顔: Faces (新潮文庫 は 55-1)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101364919

感想・レビュー・書評

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  • この夏だったか、彼のコンサートに行った。絵を描き、音を楽しみ、料理をたしなむエンターテイナー、葉加瀬太郎。
    人は何をやるにしても、“何を表現したいのか” が重要であって、それを現実にするために求められるのが、オリジナルの力。やっていることが周りの皆に伝わるか否かは、自己満足で終わってしまうのかどうかで決まるという。確かに。
    私はどんな「顔」を持っているんだろう。そしてそれがこれから変わって行くのであれば、どんな色を放つんだろうな。
    また彼のコンサートに行きたくなってきた。

  • 音楽、絵、料理が好きなのは、みんなを喜ばせたいから。

    そういう葉加瀬さんの生き方・考え方に、パワーをもらいました。
    素敵です。

  • 古本屋で見つけて、じゃあ…と買ったのに面白かった!

  •  葉加瀬太郎さんは、テレビによくでてくるバイオリニスト。

     実は、絵も本もかいている。

     まったく、気楽な本だが、なかなか含蓄がある面もある。

    (1)ひらめきは、神様からのプレゼントのようなものだと思う。そのプレゼントは努力していない人間のところには届かない。(p196)

    (2)フランス革命が起きたのは、モーツアルトが死ぬ2年前のこと。彼が宮廷を捨てたのと同じくして、封建体制を打倒する動きが始まった。(p151)

    (3)ミュージシャンが学歴で商売しようとしてもロクな結果にならない。(p61)

     葉加瀬さんは芸大だが、どこの世界でも学歴では商売にならない。

     フェイスブックに個人情報が書いてあるので、東大卒業生向けの就職案内がでてくるが、東大ということで求職する企業などまったくあてにならないと思う。

  • 子供のころのバイオリンとの出会いや、芸大に通っていた頃の話は面白かった。

  • 成功した人はみんな少なからず努力している。それは確かだろう。でも、少なからず努力した人が成功するとは限らないのが現実。その意味でビジネスとアートのバランスが取れているということなのかな。

  • ごくごく普通の家庭に生まれ育った団地育ちの葉加瀬太郎さん。好きな女の子に振り向いてもらいたい一心でヴァイオリンを猛練習し始めたとのこで、なんとも微笑ましい。

    高校の音楽科から芸大、アーティスト活動から今に至るまでが描かれているのだが、また文章が上手くて嫌味なくスッと入ってきます。

  • 単なる経歴紹介や出来事日記のような自伝というのとは違う。
    自身の考え方や、そのルーツを掘り下げて説明するための自伝。
    そんな印象をもった。

    ―本文p.148より―
    「僕はいつも作家という人間そのものに興味をそそられる。その人が、どうしてその作品を作ろうと思ったのか。あるいは、作らなければならなかったのか。それを知るのがおもしろい。」

  • 葉加瀬太郎の自伝。幼少から、クライズラー&カンパニーの頃の話、絵描きの道の事など纏められてた。変な人だと思っていたけど、やっぱり変な人だと思った、良い意味で。

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著者プロフィール

葉加瀬太郎(はかせたろう)
1990年「クライズラー&カンパニー」のヴァイオリニストとしてデビュー。
セリーヌ・ディオンとの共演で世界的存在となる。
1996年よりソロでの活動を開始。2002年、自身が音楽総監督を務めるレーベルHATSを設立。
2007年秋からロンドンへ拠点を移す。
代表作「エトピリカ」「情熱大陸」を始め、NHK朝ドラのテーマ曲「ひまわり」など、テレビのテーマ曲や企業CM曲など、これまでの作品は400曲以上にのぼる。
自身のコンサートツアーにおいては年間100本近い公演を毎年行い、日本全国そして世界に向けて葉加瀬太郎の音楽を発信し続けている。
日本ゴールドディスク大賞他、受賞多数。
2018年開校のオンライン・バイオリンスクール、葉加瀬アカデミー校長。
2022年4月より東京藝術大学客員教授。
2022年8月17日、ニューアルバムBEAUTIFUL WORLDを発売。

「2022年 『CD付 頭のいい子が育つ 葉加瀬太郎の英語のうた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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