小説・新島八重 会津おんな戦記 (新潮文庫)

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著者 : 福本武久
  • 新潮社 (2012年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366111

小説・新島八重 会津おんな戦記 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 来年の大河に間に合うように・・・と購入。
    既に「八重の桜」のサイトが出来ているので、
    登場人物とキャストを照らし合わせながら読み進めたため
    脳内でイメージが作りやすかったのもあって・・いやはや、面白かった!!

    西軍の会津攻め、鶴が城陥落、会津藩の敗北までがメイン。

    名もない武士の妻子たちが、城内でいかに必死に兵士を支えたか。

    自分まで夜の冷え込みの中かじかんだ体で板一枚の上で横たわり、
    指の皮が剥けそうに熱い飯をせわしなく握り、砲弾の飛び交う中泥まみれになって地べたに這い蹲り、飛び込んできた焼玉に濡れ布団をかけ、共に戦の中を生き抜いているような気持ちになる。

    甚助や尚ノ助との別れにはやりきれない思い気持ち。

    大河にいやがおうにも期待が高まってます。

  • とりあえず前半。八重の桜で取り入れられているシーンが多そうだなあと思った。しかし文章が読みやすいですねえ
    続きはテレビが終わってからにしようー

  • (2013.05.03読了)(2012.11.30購入)
    【新島八重とその周辺・その⑧】
    NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公、山本八重、川崎八重、の物語です。
    いきなり、会津に新政府軍が迫ってくるところから始まります。途中少し、八重の幼いころのエピソードがいくつかはさまれていますが、大部分は、会津戦争?の話で終始します。戦場がまだ鶴ヶ城近くまで迫ってない時は、運ばれてくる負傷兵の手当てにあたり、いよいよ新政府軍が、鶴ヶ城近くに迫ってきたところで、籠城戦となり、八重は、弟の三郎のかたみの戦闘服を着用して、スペンサー銃で、城から新政府軍に打ちかけたり、照姫の警護に当たったり、夜襲に同行したり、食事の準備、井戸からの水の組み上げ、新政府軍から撃ち込まれる砲弾が、爆発する前に消し止めてしまうための指揮をとったり、はては、砲撃の指揮までとったりの大活躍です。よくも、籠城戦の様子をこんなにも生き生きと、長々と描くことができるのか、作者の想像力に感嘆します。
    一ヵ月の籠城戦の後、降伏し、依然に屋敷に仕えていた小者の家に身を寄せて暮らし始め、三年たったところで、兄の覚馬の生存の情報に接し、京都へと旅立ったところで終わります。したがって、表題の新島八重にはまだなっていない時代の話ということになります。
    夫の、川崎尚之助は、この本では、会津藩士としてはなっていない、という想定で描かれており、会津藩が降伏して鶴ヶ城の開城の際、会津藩以外のものは、立ち去れというお触れが出たので、泣く泣く、八重とは別れて、去ってゆきます。
    久しぶりに、物語にぐいぐい引き込まれて読みふけりました。八重に興味のある方にお勧めです。

    ●隊の編成(32頁)
    藩主容保公が江戸から帰藩してから、藩士は年齢に応じて、玄武、青龍、朱雀、白虎の諸隊に分けられていた。上士の権八は玄武士中隊に属していた。六十歳といえば高齢者のなかでも年長である。
    ●山本勘助(39頁)
    八重は弘化二年(1845)十一月三日、鶴ヶ城下の郭内、米代四ノ丁、山本権八の三女として生まれた。山本家の遠祖は甲州武田信玄に仕えた山本勘助である。系譜をたどれば会津藩祖保科正之に仕えた武田家ゆかりの山本道珍なる人物にゆきあたるが、道珍の祖先が山本勘助だというのである。
    ●自刃(97頁)
    すでに城門は閉じられていた。城に入ることのできた女子どもたちは五百人ほどにすぎなかった。間に合わなかったものは郭外に逃れるか、自刃するしか道はなかった。自刃するとき、家族の者を介錯したうえで、屋敷に火を放ち、最後に自らの胸を突く。雨中に燃え上がる炎は、生命の燃えつきる最後のきらめきであった。
    ●論語の教え(147頁)
    「論語の教えは狭い」
    覚馬は強い調子で吐き捨てると、さらに、
    「西洋では、天地の万物は、見えない天の父が創造したと説くのだ。人間の生命も、天の父から与えられたものとなる。その考えからすれば、われらの生命は君公や父母のためだけにあるのではない。造り主である天の父にこそ忠誠と孝養を尽くさなければならぬ」
    ●降伏へ(201頁)
    東北各地の戦で奥羽越同盟軍の軍勢は振るわず、米沢藩に続いて九月十五日、仙台藩が降伏してから会津藩の孤立は深まっていた。十八日、城外で戦う会津藩の主力、佐川官兵衛の一隊が高田で敗れ、南会津に退いてから、鶴ヶ城は完全に外部との連絡を断ち切られてしまった。
    ●京都の覚馬(243頁)
    将兵が言うには、鳥羽伏見の戦いのとき、盲目の会津藩士を薩摩藩が京で捕縛した。そのものは山本覚馬と名のったという。いまは京の藩邸に囚われているが、砲術方に覚馬を知るものが多く、手厚く遇されている。
    ●京都府顧問(255頁)
    京で洋学所を開いていた覚馬は津和野藩士西周をはじめ多くの洋学者とも親交があった。さら... 続きを読む

