火車 (新潮文庫)

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  • 2016レビュー
著者 : 宮部みゆき
  • ¥ 1,069
  • 新潮社 (1998年01月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (590ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369181

火車 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • クレジットやサラ金の借金について焦点を当てたミステリー。
    これは高校生あたりの若者に読んでもらいたい作品だと思う。
    女の過去を辿って会社や人物を訪ね、徐々に明らかになっていく凄惨な過去。
    簡単なほうだったかもしれないけれど自分の推理が当たっていたので凄く満足。
    最後のシーンあそこで終わらせるのもGood。

  • 読み応えのある一冊。犯人は最後まで登場しません。それなのに最後には犯人の全てを知っているような、まるで一番の理解者になったような気持ちになります。ラストの終わり方もとてもいい。穏やかな気持ちで読み終わりました。

  • おもしろかった。

    本間が刑事であること、それから弁護士にカード破産の現状を説明させること、等、登場人物の設定にもすべて意味があるのね。

  • これだけ引っ張ってドヤ感のないラストをもってこれる凄さ

  • 多重債務など現代社会が抱える問題をテーマにした推理小説でした。
    結末を読者に委ねるというのは、現代社会の見方を読者に委ねるといった意味があったのでは思います。素晴らしい最後でした。

  •  カード破産を「自業自得」だと思っていた私にとって、序盤のカード破産について説明した部分は背筋が凍るようなものでした。誰でも道を踏み外す危険があって、一度踏み外すと火の車になり人生が終わる・・・そんな恐怖を甘く見ていました。

     「世の中に居場所がない」ということも相当な地獄です。戸籍や住民票、そしてこれから導入されるマイナンバー。「自分が自分であると証明する」手段って、全て機械的で、実は脆い。そこも恐怖でした。

     作品の構成も抜群です。怒涛のスピード感で畳みかける終盤からの、あのラスト・・・。憎いくらい上手いです。

     先に「理由」を読んだのですが、宮部さんの作品には圧倒されっぱなしです。綿密な取材に基づいた重厚なプロットに唸ります。

  • 流石、代表作だけあって読み応えがありました。面白かった。
    違和感のある飛躍もなく、最後まで手抜きのない「濃い口」のいい物語でした。

  • 最後まで飽きさせず一気読み。きつく結ばれていたものがほどけていくような心地よさが素晴らしかった。最後の一行まで楽しめた名作。

  • 持ってるはずなのに見つからなくて(引っ越しで埋もれてる)図書館で借りて再読。
    そうか、こういう話だっけー! スッカリ忘れてたからとっても面白かったです。
    現代にまで通じる問題だよな-。

  • 多重債務問題を核として、クレジットカードの功罪、住宅ローンの重圧、破産者の悲劇や戸籍乗っ取りの闇などを描く。
    次第に明らかになる「関根彰子」と「新城喬子」の凄絶な人生、両者の交錯、そして新城喬子の行方。ついに加害者本人の口から真相を―というところで物語の幕は唐突に下ろされてしまうが、それがかえって読後に深い余韻を残す。
    ただ、クレジットカード会社を加害者、多重債務者を被害者と位置づける短絡的、片面的な描写には興ざめしてしまう。自己の資力をかえりみずに借財を重ねる多重債務者の思慮浅薄も非難されてしかるべき。

  • すごい勢いで読んだものの、
    ラストはちょっとがっかりしました。
    そこからが知りたいんやん。と
    声に出すほど。(笑)
    でもおもしろかったです。

  • ローンの簡単さと危うさ、その罠に落ちたあまりに悲しい運命。休職中の刑事をとおして繊細に描かれています。火車という言葉の意味を思いながら、一気に読めました

  • 面白かったです。

  • 休職中の刑事が追う、失踪中の女をめぐるミステリー。個性豊かな捜査協力者たちの証言をもとに、失踪の確信に迫ってゆく・・・。特筆したいのが、カードローンの恐ろしさをリアルに描いている点。実態のない資金ゆえ、借りすぎによる借金地獄。返済のため、別のカードローンを乱発させられることによる借金の膨れ上がり・・・。カードの「負の側面」を受けることの恐さをこの作品で教わったきがする。

  • なんという終わり方なのか…宮部さんは「誰か」三部作でちょっと嫌になったりもしていたのですが…。物語の終わりはこれからの始まりで、「いやいや、そこからを知りたかったんですけど!!」と声に出して突っ込みました。追いかけて行く過程はハラハラしっぱなしで、確実に翻弄されてました。自己破産の凄まじさを知れば手元にあるカードが悪魔に思えてきます。たっぷり2日かけて読みました、でも、この事件は何も終わらない、なのにそこへ辿り着くまでの過程だけでこれだけ読ませるなんて宮部さんって本当に凄いと思いました。

  • 難しめ。専門知識多め。ストーリは好き。読み直したい

  • 再読できたらいいな本/休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を探すことに。徹底的に足取りを消し、自らの意思で失踪た彰子。なぜそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

  • 昭和の人間としては、
    入ってける作品でした。


    最後、もうチョットください!!
    って思う余韻がええですよ

  • 主人公である休職中の警官が親戚から「結婚相手の女性を探してほしい」という相談を受けるところから物語がスタート

    結婚が決まった後、女性のクレジットカードを作ろうとしたが、女性はいわゆるブラックであり、クレジットカードは作れなかった
    その事を女性に確認したところ、女性は消えてしまったのだ
    ※ちなみに親戚は銀行マン

    主人公は女性を追うが、早々に妙な事がわかる
    その女性はその女性では無かったのだ
    どこかで違う女性がその女性の戸籍に入れ替わっている事が判明する

    何故そのような事が起きたか?
    入れ替わった女性の過去を調べていくと壮絶な過去を過ごしていたことが分かる

    物語の終わり方がどうも腑に落ちない感じ
    個人的にあまり好きな作品ではなかった
    残念

  •  1992年上梓された本であるから、20年以上前になります。いささかも古さを感じさせません。この当時には、今現在の社会を構成させるほとんどのものがあったのだと思います。それに、細部にわたる描写のうまさが何と言っても古びることをさせない、ミステリーの古典にさせているのです。警察という組織を使わずに、一人の人間を追い詰める臨場感は、小説の最後まで持続させます。それこそ、20年ぶりの再読に改めて感動しました。

  • よく面白い小説として紹介されているので読んでみたが最初から最後まで全くもって面白くなかった。結局何一つ解決されていない気がする内容だった。

  • 作者の中で1番好きな作品!!何度も読んで何度もドラマ化されて、その都度読み返してる。

  • クレジットカードに纏わる犯罪を題材にした小説。
    ハラハラする様な推理小説ではなく、淋しさが淡々と漂う様な話。
    クレジットカード、私は持ったことがありません。
    実物としてのお金が手元にないのにお金同様の働きをするあの仕組みがどうも苦手で。
    ちゃんとした利用方法で使えばとても便利なのでしょうけれど、やっぱり少し怖い。

    一歩間違えてしまったら誰でも小説の中の女性の様になってしまう恐れがあるんだよなぁ。
    読み終えて、やはりカードを持たない主義を貫こう!とひっそりと思いました。

  • 本を読むきっかけになった本

  • んー、すっきりしない感じ。

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