実が判明する。たとえば、松田聖子と中森明菜のデビュー曲は、ともにランクインしたことがない。セカンドシングルでも、聖子の「青い珊瑚礁」が1位を獲得するのは初登場から6週間後、明菜に至っては「少女A」が11週ランクインしても1位にはなれず、サードシングルの「セカンド・ラブ」を待たねばならなかった。
     ただ、良い思い出ばかりがベストテンではない。本書では触れられていないが、岡田有希子が突然この世から去った2日後の放送では、登場する歌手の顔が全員悲しみに包まれていた。一覧で当日のランキングを確認してみると、10位南野陽子の曲名が「悲しみモニュメント」、7位斉藤由貴の曲名が「悲しみよこんにちは」だったのは、単なる偶然ではないのかもしれない。

  • 面白かった。なんという番組だったんだろう。
    オンタイムで見ていたかどうか怪しいくらいの年代だが、
    海外中継や秒単位の調整がいる飛行機/新幹線をからめた演出、美術スタッフの頑張りなど、毎週見ていたとしたら楽しみだったろうと思う。伝説をあげたら枚挙にいとまなし!

    司会の人選もぴったりだったんだなぁ。
    「徹子さんが泣いているから」のところは、素晴らしいコメントだと思う。

    心がほかほかする記録。

  • 現在はテレビが複数台ある家庭が多いと存じますが、かつては一家に一台、家族の団欒の場所に鎮座してゐました。兄弟姉妹の多い時代で、チャンネル争ひも熾烈を極めてゐたと言ひます(我が家では、さういふことは無かつたが)。個人的な感覚では1970年代の10年間がその時代ではないかと。
    当然、家族の皆が同じ番組を視聴してゐた訳で、興味の有無に関係なく、共通の話題となり得たのでした。
    日本中の庶民がそんな感じだから、子供たちは翌日学校で、例へば昨夜放送されたドリフの番組の話題で盛り上がることができたのであります。

    また当時は、「歌番組」も全盛時代でして、各局が競つて流行歌手を登場させてゐました。人気歌手は多忙を極め、バラエティ番組なんかでも、必ず歌手が持ち歌を披露するコオナアがありました。さういへば、当時は繁華街を歩いてゐても、どこかしらからヒット曲が流れてきたものです。ゆゑに、自分の好みの曲でなくても、贔屓の歌手の唄でなくても、ヒット曲は皆が認識してゐました。ウチの父なんぞは、自分の嫌ひな歌手の唄が流れてくると、「何でこんなくだらん歌が流行るんだ」と苦虫顔で毒づく一方、その歌を平気で口ずさむのでした。

    「ザ・ベストテン」は、さういふ時代が最後の輝きを見せてゐた時期に始まつた歌番組であります。前例のない「ランキング形式」を採用したことや、司会に黒柳徹子さんと久米宏さんを起用したことなどが功を奏して、大人気番組となりました。
    やらせのないランキングを、といふことを重視したため、たとへ山口百恵さんでも11位なら出演できず、逆にテレビ出演拒否が分かつてゐる歌手でも、ランキングにあげた上で「欠席」としてゐました。そのたび久米宏さんが律儀に視聴者に謝罪してゐたのが印象的です。

    本書『ザ・ベストテン』の著者・山田修爾氏は、この番組の誕生から終了まで一部始終に関つたディレクター、プロデューサーといふことです。誕生時の苦しみ、ベテランと若手の確執、生番組ならでは事故の数々、スタア歌手との意外な交流など、本人でなければ書けない裏話が満載であります。著者と黒柳徹子さんとの特別対談も収録。さらに巻末には、全603回分の「ベストテンランキング一覧」が。これを見ると、わたくしの場合、70年代まではほとんどの曲を知つてゐるのに対し、80年代以降は、自分の贔屓歌手以外の曲はほとんど知らない。このあたりから核家族化とか、テレビは一人に一台の時代とかに突入するのでせうかね。
    「ザ・ベストテン」をリアルタイムで観てゐた人にとつては、丸ごと楽しめる一冊ではないでせうか。

    http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-667.html

  • クドカンの本に紹介されていたので読みました。
    ちょうど小学生の頃にテレビで番組を見ていましたが、このような舞台裏があったとは。
    ケータイのない時代に、大変だっただろうなぁ。

  • 図書館。
    やっぱ久米・黒柳コンビがよかったのだな、あの番組は。

  •  この前、家に帰ってたまたまつけたテレビで、黒柳徹子さんと久米宏さんがお二人で登場して当時の話をされていました。私ぐらいの年代の者にとっては、強く印象に残っている番組のひとつですね、TBS毎週木曜日夜9時からの「ザ・ベストテン」。
     本書の著者は、「ザ・ベストテン」の生みの親、元TBSプロデューサー山田修爾氏です。
     その山田氏が、エポックメイキングな番組の誕生から、毎週の番組制作、そして幕引きまで、怒涛の荒波にもまれ続けた『ザ・ベストテン』の歴史を、数々のエピソードとともに語り尽くします。前例の有無に囚われず新しいものにチャレンジし続けたエネルギーが、本書のそこここに迸っています。

