火車 (新潮文庫)

  • 20026人登録
  • 3.78評価
    • (2525)
    • (2696)
    • (3662)
    • (322)
    • (73)
  • 2091レビュー
著者 : 宮部みゆき
  • ¥ 1,069
  • 新潮社 (1998年1月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369181

火車 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 久しぶりに夜更かしして読書しました。読了後の余韻が長く長く続き、登場人物に会いに行きたくなりました。

  • 2016年2月9日読了

  • 読了。
    今更感満載だが、初めて読みました宮部みゆき。
    ミステリとしても勿論最上級なのだが、小説として読んでも上質。特にラスト数ページの描写は秀悦。なんとも言えない余韻と遣る瀬無さを残して背表紙を閉じる。

  • 3回目の読了。前回読んだのは6‐7年前だがストーリーはだいたい覚えてた。しかし、先がわかっていてもおもしろい。
    主人公である犯人自体は、最後の最後まで登場しないで話が展開していく。少しずつ、ちょっとしたことがきっかけで謎が解けていき、推理がいきずまってはまた進み、最後に犯人にたどりつく。

    昭和の終わりごろが時代背景なので少し古い感じがするが、自分としては同世代なので、かえってそこも共感ポイントとなる。

    個人的には宮部みゆき作品の中のNo.1、現代ミステリーの最高傑作だと思う。

    また、何年後かに読んでみたい。

  • 一気読み。想像の余地を残す終わり方だった。

    本筋と全く関係ないけれど、作中に出てくる二十代後半会社員の給与が手取り20万とあって、この物語の舞台である平成初期より物価は随分上がったけれど給与は上がってないんだな〜^^と思いました。

  • 表現がしっくり来ないし、その表現を言ってみたかっただけでは?と感じる箇所が多々ある。関連のない描写も多いし、驚きもない。勉強にはなったけど、正直つまらなかった。

  • これ書かれたのは1992年なのね。この時代の話っておもしろい。パソコンもそんなに普及してなくて、ピンク電話とかジャズ喫茶とかまだある。森田童子もたぶんうたってる。

    個人データの情報化が進んで、それにみんなが抗えずに流されてく感がある。特に、後の時代を知っているとそう思う。これを宮部さんが書いたときはそんなこと思わなかっただろうけど。

    家計は火の車なんていいますけど、クレジットカード破産のお話。

    この頃は自己破産は毎年20000人。今は200000人。10倍です。モラルハザードなのか、それともそうならざるをえなくてそうなるのか。

    クレカ自己破産は家庭科の授業でもやりましたし、今は十分に情報があふれてるから、今クレカ自己破産は本人の問題な気もします。でもこの頃は、クレジットカード隆盛の初期(隆盛の初期ね。隆盛。)でなんだかわからんけど買い物できるからそーれ!やっちまえー!ってなっちゃった人も多かったのではないでしょうか。特に若い子なんてそうなんじゃない?ねえ?あれ?自分の話?



    割と、あれあれな展開にドキドキさせられました。宮部さんは秀逸。

  • 一人の女性の行方不明から物語が始まる。 調査が進む過程でカード社会に翻弄され犠牲になった二人の女性の人生が浮き彫りになる。 特に父親の借金が原因で執拗な取り立てから逃げ惑う人生を送る新城喬子には同情的な気持ちになる。 悪事に手を染めながらも、鉄の意思を持って必死に生きる姿に悲哀を感じた。 せめて、新城喬子に対してかけた保の言葉、その時の新城喬子の心境を知りたかった。

  • 最後!最後につきます!あれはあれで、面白い!(^ ^)

  • ラストはもう少し先が知りたかった。

  •  今まで読んだ本の中で一番読破に時間がかかったような気がします。ひとつひとつ噛んで含めるように読まなくてはいけないような、そんな感覚になったので。
     しんどいお話でした。ところどころ口をぽかんと開けたくなるような、それでもよく考えれば解る驚きがあって、面白かったです。でももう読み返せないかな。
     終わり方はもうすこし続きがあって欲しかったです。思わず「ああ~ここで終わるの……!」と顔を枕に埋めました。

  • ラスト、犯人候補の肩を叩いて終わり、というのはちょっと気になった。それからどうなったのかもっと読みたいと思ったので。けれど無事事件は解決に至ったのでしょう。そう思いたい。ミステリーはあんまり読み慣れていないけれど、とても面白く読めた。ミステリーの醍醐味というか面白さというか、そういったものが分かった。それに加え、この作品は登場人物の造詣、人間心理の洞察も優れていて、複数の人の会話でも誰が喋っているのか一目瞭然で、時折何気ない会話の端々に含蓄ある格言に近いものが垣間見れらる。読んで良かった。

  • 宮部みゆきの社会派の作品の中の白眉と言える作品です。宮部さんは時代物からラノベまで多彩ですが、圧倒的に素晴らしく読んでいてゾクゾクしました。ラストに関してはいろいろな意見があるかと思いますが、あのシーンで切っているところも、下手に間延びしなくてよいと思います。

