天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)

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著者 : 野瀬泰申
  • 新潮社 (2008年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366517

天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 友人からの借用本。同時投稿のFBを見て、偶然持っていたとのこと。ありがたや。で、既読の「納豆に砂糖」と比べると初心に忠実で、食の方言をしっかり検証している印象を受けた。書きぶりも奇を衒わない感じ。偶然我が家で晩の余りの天ぷらを翌朝食べる機会があり、オーブンで温めてウスターソースで食した。ミニお好み焼きのようで美味しかった。後半の東海道における食文化の境界では、歩いて東海道を上りつつも、途中、場合によっては車や電車も使うという肩肘張らない紀行に好感が持てた。

  • 古本だったかな?

  • 読書録「天ぷらにソースをかけますか?」4

    著者 能勢泰申
    出版 新潮社

    p240より引用
    “ 我が家にはいつも一種類の味噌しか置い
    ていないが、このメールを読んで、いくつか
    の味噌を具や季節によってブレンドするのが
    味噌汁の本当の楽しみ方かもしれないと思っ
    たのである。”

    目次から抜粋引用
    “ソースで天ぷら
     中華まんを考える
     メロンパンとサンライズ
     お豆について
     漬物をどうぞ”

     新聞記者である著者による、日本の地方ご
    との食の特色の違いをとりあげた一冊。
    「全日本「食の方言」地図」改題・改稿文庫
    版。
     天ぷらにつける物の違いから食文化の東西
    境界線についてまで、ウェブでの情報や投票
    結果を元にまとめられています。

     上記の引用は、地方ごとに使われる味噌の
    違いについて書かれた章での一節。
    いつも自分好みのお味噌を使った味噌汁を飲
    むのもいいかもしれませんが、ずっと同じよ
    りは、時々変化をつけることで、よりいつも
    の味が引き立つのかもしれませんね。
     日本中を転勤して回る人などは、この本に
    あるような食の違いを実体験することになる
    のでしょう。たまに旅行で遠くに出かけるく
    らいの私でも、旅館で食べる醤油の味の違い
    や味噌の違いを感じるくらいですから、その
    食べ物の違いに長く付き合わなければならな
    いのは、人によっては苦労かもしれません。

    ーーーーー

  • 日本の地域ごとの食文化の違い(著者の「食の方言」という表現が言い得て妙)を地図に落とし込んだときのインパクト(色分けが見辛いのが惜しいが)。ここまではっきり分かれるものかと感心させられる。最終章は食文化の境界を確認すべく実際に東海道を歩くという、フィールドワーク的なルポ。民俗学の香りも漂う好著。

  • てんぷらにはソースをかけ、冷めた翌日のてんぷらは味噌汁にいれて食する地域で育ちました。ずっとそれが正統派だと思っていたので、天つゆが当然の地域に引っ越してビックリでしたね〜。実はこのホンのタイトルに惹かれて衝動買いでした。今回再読してやっぱりおもしろかった。「食の方言」とは言い得て妙だと納得です。 話のネタにもってこい、盛り上がりますね。

    ここだけの話ですが、我が家では最近てんぷらにはポン酢です。

  • H22年2月25日、6刷、並、帯無
    2015年10月16日、白子BF

  • 何の前触れもなく、東京の父から送られて来た本。
    現在愛媛住まいの私に、
    「愛媛は天ぷらにソース地域になっているが、本当か調査して報告せよ」
    という指令だった。
    今のところ、ソース派ご本人には会っていないのだけど、同じ章で取り上げられていた「紅しょうがの天ぷら」はスーパーに売っていた。
    まだ試していないけど、そのうち。
    そんな地域ごとの食の違いをネットアンケートを元にまとめた本でそれだけでも興味深いのだけど、作者の語り口調が愉快で、そちらも楽しめる。
    適度にいい加減なのも好き。
    大体は何故その食べ方が主流になったかの推論があるのだけど、たまに「たまたまマヨラーが多かったんじゃ」とか。ね。
    後半の、作者が自ら東海道を歩いて食の境界線を探す旅行記も、頭おかしいわーと褒め言葉として言いたい執拗さ。
    第二弾もあるらしいので、読んでみたい。

  • 天ぷらにソース・・・え!?かけるよ!?
    天つゆや塩はお店だけって思ってた@@

    郷土料理とは違う、全国的な料理でもその食べ方は色々!!