  • 山本(新島)八重の会津戦争時代を描いた作品。文章は割と勢い優先なタッチでもありますが、徐々に忍び寄る戦火・追い詰められていく会津の人々の様が、じわっじわっと重しを載せるように描かれています。八重さんの母・嫂を始めとした、我慢強くひたむきな「会津女性」の描写も印象的ですね。どうやら八重作品三部作?の序盤のようなので、次の2作も読んでみたいなぁ。13年4/14読了。

  • 小説なので合う合わないがそれぞれの読者と著者の間にあると思う。私の場合は全く合わなかった。題材は面白いのだが、読んでいてダレた。
    特に311以降の頑張れ福島の流れで作られた大河ドラマの影響で読みたいと思ったため、この本の趣旨とはまるっきり違った先入観が、著者の歴史観と合わなかった。

    本書もその流れに乗って題名を変えて再販されたようだが、会津藩主のために戦う八重がそのことに疑問を持つ場面や、生死をかけて戦うことの意義に対していろいろ考えるところは読んでいて腹が立つほど今の時流と合わなかった。311前なら良かったのだろう。

    時流に合わせて題名だけを変えて売り出したような本なので、星は二つ。

  •  大河ドラマは見てませんけど。歴史には疎いんですけど、女性でありながら戊辰戦争で砲兵隊を率いて、なんて話を思い入れタップリに語る著者の語り口が熱い。歴史モノあんまり読まないからアレなんですけど、小説としてまぁフツーな面白さかな。

  • 読んで最初におもしろかったところは、やたらと「女子」という言葉が出てくるのですが、「じょし」とは読まず「おなご」と読ませるところです。

    「女子会」とか「女子力」とかいう言葉に日頃むかむかしているおっさんとしては、いいなあ「おなご」という響き。

    幕末の動乱の中で、必死で生き抜き、生き残った主人公。家とか、藩とか、自分ではどうしようもないしきたりの中で死に別れ、生き別れていく家族の話が、前半ですね。後半は、八重が、兄貴の山本覚馬を頼って、京都にのぼってからのお話です。新島襄と出会い、結婚。同志社英学校設立のために奔走する襄と、それを支える八重をはじめとした周囲の人たちのお話ですが、後半でも、家族が引き裂かれたりといったエピソードがあったりで、私の涙腺はちょっとゆるんだりもしました。

    京都の通りの名前や町名が出てくると、私が学生時代に過ごした京都の街並みがリアルに目に浮かぶのがいいですね。京都という町はそういう意味で、町並みは変わっていないし、わかりやすい町です。

    登場人物がけっこうたくさんいて誰が誰、みたいなところが最初は戸惑いますが、わかりやすい小説です。
    (自分のブログから転載)

  • 続きを早く読みたい。

  • 来年の大河の予習用に。

  • 大河ドラマの予習。日本のジャンヌダルク、新島八重の戊辰戦争での奮闘がよく描かれてる。
    大政奉還したのに、何故戊辰戦争をしなければならなかったのか?会津の悲劇を思うと切なくなります。
    自分勝手に敵前逃亡する情けない慶喜しか将軍にできなかったから、徳川は滅んだのであろう。家康は墓場の陰でないていることだろう。

  • 次期大河の予習を兼ねて。

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小説・新島八重 会津おんな戦記 (新潮文庫)の作品紹介

時は戊辰戦争終盤、新政府軍が会津・鶴ヶ城を攻めたてる。同藩砲術指南役の家に生まれた山本八重は、女だてらにスペンサー銃を担ぎ、砲術隊を率いて敵を迎え撃つ。しかし戦い破れ会津藩は消滅、八重は父と弟を喪い、夫とも離別することとなる。日本近代に押し寄せる大波のなかで、のちに同志社大学を創立した新島襄の妻となる女性の若き激動の日々を描く。

小説・新島八重 会津おんな戦記 (新潮文庫)はこんな本です

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