叛旗は胸にありて (新潮文庫)

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著者 : 犬飼六岐
  • 新潮社 (2011年9月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101365817

叛旗は胸にありて (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  •  冴えない浪人熊谷三郎兵衛の活躍を、由比正雪の乱を材にとり描く歴史小説。

     江戸幕府からおよそ50年。幕府の政策により大量の浪人が発生。この状況を打破するため軍学者の由比正雪が浪人たちとともに幕府転覆計画をたくらんだのが由比正雪の乱です。慶安の変とも言われています。(wikipediaより)

     テンポ良し、ストーリー良し、登場人物良しの良作になっていると思います。あれよあれよという間にとんでもない計画に巻き込まれていく三郎兵衛の姿には同情とともに少しの可笑しさがあるように書かれています。三郎兵衛以外の登場人物たちもキャラが立っていて分かりやすいです。

     そんな三郎兵衛の後半奮闘する姿はもちろんのこと、自らの信念のため行動する他の仲間たちの姿もしっかりと描かれていて、彼らの思いに胸が打たれます。

     切ないラストで終わるものと思いきや、彼らの行動が後の時代に受け継がれていることを示すエピローグを、最後に挟んでいるあたりがまたニクイです。これによって物語が一段と締まった感じで閉じられていると思います。

     久々の江戸時代が舞台の小説だったので、ぱっと雰囲気になじめるか心配でもあったのですが、それにも関わらず出来のいい新鋭の時代小説家の作品が読めたのはかなりうれしいところ。犬飼さんの作品も今後注目しようと思います。

  • 帯の「走れ、三郎兵衛、走れ!浪人たちの未来はその脚に掛かっている。」という惹句と表紙に心惹かれた。著者の本を手にするのは初めて。

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