    私の住む地域では甘く炊いた金時豆を、ばら寿司やお好み焼きに入れるけど、県外に出た時、そんなん入れんよ!と言われて、これがカルチャーショックってやつか・・・と驚いたもんです。

    食の方言か~おもしろいな!
    県外の人と話す時、ネタになるo^^o

  • ネットの投稿文の紹介が延々と続くので、
    食文化の考察自体は結構面白くても途中でどうでもよくなってくる。

    東海道の方が実地見聞してる分、説得力があった。

  • 一つの食べ物を地方によって違う言い方をしたり、同じ名称で異なる食材だったりという項目の時にはテーマとなっている食べ物の写真が欲しかったです。
    自分の地方ではこの言い方で通っているとハッキリと言い切れる物が少なく方言とテレビからの知識がチャンポンになってるなと自覚した。

  • 2013/12/11-
    文化の違いは、単に都からの距離の違いだけでなく、地形や藩主の出身地など複雑に入り組んでいる。ドーナッツ現象や飛び地現象には、再度興味が持たれた。
    椎名誠の解説もまた興味深い。「冷やし中華にマヨネーズをつける文化が関東まで攻めてきたら許さん。」と言い切るのには、作者同様「食文化」を尊重する姿勢に共感を覚える。

  • 日常の、当たり前と思っている食べ物が、当たり前じゃないかもしれないなんて、考えたことがある人は少ないのでは?
    そうそうと思ったり、知らない、信じられないという反応をしてしまうものとかもあって、面白かった。
    椎名誠さんの解説も必読。欧米の肉事情と日本のそれを比較している。
    最後に、東海道五十三次を主に歩きながら、サンマーメンやらネギやら味噌やらを調べて、原稿を書いて旅した著者と会社に感謝を。

    西日本で生まれ育ち生活している私ですが、カレーやそばのつけ汁に生卵を加えるのは嫌いです。

    『全日本「食の方言」地図』を改題、改稿。

  • 天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)
    「B級グルメ」ブームに乗って、昨今、脚光を浴びている「ご当地料理」。同じ料理であっても、隣県でさえ食べ方が違う場合がある。本書はニッポンの食文化の境界線を探り、言葉のみならず「食の方言」をあぶり出す。設問に次々と寄せられる情報と、日本地図に浮かび上がった境界線。意外だったり、納得したりと、とても楽しく読めました。全国展開するお店が増えた現在でも、食の方言は標準化されておらず、むしろ、ご当地グルメとして脚光を浴びる事は嬉しい限りです。しかし、「食の方言(味覚)」が異なる家庭は、中々、スリリングなものが。。。

  • 天ぷらにソース、「かけるやん。でも、天麩羅屋の天ぷらにはかけないな」
    肉まんに…、「肉まんって違和感あるわ。豚まんじゃろう。東京で購入した時に「辛子忘れとるで」って店員に言うたわ。」

    ケンミンショーのあネタ本とも言えるもの。

    人気テレビ番組「ビーバップハイヒール」で紹介されていたので、著者の本を購入。

    東海道を歩いて食の境界線を手繰る章は圧巻であるが、本書を改訂する前の「全日本「食の方言」地図」のほうを読みたくなったりして。

  • 県民ショーなるテレビ番組がある。内容はかなりストライクな事をやってるんだけど、司会の2人がキラい、それにコビへつらう出演者の姿を見るのがなんか痛々しいので観ないんだけど。

    この本はその元祖ともいうべき内容。
    天ぷらにソースをかける文化、
    紅ショウガを天ぷらにする文化、
    芋煮会にジンパ(ジンギスカンパーティ)、
    とうがらしが「南蛮」と呼ばれたり「こしょう」と呼ばれたり、
    豚まん肉まんに辛子醤油だったり酢醤油だったり、
    メロンパンとサンライズの因果関係
    赤飯を除く豆ごはんがマイナー文化だったりとか
    冷し中華のマヨネーズが寿がきや文化だったとか
    古漬を煮て食う文化とか
    カレーライスに生卵は関東ではマイナールールだったり

