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この作品からのみんなの引用
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年金で暮らしている老夫婦が、孫を訪ねて来るのを心待ちにしている。こんなどこにでもある光景も、午前四時となれば様子が違う。
― 14ページ -
松永を頂点にした縦割りの序列で、通電を受けたのは、決まって最下位の者だった。そしてその序列は次々に入れ替わるため、緒方家の面々は一瞬たりとも気が抜けず、いわばお互いがライバルだったのである。
― 169ページ -
おそらく当時の清志は「学習性無力感」という状態にあったのだろう。これは、心理学者のレノア・ウォーカー博士が唱えた説だ。実験的に檻に閉じ込められた人間や犬などに電気ショックを与え続けると、当初は逃げようとしていても、次第にそれが不可能だと学習し、無抵抗になっていく。そしてしまいには、扉を開けても出なくなる。松永が清志に続けた「廃人化」のプロセスは、まさにこの実験と同じである。
― 110ページ
みんなの感想・レビュー・書評
事実ということもあって、かなり衝撃的。ショックを受けた。
マインドコントロール、、、ここまでも追いつめられるものなのか?
途中何度も読むのが辛くなるほどのリアリティ。北九州連続監禁殺人事件のノンフィクションだが2011年末に最高裁で刑が確定したので改めて読んだ。よくもまぁこんな非道いことができるものだと不思議でしょうがない、というかやっぱり病気なんだろうなと。
報道されにくい事件の詳細が丁寧に書かれていて、読みごたえがあった。 純子の手紙の引用部分を読むと、やっぱり犯罪者だなと思う。 著者はあとがきで本書を最後まで熱心に読んだ読者は、純子を死刑にすべきではないという著者の主張に大多数が賛成し、苦情などないというけど。本当に? 自分は死刑に賛成派。でもわざわざ意見を送ったりはしませんよ。ネットでつぶやくくらい。 ノンフィクション読んで、自分と意見が違うとい... 続きを読む »
コレ系には耐性がある方だけど、ちょっとだけキツかった。ので、読むのはちと注意が必要かも。
この手の物を読むのは二冊目だけど「読み物」としては別事件を扱った「黒い看護婦」の方が読みやすかったかも知れない。
丁寧に追ってるので、事件の概要はだいたい把握出来たんだが、しかし犯人二人の心理が自分の理解を超えててモヤモヤ…。
あと、個人的にラストの純子からの手紙はあとがき前に入ってた方が良かったなと思う次第。
七人もの人間が次々に殺されながら、一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた。
明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。
まさに鬼畜の所業を為した殺人鬼・松永太。人を喰い続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。渾身の犯罪ノンフィクション。
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怖ろしい。信じられない。こんなことが現実にあるなんて・・・。
人というのは、ここまで残虐になれるのかと思った。
読んでいて、デジャブとも言うべき、乃南アサの「鎖」を思い出した。
しかし、「鎖」は主人公の女刑事が監禁されるだけで終わるフィクションに対して、これは現実にあり、お互いが殺しあっている。
途中で読むのをやめようかと思うほど、酷い事件だった。
数々の事件系ノンフィクションを読んできたが、途中でやめようと思ったのは初めてだった。
作者は極限までこの事件を調べ上げて書いた以上、これ以上要求するのは無理だろう。
と言うよりは、この事件に関しては他のノンフィクション作家は関わりたくないのだろう。
それだけ闇が深く、残酷な事件なんだと思う。
平成14年に発覚した実際の事件のノンフィクション。一家全員を監禁虐待して支配し、家族同士を殺し合わせたという衝撃的な事件を扱ったもので、確か、最高裁の判決はまだ出てないはず(2010年4月読了時)。 ノンフィクションもので題材が云々と言うつもりはない。それに、酸鼻をきわめる事件をノンフィクションとして描くと、どうしても残酷な場面はあるし、事件の性質からしても、尾籠な方面にまで描写が及ぶのは仕... 続きを読む »
判決が確定したことを機に読んでみました.心身を衰弱させ,罪の意識を持たせ,家族同士で殺し合わせて高みの見物を決め込む犯人.人の汚さともろさを痛感する内容でした.あとがきにもありましたが,犯行の理由,心の闇が分からず事件が終わってしまったことが残念です.
利に聡い人は、いつでも自分に有利なポジションを確保しようとする。目の前に起きたことを、善悪に関係なく、いかに自分に有利なポジションに引き寄せるかを何よりもまず考える人がいる。何よりも。彼はそういうタイプだったんだろうなと思った。一人は死刑、一人は無期懲役確定の日に。
第三章までは読んだが、松永の余りの鬼畜さに胸糞悪くなったので止めた。
死刑が確定したとは聞いたが、被害者の人たちの苦しみを思えば、絞首刑の苦しみくらいでは足らないと思う。同じ目に合わせてやればいいのに。一瞬の楽な死に方を許したくない。
事件の詳細を知らず、こんな事件あったなぁと軽い気持ちで読み始めたが……。
これは酷い。何度読むのを止めようと思った事か。鬼畜の所業を為した天才殺人鬼と言われる訳が分かった。淡々と読み進める事をお勧めします。
北九州で起きたこの事件については、私も覚えている。
同じ年の女の子が長い長い監禁生活から逃げ出した日は
地元でも大きなニュースになった。
その事件の背景について細かく描写されているが
吐き気も伴うほどに、気持ちが悪い、人としてあり得ない。
被告夫妻については理解不能。
一つの事件として、淡々と読み終える事をお勧めします。
感情移入のしようがありません。
小説「殺しあう家族達」を読み終わり、ベースになった事件を知りたくなり読んだが、小説は、描写が気持ち悪く読むのが辛かったが、こちらも、かなり恐ろしかった。人は、状況が変われば誰でも、このような人になってしまうのか?何がそうさせたのか?やっぱり恐ろしい。
いろいろと謎の多い事件ではありますが、なるほどDVとゆー視点で見ればすべてが府に落ちる。
それにしても主犯男性の人心掌握っぷり!天賦の才とはこのことか?!おそろしや、おそろしや。しかも、彼の内面がまったく見えてこない。コンプレックス強そうだなぁ、とは感じるのだけれど、塀の中でも異様だし、マジキチのひとことではくくれない恐ろしさがある。
この事件に教訓があるとすれば、「己の弱さに向きあえ」ってことなのだろうか。弱みを突かれてもひるまないこころがあれば最悪の事態は回避できたのではないか。保身がもたらした悲劇とも言える。なんども脱出の機会はあった筈。通電はそんなにも強烈な罰だったのか。そればっかりは想像するしかなのだけれど。
家族の絆、みたいな神話はこの場所では通用しない。
駄菓子菓子!本書を読み終えてそれでもなお「にんげんばんざい!」と叫ばずにはいられないのです。
想像を絶する現実。もしこれが真実なら、もう何を見ても驚かないだろう。松永太被告は一体どういう人物なのか、何故こんな人間になったのかは何も明かされてはいない。「異常」という言葉がこんなに合う本も珍しい。

サイコパスの実例、騙されなかった人間はいなかったのかな?自分だったらどう対応しただろうか...





