淋しい狩人 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 5112
感想 : 412
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369174

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。

  • 初宮部みゆきなので短編からと思い選んでみたら正解でした。通勤電車の中が読書タイムなので、早めに出かけて駅の待合室でもがっつり読みたくなるくらいハマりました。
    その時の状況や心の声を絶妙な言葉で表現されていて、いい感じで読み進められる本でした。

  • 久しぶりの宮部作品でした。古い作品でもあるが、やっぱり上手い。最近話題の古書店モノと並べて読むと面白いかも。どちらも私は好きですけどね

  • 古本屋の店主の気転の良さが素敵。
    穏やかながらに情熱を秘めてる感じがまた素敵。

  • やっぱり宮部みゆき、何気ない状況を表現する上手さが絶妙。会話だけでなく、描写も含めて読みやすいし、入り込みやすい。短編集だけど、一貫して古書店のイワさんと孫の稔を中心にして、話が続いている。こういう短編集も、軽くて読みやすい。

  • 105円購入2003-10-25

  • さらさらと読める短編集。
    少し古いものですが全然褪せずに楽しめます。
    舞台が古本屋というのも魅力の一つ。
    魅力的なおじいちゃんと孫が事件をアームチェアな感じで解していく。
    こんなおじいちゃんになりたいものです。

  • 古本屋を営む岩永幸吉とその孫の稔が事件に巻き込まれ、謎を解く全六篇の短編集。爺さんとその孫のやり取りがテンポよく、暗い事件が軽妙に描かれている。

  • ほっこりするミステリー短編集。主人公の古本屋の雇われ店長のおじいちゃんと孫の関係が良い。殺人事件とか出てくるけど全く暗くなくて安心して読め、温かい気持ちになる。ただ印象に残る話はなかったなぁ。

  • 個人経営の小さな古本屋を営むおじいさんと孫の二人が巻き込まれる事件。
     そんなに簡単に事件に巻き込まれて解決できるとは、小説とは事実より奇なりです。
     戦争中の悲惨な思い出が巻き起こす
    『詫びない年月』
    が一番ズシっときました。
     極限状態になると自分が生き残るために何をやるか分からない。加害者になるのも被害者になるのも紙一重という。
    『うそつき喇叭』に登場する絵本がものすごい内容でした。
     この絵本、宮部さんが創作した架空の絵本なんでしょうか。
     今の世に必要な絵本だと思うので、本当に制作して頂きたいですね。
     少年が万引きしたこの本の内容がこの少年の境遇を暗示していた……ということですが、少年はなぜこんな古い難しい絵本を知っていたのか、そしてなぜ偶然この本が田辺書店にあったのか?小説とは事実より奇なりです。

     
     このシリーズは本書だけなのでしょうか。続編は描かれなかったのでしょうか。
     もう20年も前の作品なんですね。今描くとすれば、稔はもう中年・熟年のはずだし、イワさんは……?
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20180421/p1

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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