かまいたち (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 304
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369167

感想・レビュー・書評

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  • 宮部さんらしい時代小説です。中短編4 話で構成されており、最後の2話「迷い鳩」と「騒ぐ刀」はみ宮部さんのデビュー前の作品に手を加えたものだそうです。特に「かまいたち」は、一気読みしました。

  • かまいたち=殺人淫楽

    潜在意識

    騒ぐ刀
    引用・・・・・・・
    この刀は、人の心の底の、自分でも気づいていない、あるいは忘れてしまっている悪心を掘りおこすものなのだ。
    だから、めったなことで外へ出してはならないのだ。自分だけは大丈夫などと思うなよ。悪心は誰の中にもある。
    ただ、いつもわたしたちは、そういう悪心を知らぬ間に心でためて、表に現れないようにして暮らしているだけ。
    この刀はそれをあおってそそのかすのだよ。

  • 2013.6.19
    初めて読んだ宮部みゆきの時代小説。時代小説はとっつきにくいから過去手にはとらなかったが、現代小説と同じ読みやすさと登場人物たちの心の動きが細やかに鮮やかに描かれていて一気に読んだ。

  • 宮部さんのミステリ時代小説は初めてだったんですが、やはりこの方は少女や少年の視点からの物語の描写がうまいなあと感心しました。でも今まで読んだものよりひねりが少ないように感じて少し物足りなかったのでこの点にしました。

  • 宮部みゆきの歴史小説は、切った、貼ったはある。

    「かまいたち」は、医者と娘の話でこんなにも穏やか。
    主人公のはらはらどきどきする行動も、善人の壁に守られている。

    「師走の客」はまさかの詐欺。思わぬ落ちに苦笑。

    解説 笹川吉晴

  • 宮部みゆきさんの時代もの、初めて読みましたがはまりました。
    いろいろ読んでみます

  • はずれなしの超短編集
    表題の「かまいたち」が一番よいでした

    世間を騒がせている辻斬り、通称「かまいたち」を偶然目撃してしまった主人公。
    怯えて過ごしていると、なんとその「かまいたち」が家の向かいに越してきた…!!!おおおお、どきどき止まんねー

    それにしても、どの話も主人公がとにかく動きまわっていることが印象的。

  • どの話も面白いです。特にお初シリーズの原点となる「迷い鳩」「騒ぐ刀」がいい。ここで活躍する直次兄さんは『震える岩』や『天狗風』には出てこないんですね。かっこいいのに残念。

  • ウチが読んだのは、文庫本の方でなく、ハードカバーの方ですが、ブクログ的に表紙写真が無いので便宜上、こちらをレビューヾ(@⌒ー⌒@)ノ

    軽いと言えば軽い!/読み応え浅いと言えば浅い!
    〜て・・
    20年前の作品なのねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

    んぢゃ、ま。
    仕方ないかッ(つД`)ノ

    ☆は3.5なんだけど、表記は4にて。

    歴史モノ/宮部さんの短編集。
    若い方や読書歴浅い方向けかもね(´・Д・)」?

    登場人物のお初さん?
    宮部さんの他書籍のシリーズものにて活躍の方らしいンだけど・・
    何の書籍なんだろ?
    誰か良かったら教えてね〜♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

  • 以前読んだような読んでないような。全然既読感がなかったのは、本当に読んでないからか、記憶力の低下のゆえか…。

    本作はごく初期の短編集なので、至極当たり前のことながら、すごーくうまい!というわけではない。でもやっぱり読ませるなあ。デビュー作からストーリーテリングの巧みさにはすごいものがあったものね。必死に生きる名もない人へのあたたかなまなざしといい、宮部さんの美質はここにもしっかり見てとれる。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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