Story Seller〈2〉 (新潮文庫)

制作 : 新潮社ストーリーセラー編集部 
  • 新潮社
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本棚登録 : 4049
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  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101366722

作品紹介・あらすじ

お待たせしました!!大好評アソンロジー第2弾をお届けします。日本作家界のドリームチームが再び競演。今回もオール読み切りで、読み応え満点。どこから読み始めても、他では経験できない読書体験が味わえます。物語大好きのあなたも、これから読み始めるあなたも、お気に入りの作品が必ず見つかることでしょう。著作リストも完備して、新規開拓のガイドとしても最適です。

感想・レビュー・書評

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  •  テーマもジャンルも様々な短編が収められた小説。エッサイや探偵付きの本格派ミステリー、社会派小説、スポ根もの、どんでん返しや伏線がしっかりした話とバラエティ豊かで次の話がどんな話か読むのが楽しみだった。中にはシリーズものの途中みたいな話もあり、「リカーシブル リブート」は物語の序章みたいな幕引きで続きが気になるし、「444のイッペン」は前回の事件が作品内で触れられているしと、実は他にも作品があるんじゃないかと思わされた。
     ただバラエティ豊かなのはそれだけ雑多ということでもあって、苦手なジャンルの話もあったりとあまり好まない作品に出会うこともある。その時は読んでいて辛かった。ある意味、自分の好みを知るにはちょうどいいのかもしれない。
     個人的には「合コンの話」と「日曜日のヤドカリ」が伏線も綺麗に貼られて鮮やかに回収される上に、一話でしっかりとまとまっていて好みだった。

  • 1が面白すぎたので、2はやや普通な印象あり。沢木耕太郎はアルコール系エッセイ(ムラカミさんのエピソード面白かった)。伊坂幸太郎が、私的にはイマイチで、回収したっけ、全部?珍しくすっきりしてない?ような、という印象を受けた。近藤史恵はサクリファイスの前の話、その2。有川浩が1に続き、リアル人間ホラー系。ちょっと辻村深月みたいじゃん、こういうのもありだなぁ。米澤穂信もなんだか未消化。これからなのでは?この話。佐藤友哉は1の続きなんだけど、相変わらず主人公の背景明かされず。3まで読めば解るのか?本多孝好はほっこりさせるショートストーリーでした。カレーを不味く作るのはムリだと思います。

  • 読みたくなる作家さんを探そうと、手にした一冊。

    結局、昔から大好きな伊坂さんの「合コンの話」が1番楽しめたのですが。

    短編(実際は少し長め)でも、この完成度。伊坂氏に改めて感服しました。

    伏線の張り方、会話のクールさ、全てが明らかになった時の爽快感。やっぱり好きです。

    他には、やはり好きな作家さんである本多孝好さんの「日曜日のヤドカリ」が良かったです。
    この作品で描かれている愛情はとても心地よいものでした。

    たまにはこういうの、読むのもいいかなぁと思いました。

  • 個人的に面白かったのは本多さんの作品。
    「父親モドキ」という表現にストンと納得するとともに、こういう家庭どんどん増えるだろうなぁと感じた。
    同じモドキでも有川さんの「ヒトモドキ」は週刊誌で読む分には耐えられるが、正直小説では読みたくないという話題だった…。
    前シリーズからの連作は、伊坂さん、佐藤さん、近藤さん。
    どれも安定して面白い。
    「レミング」は実にいい話だった!
    佐藤さんのは次回で主人公の正体はわかるのか?
    沢木さんのはカクテルのメニューを注意深く見るようになった。
    米澤さんのは序章という感じでちょっと物足りない。

  • ―――お待たせしました!!大好評アソンロジー第2弾をお届けします。
    日本作家界のドリームチームが再び競演。今回もオール読み切りで、読み応え満点。
    どこから読み始めても、他では経験できない読書体験が味わえます。
    物語大好きのあなたも、これから読み始めるあなたも、お気に入りの作品が必ず見つかることでしょう。

    ということで早くも第二弾

    道尾秀介がクビになったのは残念やったけど
    今回もなかなか粒ぞろいやった

    沢木耕太郎 「マリーとメアリー ポーカーフェイス」
    徒然なるままに…といった感じのお酒にまつわるエッセイ
    あんまりおもしろくなかった

    伊坂幸太郎 「合コンの話」
    構成というか文章の形式は、演劇の脚本的なものから
    モノローグまでさまざまやけど実に伊坂っぽい作品
    かるーい会話がいいね

    近藤史恵 「レミング」
    これも「サクリファイス」の外伝的作品
    story seller を二冊とも読んでから「サクリファイス」
    にいけば一番楽しめるかも

    有川浩 「ヒトモドキ」
    最近ハマりつつある有川浩
    タイトルからもわかると思うけど不気味な話
    まじでこんなんが身近にいたら発狂するかもしれん

    米澤穂信 「リカーシブル リブート」
    え?ここで終わり?とも思ったけど
    不思議な余韻が残る作品。心情の描写がすごく丁寧

    佐藤友哉 「444のイッペン」
    「333のテッペン」の続編
    444匹の犬が消えるという不可能犯罪に巻き込まれる
    オレこと土江田の語りがなかなか

    本多孝好 「日曜日のヤドカリ」
    父と娘と家族に関するちょっといい話
    本作ではこれが一番おもしろかったなあ

  • 今回もハズレなし。近藤史恵の自転車ロードレースのシリーズは安定して面白い。有川浩のリーダビリティも凄い。ページをめくる手が止められない。

  • 1に引き続き面白い。

    有川さんは3でもきっと家族のテーマで来るのかな~

    最後の本多さんの家族の話というか、あの家族の関係がすごく好きだった。
    お勧めできる一冊

    何がいいかというとやっぱり色んな作家さんのテイストを気軽に味わえることろかなー。これを読めば、この作家さんは好きそうとか、この作家さんはちょっと合わなそうだなーってのが分かる気がします。

  • 各作家の作風、文体を読み切りの短編小説で味わうことが出来て面白かった。
    家族、人生、恋愛、ミステリーなど多ジャンルの話に触れることが出来て、有意義な時間だった。

  • 絶対ではないですが、作品によっては、1冊目から引き続きの登場人物がいたりするので、前作読んでおいた方が流れは掴みやすいかも…

  • 短編集第2弾。
    未読の方のためにお伝えしておく。
    個人の好みもあるかもしれないが、あたりはずれの落差がとんでもない。

    個人的には
    沢木耕太郎 近藤史恵 本田孝好 が当たりだろうか。中でも本田氏の作品が一番好ましい。

    残りは、うん、程度はあるが、はずれと思っていい。
    個人的には、大好きな作家が「執筆疲れでも起こしたのか」と思えるほど酷い人間模様をかいていることが気になってしょうがない。

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