  • へーそんなことがあったんだー、と思いながら読んだ。今と技術も違うだろうし、中継とかもたいへんそう。

  • まぁ懐かしさが先に色々と。
    本としてはいかがなモノかと…。

  • 最初の方の裏話はそれなりに楽しく読むんだけど、だんだん作る方も出るほうも自分の生活なんてそっちのけなんだなあ、と思うと薄ら寒くなってきた。

  • 年代的にストライクの内容。青春期がオーバーラップしてよみがえった。もっとたくさん書いて欲しかった。

  • まぁまぁ。物心ついたころ見ていた番組なので懐かしかった。
    あんまり覚えてないけどね。

  • 自分のような「ザ・ベストテン」を毎週観ていた世代にとっては、期待を裏切らない内容。松山千春が「最初で最後の」テレビ出演時にテレビの向こうで起きていた事実や、数多くの海外・国内中継時のハプニングなどが細かく紹介されている。著者と黒柳徹子の対談も面白いし、全てのベストテンランキング曲一覧も資料的価値あり。

  • 年寄りの回想・自慢が全開。
    現在の音楽番組を批判していないだけまだましか。

  • 仕事の資料用に購入。エピソード中心で、音楽的な考察はほとんどなし。そのエピソードも、主だったところはウィキペディアに転載されているのをすでに読んでいたので新鮮味は薄い。

  • あのオバケ番組「ザ・ベストテン」のプロデューサーの回顧録である。

    ちょうどこの番組は、オレが高校生くらいに始まったのかな。
    毎週木曜日の21時にこの番組を見るのが、当時のお茶の間では当たり前!
    誰が1位を取るのか・・そんなことでワクワクしたものである。

    この本では、番組にまつわる数々のエピソードを紹介。
    なかなか番組に出ないアーティストをどう口説き落としたのか、はたまた生放送の裏方の苦労とか・・。テレビ好きのオレとしては非常に面白かったですね。

    今も鮮明に記憶しているサザンオールスターズの初出演はジョギング姿だったとか・・。

    そして巻末には、何と第1回放映から最終第603回までのベストテンの曲がデータベースとして収録。
    さてここでクイズです。第1回放映と、第603回の放映時の1位の曲は何だったでしょうか?

    ・・・答え・・・
    第001回 UFO / ピンクレディ(1978.1.19)
    第603回 黄砂に吹かれて / 工藤静香(1989.9.28)

    だそうです。・・・この情報が貴重だと思った方はぜひ買ってください(笑)

  • 最近、改めて昔の歌謡曲を聴きなおしている。近頃の流行り歌と違い、歌手名や局のタイトルはキチンと読めるし、メロディー・ラインはしっかり追えるし、歌詞も泣かせるし、何と言っても歌が本当に上手い。三波春夫、三橋美智也、橋幸夫、前川清、ちあきなおみ、都はるみ、弘田三枝子、水前寺清子など等枚挙に暇が無いが本当に聴かせる名曲揃いだ。

    とは言え、彼らの全盛期であった頃には自分はまだ子供でその良さは理解できなかったし、その後は高校・大学と進むにつれ「歌謡曲なんて!」と馬鹿にして聴いてもいなかったのだから仕方ない。しかし一方では彼らがTVで歌う機会もまた減ってしまい自然と耳にすることも減ってしまっていた。

    そんな風潮を決定的にしたのがある意味ではTBSの名物歌番組「ザ・ベストテン」かもしれない。この番組が始まったのが1978年1月19日、そして11年半、合計603回の放映を数えての1989年9月28日に終了した長寿番組だ。TV局が出演歌手を選ぶキャスティング方式ではなく、視聴者葉書・レコード売上・ラジオ番組ランキング・有線放送ランキングから算出されるランキング方式での歌番組、しかも生放送とまさに画期的なものだった。(司会者にと交渉しに行った黒柳徹子に「決してそのランキングを恣意的に変更しないことが条件」と言われたそうで毎週必ずランキング集計表を作成して黒柳と久米宏に見せていたそうだ。)本書はその番組の最初から最終回まで担当したディレクター・プロデューサーの番組記録だ。

    紛れも無く一時代を築いた歌番組「ザ・ベストテン」ではあるものの、一方でいみじくも同番組の功罪として挙げられているのが、ランキング形式であるが故に「歌手の縦社会(構造)を崩壊」させてしまったことと、「曲と歌手の寿命を縮めてしまった」ことだと言う。

    年齢や此れまでの実績には全く関係無く瞬間的な人気さえ有れば、売れさえすれば番組の顔になれる下克上時代の幕開けだ。良い曲を長く歌いついでもヒット曲ランキングのトップ10に入らなければ番組には呼ばれないし、ましてやトリも取れない。ベテラン歌手不遇の時代とも言える。毎週毎週のランキングを追いかけることで、売れなくなると直ぐに新曲を出すという短距離競争となり、長距離走者の代表のような演歌、長く歌われる国民誰もが知っている曲という存在そのものが消えていくというわけだ。

    そんな事をつらつら考えながら巻末の全603回分のベストテン曲目を見てみるのも一興かもしれない。果たしてどれ位判るだろうか、そして今でも歌えるか(歌いたいのか)試してみるのも良いかもしれない。

  • 何かの番組で知った話が多かったけど中継の話しは面白かった。当時は報道以外で系列局とつなぐことがなかったとか。

  • 14番乗り。気になる。(2012/1/9)

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ザ・ベストテン (新潮文庫)の作品紹介

毎週木曜日夜9時-誰もが唄える歌があふれていた歌謡曲の黄金時代。誰もがこの番組に釘付けだった。黒柳徹子・久米宏の名司会、ランキング方式での歌手の出演、ハプニング連続の生放送、生中継。70年代〜80年代を彩った音楽シーンがそこにあつまっていた。番組の誕生から終焉までをすべてに携わってきた男が綴る黒柳徹子さんとの記念対談と「全ベストテンランキング一覧」も収録。

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