初ものがたり (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101369204

感想・レビュー・書評

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  • 再読2013.12。
    時代ものは苦手中の苦手なんだけど、これだけ短編だと頑張って読める。
    読後は、とにかく続きが読みたい!
    霊感坊主と稲荷屋が気になるるる〜!
    回向院の旦那と同じで、夜中にちょっと食べたくなるようなお食事がとても素敵。湯気が香ってきそう。
    完全版?みたいのが発行されたようなので読んでみよ!

  • 17年前に発表された話なのに、既に宮部節が確立している。
    過去の宮部作品のレビューで何度も書いたことだけど、
    最初から安定感のある作家さんだったんだと改めて感じた。

    回向院の茂七、仕立て屋を生業とするおかみさん(そういえば名前が出てきてない)、
    湯屋で働く糸吉、長屋の差配の手伝いをする権三、稲荷寿司屋台の親父…
    そういった登場人物たちと周りの人たちとの関わり、謎解きの過程といったものが
    後に書かれる『小暮写眞館』の雰囲気と時代は違えど通じるものがあって
    その辺りを興味深く読んだ。
    『白魚の目』や『遺恨の桜』といった子供が被害に遭う話は
    読んでいてちょっと居たたまれない部分があったものの
    扱いようによってはホラーになりそうな題材を
    謎解きよりも人情話の趣が濃い連作に仕立てた力量にも感服。
    (実際、宮部さんの時代物はホラーもけっこう多い)

    稲荷屋台の親父の謎が解けかけたところで話が止まっているのが残念。
    いつかこの続きを書いてくれることを心待ちにしている。

    • honno-遊民さん
      この間、再読しましたが、何度読んでも面白い。回向院の茂七シリーズ、続きを書いてもらいたいですね。
      この間、再読しましたが、何度読んでも面白い。回向院の茂七シリーズ、続きを書いてもらいたいですね。
      2013/04/05
  • 茂七のいい親父っぷりが魅力的!
    屋台のシーンでは、江戸時代の食事でそんな豪華なものではないのに、すごく美味しそうに描かれている!
    重くない話で、サクッと読めます。
    でも読み出すと止まらない!
    屋台の親父の正体が気になるところです。続き、でないのかなぁ〜。

    • honno-遊民さん
      「本所深川ふしぎ草紙」にも、茂七親分がちょい役で出てきますよ。
      「本所深川ふしぎ草紙」にも、茂七親分がちょい役で出てきますよ。
      2013/04/26
  • 江戸の深川の岡っ引き、茂七のお話。
    宮部みゆきの江戸の描写は好きだなあ。
    筆者が続きはいつか書くと言いつつ、まだ出てない様子。
    早く読みたい、続きはまだかー

  • 時代物。
    岡っ引きの茂七が深川で起こった奇妙な事件を追っていく短編なのだが、謎の浪人の親父が作る料理が美味しそうで仕方ない。
    個人的には「白魚の目」が好き。
    どうやらPHP文庫の方では続編のエピソードが収録されているそうなのでそちらも読みたいが…続きエピソード三編のために新しく買うのも。中古で出れば購入しようかくらいに待っておく。

  • 描かれている江戸の暮らし、人情、そういった空気感が読んでいてすごく心地よい。面白かった!

  • 連作短編。
    稲荷寿司の親父が何物かが、とても気になるのにわからないままなんて(笑)
    おまけに続編がないとは、なんと殺傷な(笑)

    それほど宮部みゆきの時代小説は良い

  • 宮部さんのファンタジー物はあまり自分は好きでないけど、時代物になると不思議要素を取り入れても非常にしっくりくるという。なぜだろ? 例えば幽霊というような存在が、かつては本当にあったとしてもおかしくないと思えるからかな。 この初ものがたりにしても他の時代物にしても、はずれがなくどれも楽しめる作品と思う。

  • 読後にほっこり幸せになった覚えがある。

  • 回向院の旦那と呼ばれる岡っ引きの茂七、稲荷寿司屋の親父。二人の会話と料理が、慌ただしい事件の合間をマッタリとした空間に変えてくれます。

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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