  •  面白かった!カード社会の闇やサラ金の恐怖、ローン地獄が切なくも恐ろしい事件を生み出してしまったわけだけど、この小説を読むまではそういった地獄は他人事だと思っていた。しかし読み進めていくうちに、この悲劇は決して他人事ではなく、一歩踏み間違えれば自分の物語になるかもしれないという脅威、迫力が本作にはある。自分じゃない誰かになりたい気持ちは多かれ少なかれあるけれど、結局は自分から逃れられないことを心の拠り所、安心ととるか、恐怖、悲しみととるかはその人次第なんだと感じた読後は余韻があって良かった。

  • 「たぶん、自分より負けてる人を探していたんだろうな」(うるおぼえ)というセリフが印象的でした。この心理描写を読んだときにこの作家の非凡さを感じました。

    あの終わり方はもやもやしますが
    悪くないと思います。
    後日談が何からの形で書かれていたら、尚、良かったんだけど。

  • 姿を現さない犯人と、それを追う主人公らという構図が最後まで続く。終わり方にびっくりしたけど、主人公らに「この女のことを知りたい」と思わせる犯人のキャラクター性が、より生かされているように感じた。

  • 宮部みゆきの真骨頂である、知能犯との知恵比べという作品なのだが、犯人は全然出てきません。しかし、得意なジャンルだけ会って面白い。

    急に痕跡を残さず失踪した、甥の婚約者。事件に巻き込まれたのかとおもいきや、借金にまつわるきな臭い情報の数々とものすごく薄い手がかりを追う、休職中の刑事…。登場人物の役割も配置も完璧で無駄がない。

    謎解きも、なかなか接点が出てこずもどかしく感じるし無駄足も多いのだけれども、その情報も含めて次を読みたいと感じさせるあたりは流石である。

    ただ、女性作家のアレが出てくるんだよなあ。なんでストーリーに最終的にカラムでもない借金に関する行政批判を長々と1ページ以上書いてしまうかなあとか、子供が犬を殺した理由を何度も何度も引用したがるのかなあとかいう、「調べたことを写しました」というところが多い。また、通常のストーリー内にも、言い訳のような無駄で本筋を立てるでもない文章が多く、その分厚くなり重くなり、更には定価が高くなっているわけで、なんだかなあと思わされるのだ。文庫本で1000円超えはどうかと思うぞ(読んだ版は990円を古本で購入)。

    さらに、やっぱり女性作家であるので、男性の描き方が雑。妙に女性知識を持ち合わせている男性登場人物ばかり登場するので、これは男性にしか感じない違和感もあろう。

    最終的に、もう少し知恵比べが見たかったなというところで終わってしまうのだけれども、そこは読み手によって変わるであろう。

  • ミステリー史に残る傑作だけあって、冒頭から最後まで息をもつかせぬ展開が続く凄い小説だった。 20年以上前の作品だが全く色褪せていない。 ミステリーだが、社会派ストーリー的でもあり、松本清張を彷彿させる作品だ。クレジット社会で潰れないためにもとても参考になる作品です。

  • かなり以前に読んだ作品だが、もう一度読んでみる。
    少し時代が遡る頃の物語になるが、お金の使い方を誤る事から始まる悲劇を描いていて、もうすぐ社会にでる娘たちに読ませておきたい本。

  • 2015.11.12
    自己破産、カードローン、戸籍乗っ取りなどの話が出てくる。今読むには少し古い問題提起。新城矯子の人物像が、色々な人の話二転三転し自分も本間と共に彼女に近づきたいと思った。

  • 和也のキャラクター設定がブレまくってる。

全2091件中 1 - 25件を表示

火車 (新潮文庫)に関連する談話室の質問

火車 (新潮文庫)に関連するまとめ

火車 (新潮文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

火車 (新潮文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

火車 (新潮文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

火車 (新潮文庫)の単行本

いま、この本が売れています

ブクログのランキングをチェックしよう!

私の本棚 (新潮文庫)

新潮社編

書架がある家に住みたくなる

本好きにとっての悩みといえば、おそらく本をどう収納するのかだと思います。
ましてや、本に関わる仕事をしている人の本の持っている量は膨大になっていきます。当然ブクログスタッフも、本に囲まれるような家に住んでる者もいます。
この「私の本棚」では、本に関わる作家、編集者や愛書家23名が自分の本棚について熱くエッセイに綴っています。
あの落ち着いた物腰で芸能界きっての本好きであった児玉清さんが、こんなに熱く本棚について語っている姿がたまらなくおもしろく、共感できました。
整然とした本棚が好き、雑然とした本棚がすきなど色々な本棚感が書かれていますが、解説では新井素子さんが、色々な本棚感を”感覚的に”判ると書いてるように、本が好きな人にはうなづきながら読み進めてしまう一冊ではないのでしょうか。

本の詳細&レビューを読む

ツイートする