    圧巻は東海道を徒歩でフィールドワークして、文化の境目を実証していく最終章。
    これって街歩き側の俺がしたい事にかなり似通っている。すげえオモロい
    にかけうどんってのは知らなかったなぁ。まだまだ奥が深い日本の食文化

    マクドができて、イオンができて、国道バイパス沿いのチェーン展開店がどんなに繁盛してもだ、各地方の日本のローカル食文化はそれらのセイタカアワダチ草的外来種に負けずめげずに継承されて行ってほしいものである。

    筆者は「食は方言である」と喝破している。
    まさにそう、方言をおろそかにし、標準語のみを押し付ける事で文化は衰退の一途をたどる。自分になじんだ方言や食文化に誇りをもつとともに、色んな他の食文化や方言に敬意を払って行きたいと思う。もっと言えばマクドもイオンも標準語も方言の一形態として受け入れていければ…

    尚、ニラの味噌汁、大阪ではマイナーとなっていますが、チゲが広まった今だとちょっと変わった結果になってるかもなぁ

  • 地図に出した結果がおもしろい。そんなにくっきりと区別ができるものかと感心する。また食文化の違いを「食の方言」と言い換えた発想が素晴らしい。

    わたしはやっぱり関東圏の方言の持ち主だったけど、肉だけは当てはまらない。肉って言ったら牛肉。

  • あなたは、天ぷらにソースをかける?
    肉まんになにかを付けて食べる?
    うーん、どちらもありえない!

    あ、これはあたりまえじゃん、
    冷やし中華にマヨネーズかけるの。
    あ、これ、全国的にはあたりまえでない?
    ふーん。

    という、日本の食文化の境目を調べた、渾身の一冊。
    あなたの県は、味噌汁にニラいれる?

    最終章の、食文化の境目を見ながら歩く東海道歩きも、
    ばかばかしくも面白い。
    飲食店やスーパー観察しながら京都までの旅。
    うーん、東海圏は、結構独特な地域なんだなー。

  • 神奈川なんかとなりだけどサンマーメン知らないし、静岡のイルカとかびっくり。漬物を煮る?カレーに生卵??サンライズって??冷やしラーメンは山形にあるやつじゃないのか?
    東京大阪京都のきつねたぬき問題についてはちょっと知ってたけど、あれもなんであんなことになってるのか研究の余地はあるね。揚げ玉は揚げ玉。天かすじゃやないです。
    ちなみにタイトルへの答え。かけません。ウスターソースは私にとってはなくても困らない調味料。
    食じゃないけどポリタンクの色問題も興味深いね。もちろん赤でしょ。

  • 東西日本の食文化の違いは、わかっていたつもりでも存外に「へー!」というものがある。
    そんな小ネタを楽しませてくれる本。

  • 天ぷらにソースかけますか、ぜんざいですかお汁粉ですか、カレーにはゆで卵か生卵か、コナモンは好きか否かなど東西でキレイに割れるテーマあり、でも逆にキレイに割れないテーマも多々あり、丁寧に調べられてる感じがした。

    こゆ小学生の社会科資料集的な本て好きだー。

    北海道青森岩手風の甘い赤飯、甘い茶碗蒸し食べてみたい!

  • 「食は方言である」

    の一言は真理だなーと。食のボーダーラインがどこにあるのか、著者本人のフィールドワークとネットで広く集めた意見を参考に作成された地図。
    紅しょうがの天ぷらや、天ぷらにソースをつけるかどうか、おでんの具の種類や、サンライズと呼ばれるメロンパン、甘い茶碗蒸し、サンマラーメンなどなど。某TV局の「県民ショー」みたいな・・・。

    個人的には西日本のところてんに黒蜜をかけるのが許せない私ですが。

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天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)の作品紹介

あなたは天ぷらにソースをかけますか?赤飯に甘納豆を入れますか?「天かす」と呼びますか、「揚げ玉」ですか?お肉と言えばなんの肉ですか?-ネットで集めた厖大な情報分析は、驚きと発見の連続。実際に歩いて実証した東海道食文化の境界リポート付き。

天ぷらにソースをかけますか?―ニッポン食文化の境界線 (新潮文庫)はこんな本です

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