- Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101369112
感想・レビュー・書評
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宮部作品に最近ハマってて、3冊目となりました、
この魔術はささやくは少し変わった内容のミステリーに戸惑いながら読み進めるうちに物語がはっきりしてくる…そんな印象を受けました。 -
30年前の作品にも関わらず色褪せていない。素晴らしい。
ただ催眠術というのはどうかと思う。雑に読んでしまったからか、いまひとつ盛り上がれなかった。 -
1989年日本推理サスペンス大賞受賞作。
三人の若い女性達が、違う場所・時間・方法で死んでいく。その一つの死に関わってしまったタクシー運転手。その甥である高校生が、それらの死の関連性を突き止め、真相に迫ろうとしていく。その高校生は、幼年期に実父の横領失踪という逃げられない過去を持っていた。
ストーリーは読み応えあり、トリックはもう時代的に納得するのは難しいかなというところ。
ラストは二重に仕込まれおり、ヒューマンドラマとして充実している。
少年がアルバイトしていた書店で、「1984」をネタに仲間で冗談を言う場面があり、書店員感の仕込みが面白いなと思った。 -
なんとなく買った一冊。
20年以上前の小説だったんだね。
あまり古臭く感じなかった。
題名から何となく催眠術が関係してくるのかな?と思いつつ読んだがやっぱり催眠術の内容だった。
読んでいくうちにだんだん話に引き込まれていった。
最後方はちょっと感動した。
催眠術ってちょっとインチキ臭いイメージがある。
本当に催眠術で人を操る事が出来るのかな?と感じた小説でした。 -
25年も前に書かれたとは思えない、今でも色褪せないミステリー作品でした。また、子どもの成長小説として読んでも面白い。真実を知ってしまった後の決断への葛藤の描き方は見事でした。
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実は、宮部みゆきさんの作品って、まだ2作目なんですよね~。読みたい作品は沢山あるんですけど。。。
なんとなく初期の作品を読んでみたくて手に取りました。
ぐいぐいと引っ張っていってくれるので、あっという間に読了。
流石、数々の賞を受賞している人気の作家さんです。
「魔術はささやく」は、なんと約30年前の作品で、バブルのあの頃の時代を知っている私としては、ニヤリとしてしまうことが多々ありました。
喫茶店のピンク電話とか電話ボックスとか、今はもうあまり見かけませんよね。
事件も当時の時代背景ならではのところもありますが、根本的には現在も同じだと思いました。
家の留守番電話やマニアックな雑誌などが、ラインやSNSや動画サイトなどに変わるだけのこと。
だって結局のところ人間の心のことだから。
読みやすいのですが、少々わかりにくいところもありました。ここまで手の込んだ殺人事件を起こす犯人の動機とか。
あとは読むひとが、どこを、何を、拾い上げるかなのかなとも思います。
宮部さんの作品はまだまだ沢山あるので、また読んでみたいと思います。 -
主人公は高校生の男の子、守。
父親が横領の罪に問われ、その後失踪。
失意のどん底の守の母親はそれでも父を信じ、待ち続けた。そしてその母も死に、守は叔母の住む東京へ。そこで起る数々の奇妙な事件に守は巻き込まれて行く。。。
宮部みゆきさんの小説は私のような者にも読みやすく、ハラハラドキドキを感じさせてくれます。それがミステリーの醍醐味ですよね。
あの頃多分パソコンもそんな普及してなかった頃、病気の事を調べたり、トリックとなるある事柄について調べたり(ネタバレになるので伏せます)して書くのは、大変だっただろうなと思います。すごいです。
事件は謎だらけで起こります。突然人が自殺したい衝動にかられ、自殺してしまう。
本当にこんな事があったら怖いですよね。自殺してしまう人の気持ちは分からなくはないですが、それを実行出来るかと聞かれたら、NOだと思います。
でもそれでも、そうせざるを得なくなる、ある恐ろしい言葉。
もし自分が…‥と思ったら怖いです。
物語には「償い」「報復」「罪悪感」など様々なキーワードがあって、実際それによって動いてしまう人間はなんて愚かで、弱い生き物なんだと痛感させられます。
結末は。。。期待通りでしたが、少し悲しくもある結末でした。