レベル7(セブン) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (665ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369129

感想・レビュー・書評

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  • 火車以来、宮部みゆき2作目。

    火車同様、星3つ。今ひとつのめり込めず。
    なんだろうか、だんだんと点と点が結ばれていくだけで退屈に感じてしまう。社会問題を含んだ題材というのが、自分の小説に求めているものではないからかなぁ

    2作とも700ページを超える作品だったので、次は少し短めの読んでみてもいいかも

  • なかなか怖いお話でした。
    みなさんの評価をあらかじめざっとみて、怖さに身構えていたので、実はちょっと期待しすぎてしまっていました。ごめんなさい

  • 拳銃と大金のある部屋で記憶喪失になって目覚めた男女。
    謎の言葉を残し行方不明になった女子高生を探す女性。
    全く異なる二つの物語が、謎を追いかけ、記憶を取り戻していく内に、ついに交わり、明らかになるのは大事件の真実…!

    導入から惹き込まれる展開が続くそれぞれの物語だけでも面白いのに、それらが徐々に一点に収束していく構成が素晴らしい。あの人は敵か味方か、最後まで二転三転する展開に目が離せない。

  • 最初から最後までドキドキハラハラ!面白かったー!レベル7の意味は怖すぎるけど。。。

  • ある日記憶喪失の状態で目覚めた一組の男女。

    彼らがどうしてそのような状態になってしまったのか、一つずつ解き明かしていくミステリー。
    若干ファンタジックな設定があるのかと最初は思っていたがそうではなく、現代日本を舞台にしたミステリーだった

    かなりのボリュームのある作品だが後半は先が気になって仕方がなかった。

  • 文庫後付には1996年と書いてた。
    私読んだの中学の時だったと思うんだよね…単行本で読んだのかなぁ? そうだっけ?

    実に23年ぶりの再読。
    「主人公が記憶喪失て!そんなことが!マジか!」
    …みたいな衝撃と驚きと。2人の若い男女がFAXなどから推理したりなんだりしていく冒険。
    その2つのことしか覚えてなかったわ。。。

    中学生にはわからなかったのだな。。
    これは三枝さんの物語だったのかなぁと思う。プロローグが三枝さんから始まった意味がわかる。
    若い2人の時間が戻って話は終わるけど、2人にとっては始まりであり、だけど三枝さんには色々終わりだなぁと。

    真行寺のお母さんが若い時、なんと一瞬だけ浮気に傾いたことがあった。
    そのことは、悦子にとってはなんとも言えない、消化しきれていない感情だったはずだ。お父さんが許してふつうに夫婦に戻っていることも、浮気相手を信用していることも。頭では理解できるが感情がついていかない、モヤってたと思う。

    そこへ三枝さんが来る(尾行だけど)。
    自分に命の危険があるかもってタイミングで。
    さらにエピで「お母さんに似ている」と言う。

    ぬああああああどういうことだよぉぉぉぉ!
    三枝さんはお母さんを好きで、あの事故のあった18年前から忘れていなかったのか?????
    他にいないってことなのかよ!なんなん?
    どういうことなんだよぉぉ!

    杉村夫妻の最後を読んだ時と同じで。
    ああ大人になるといろんな複雑な感情が生まれて、複雑に絡まっちゃって、ただの好きや愛しているだけでは説明つかない、説明できない、難しい気持ちになるんだ。
    自分がどうしたいのかもわからなくなるんだ。

    私は浮気した妻が許せなかったし、まさにお嬢!と思ったけど、実は半分は気持ちがわかるのだ。
    真行寺の母についても。
    10も年下と浮気?!とは思うけれど…半分は気持ちがわかるのだ。浮気することが理解できるってことじゃなくて、夫は毎日不在で自分もなにかままならない、娘はさっさと巣立って行って…そういう状況に置かれた時に何がどうなるかはわからない。

    ああ宮部さん。すごすぎるよ。

    トリックについては全忘れではあったけど三枝さんを信用できる=二重に仕組まれているんだなとわかったし、もしかして息子ではなく本人の仕業か?って予測はついた。

  • 2つの方面から話が進んでいき、どんどん繋がってくる感じが面白かった。
    答えは合ってたけど、解き方が違う感じと言うか多分ほんとの犯人はこの人だなと思っていても、やられた感があって面白かった。
    どんよりした気持ちから一転したりして、最後は明るい気持ちで終われてよかった。

  • ある言葉を残して行方不明になった女子高生
    「レベル7まで行ったら戻れない」

    夫を亡くし紹介で心理カウンセラーの仕事に就く真行寺悦子
    そこで知り合った女子高生みさお
    みさおは謎の言葉を残して行方不明になった
    悦子はみさおを探し出そうと決心する

    目が覚めるとまったく知らない部屋
    ベッドで寝ている隣には知らない女性がいる
    自分の名前がわからない
    隣の女性も目をさますが自分が誰だかわからない
    自分はいったい誰なのか、隣の女性は何者なのか

    行方不明になった女子高生を探す真行寺悦子目線と
    記憶喪失の男目線
    二つの話が交互に続いていきます
    まったく接点がないような二つの話が昔のある事件をきっかけに徐々に繋がっていく

    約650ページある長編作品
    最後まで読みきれるかなと思いながら読み始めました
    大きく分けて六つの章に分かれていてそれぞれの章の中も細かく分けられています
    細かく分けられている最後の行に非常に続きが気になるような文言を乗せている為
    「今日はここまで」と決めた箇所で終わる事ができず次々と読み進めて自分の中では早く読み終わりました。
    宮部さんの長編作品は「火車」といい中だるみがなく初めから最後まで集中して読めます。

  • 記憶をなくした男女とそれとは別の女性が真相に近づいていく…的なスリリングミステリー。
    まだ携帯電話も無い時代の話だし、『火車』や『理由』が好きで読み始めた私にとっては記憶を取り戻す過程とかファンタジーに近い感じがして想像がつきにくいところがあった。しかし段々とタネが明かになりつつあるところなんかは段落が終わるごとに次が気になり、おーそうきたか!という勢いでページを捲る手が止まらなかった。かなりの分厚さだが一気に読んでしまった。火車等の現代ミステリーものだけでなく、宮部みゆきはやっぱり面白いと実感した。

  • 前置きが長すぎるため飽きてしまった…中盤から見え始めた頃には、片方の話は要らないくないか。ラストあたりは普通に面白かったのが、長い前置きで物語には入り込めず不完全燃焼でした。500ページにすればもっと面白いと思う。私、生意気ですね笑

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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